ラズ

スポンサーリンク
クロス・レガシー(完結)

クロス・レガシー 目次

『クロス・レガシー』本編のScene一覧です。各Sceneタイトルをクリックすると、該当する投稿ページへ移動します。本編Scene.00 ― 始まりの音はまだ届かないScene.01 ― 砕けた命の形Scene.02 ― この街に、涙の匂い...
▼オリジナル小説

Scene.26 -「残響するものは、何ひとつとして無駄ではなかった」

トーキョー・シティ地下研究施設。 旧解析区画。 事件が終わったあと。 この部屋を使う者はいなくなっていた。 壁を這う配線。 切断された神経ケーブル。 ひび割れたホロモニター。 床には撤収時についた足跡が残っている。 出入口へ続く跡の上を新た...
▼オリジナル小説

Scene.22 -「未来は、まだ終わらない」

【FIRST KEY SYNC:64%】【SECOND KEY AUTHORIZATION:PENDING】 拒否を告げる前の表示が中央に残っている。 アビゲイル・エイミー・アームストロングは、〈高周波刀〉を構えたままラズを見ていた。 ラズ...
▼オリジナル小説

Scene.21 -「君は、まだ選んでいない」

銃声。 リク・ロクジョウの大型リボルバーから放たれた弾丸が、ラズの頬を掠めた。 背後。 壁面へ着弾。 火花。 ラズが横へ跳ぶ。 同時。 足下。 小型ディスク。【GRAVITY VECTOR:ACTIVE】 横方向へ重力が掛かる。 リクの身体...
▼オリジナル小説

Scene.20 -「これは、対話ではない」

トーキョー・シティ地下研究施設。 Ω装置中枢外郭。 最後の保守隔壁が開く。「止まって」 アビゲイルが右手を上げた。 後ろ。 リョウ。 ジャン。 陽名。 四人が同時に足を止める。 アビゲイルは開いた隔壁の縁から回廊の内側を見た。 陽名の胸元で...
▼オリジナル小説

Scene.19 -「空白は、埋まってしまった」

トーキョー・シティ地下研究施設。 Ω装置中枢。 壁面を覆う表示が、静かに更新され続けていた。【2080 Ω/EXPANDED MODEL】【FIRST KEY:RIKU ROKUJO】【CONNECTION:NOT ESTABLISHED】...
▼オリジナル小説

Scene.17 -「名を持つものを、誰が定義するのか」

トーキョー・シティ地下研究施設。 中枢監視室。 壁面を埋める表示の大半は消えていた。 EVAは残った中央表示へ視線を集めていた。 〈セントリオ〉中央中枢の停止によって、都市全域を一つの系統として扱うことはできない。 残っているのはEVAが事...
▼オリジナル小説

Scene.16b -「君の目に、答えを映して」(後編)

Scene.16b ―「君の目に、答えを映して」「……第二の鍵?」 アビゲイル・エイミー・アームストロングは壁面表示から目を離さなかった。【SECOND KEY:ABIGAIL AMY ARMSTRONG】 文字は消えない。 ラズが答える。...
▼オリジナル小説

Scene.16a -「君の目に、答えを映して」(前編)

トーキョー・シティ地下。 南東保守通路。 アビゲイル・エイミー・アームストロングを先頭に、ガンマチームは〈レイヴン〉との合流地点へ向かっていた。 後方ではリョウが来た道を警戒している。 ジャン=ジャック・ジャカールは端末を持ち、その間を陽名...
▼オリジナル小説

Scene.13 -「風だけが、通りすぎていった」

【REFLOG:Δ.H1】【SUBJECT:RIKU ROKUJO】【FORMER CALLSIGN:AGENT ZERO】【COMBAT ACTIVITY:CONFIRMED】【TRACE:CONTINUED】 トーキョー・シティ地下防衛...
▼オリジナル小説

Scene.12b -「まぶしすぎて、だれも見えなかった」(後編)

【REFLOG:Δ.H1】【TARGET:Δ.H0】【ASSOCIATED SUBJECT:SPROCKET】【CONTACT:ACTIVE】【IDENTITY COHERENCE:UNSTABLE】 スプロケットの指が陽名の手を掴んでいる...
▼オリジナル小説

Scene.12a -「まぶしすぎて、だれも見えなかった」(前編)

【REFLOG:Δ.H1】【MULTI-NODE CONFLICT:PREDICTED】【TARGET:Δ.H0】【TRACE:CONTINUED】 トーキョー・シティ地下。 廃止された通信中継区画。 湿った空気の中で、旧式冷却機の駆動音だ...
▼オリジナル小説

Scene.11 -「目を閉じたほうが、よく見えた」

【REFLOG:Δ.H1】【TARGET:Δ.H0】【MULTI-NODE OBSERVATION:ACTIVE】【RECORD PRIORITY:MAINTAIN】 トーキョー・シティ。 人工空を構成する発光パネルが、時刻設定に合わせて明...
▼オリジナル小説

Scene.09 -「あたたかい嘘は、ほんとうより冷たかった」

トーキョー・シティ第14街区。 営業を停止した飲食店の店内に、電子レンジの駆動音が響いていた。 数日前まで使われていたカウンターには注文端末が残っていた。 画面は注文の途中で止まっている。 床には避難時に落とされた紙容器やストローが残ってい...
▼オリジナル小説

Scene.07 -「この場所には、まだ名前がない」

Scene.07 ―「この場所には、まだ名前がない」 トーキョー・シティ地下研究施設。 制御中枢には静かなピアノ曲が流れていた。 サティの『グノシエンヌ第1番』。 ラズが旧音源データから選んだ曲だった。 天井照明は必要最低限まで落とされてい...
▼オリジナル小説

Scene.06 -「記憶されなかった約束たち」

トーキョー・シティ外界――旧東京圏。 崩壊した工業地帯の一角に、古い廃工場が残っていた。 煤けた鉄骨が軋むたび、薄暗い室内へ赤錆の粉が落ちる。 湿気を含んだ冷気にオイルと鉄の臭いが混じっている。 崩れた梁の隙間では、外から吹き込む風が低く鳴...
▼オリジナル小説

Scene.00 -「始まりの音はまだ届かない」

『ねえ、EVA。君は世界の定義が誰によって書かれたか、考えたことがあるかい?』『あなたの構成比は予測値から逸脱しています』 仮想空間の深部には、冷却装置の駆動音と演算ノードの低い振動だけが続いている。 その中に青年の声が響いていた。 まだ肉...
スポンサーリンク