『都市伝説』と言われて思い浮かぶのはなんですか?
今回は数多く存在する“妖怪”のたぐいが登場する『都市伝説』を実写映画化した作品を紹介していきます。
近代や現代における口承でありますが、特にインターネットが発達した2000年以降では、さまざまな目撃例や怪談話が繰り広げられています。
都市伝説(としでんせつ、英: urban legend)とは、近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。大辞林第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。
ウィキペディアからの引用
さらに都市伝説の第一人者であるライターの宇佐和通によると、
「『友達の友達』という、近い間柄ではなく、特定も出来ない人が体験したものとして語られる、起承転結が見事に流れる話」
「都市伝説とは、本当にあったとして語られる『実際には起きていない話』である」
「実存しない可能性が高い人間が体験した虚偽についての物語」
つまり、出どころのわからない話しだが、みんなが噂をして、だんだんと内容に尾ひれがついて大きくなっていくと思われます。
お待たせしました。
ここからは日本で実写映画化された映画たちを紹介したいと思います。
あくまで都市伝説をベースにした実写映画化であり、完全に創作されたホラー映画とは別物だと考えてください。
トイレの花子さん
学校の校舎の3階のトイレで、3番目の扉を3回ノックし、「花子さんいらっしゃいますか?」と尋ねると、個室からかすかな声で「はい」と返ってくる。
その扉を開けると、おかっぱ頭、白いワイシャツ、赤いスカートの女の子が立っていて、そのままトイレに引きずられる。
ルーツとして
1950年頃に流布された「三番目の花子さん」という学校の怪談が元ネタで、岩手県の旧黒沢尻小学校で昭和23年3月3日に起きた落雪でトイレがつぶれ、男子生徒が犠牲になった事件が噂の起源とも言われている。
他のルーツには
- 休日の学校に遊びへ来ていた少女が変質者に追われ、3番目のトイレの個室に隠れるも見つかって殺害された
- 休日の学校に遊びへ来ていた少女が変質者に追われ、3番目のトイレの個室に隠れるも見つかって殺害された
- 福岡県の図書館の窓から落ちて死んだ少女の霊
対処法
- 100点満点の答案を見せつける(悲鳴を上げて消え去るという)
実写映画された作品
トイレの花子さん
公開日:1995年7月1日
監督:松岡錠司
出演者:河野由佳、井上孝之、前田愛、大塚寧々、
【あらすじ】
拓也の通う本町小学校周辺では、小学生が何者かによって殺される事件が多発していた。
そんな中、拓也のクラスに冴子という美少女が転校し、成績優秀ですぐに人気者となっていた。
しかし、冴子が「花子さん」が出るというトイレの個室から出てきたところを同級生に目撃され、彼女こそが「花子さん」ではないかと噂されるようになってしまう。
トイレの花子さん 消えた少女の秘密
公開日:1997/09/19
監督:佐々木正人
出演者:青木裕子、岩田有里、鈴木夕佳、藤原まゆか
【あらすじ】
本町中学校に通う坂本みゆきが保健室で佐伯先生に傷の手当てを受けている時、一週間前、行方不明になった水谷幸枝がトイレで見つかった。
しかし、以前の幸枝と違い友達の不幸を次々と予言し現実になっていた。
みゆきと佐伯先生は幸枝に誘われて廃校へ連れて行かれると、そこで8年前に起きた衝撃的な過去が三人の前で明らかになるのだった。
トイレの花子さん 恐怖校舎
公開日:1997/12/17
監督:佐々木正人
出演者:青木裕子、岩田有里、鈴木夕佳、藤原まゆか
【あらすじ】
桑原麻衣はパソコンのホームページ「恐怖の掲示板」から引用しラジオ番組に応募して、読まれるのを自慢していた。
ある時、麻衣は応募した内容と同じ事件が現実に起きている事を知り、不審に思ってホームページを開くと、恐ろしい事件が次々と予告されていた。
麻衣はなんとかホームページを止めようとして、親友のみゆき、美香子と協力して、学校を崩壊させようとする亡霊に立ち向かっていくのだった。
新生 トイレの花子さん
公開日:1999/01/01
監督:堤幸彦
出演者:前田愛、高島礼子、浜丘麻矢、大村彩子
【あらすじ】
ある中学校に花子さんの噂が存在したが、彼女を見た者がいると誰かが死ぬと恐れられていた。
倉橋里美は11年前に失踪した姉のかおりが通っていた中学校に親友の沢口香苗と入学し、やや疎遠になっていた幼馴染みで霊能者の柏木浩輔とも再会する。
里美は2年生のトイレの鏡の中に古い扉が映っているのを目撃し、小さい子供の影を見たところで気絶してしまうのだった。
学校の都市伝説 トイレの花子さん
公開日:2007/06/22
監督:吉田浩太
出演者:相澤仁美、山口翔悟、大森博史、坂野真理
【あらすじ】
「トイレに花子さんが住んでいる」という噂が絶えない母校に大学を卒業して教師の浜口美香が赴任してきた。
美香は懐かしい母校での教師生活に期待を膨らませるが、初授業を終えて「立入禁止」が書かれたトイレを見つける。
噂をまったく知らない美香はそのトイレに入ってしまうが、そこで彼女は驚くべき光景を目にするのだった。
ビギニング・オブ・トイレの花子さん イジメから始まる物語
公開日:2011/12/02
監督:柴山健次
出演者:池上花衣、おかもとまり、岡駿斗、澤那未鳥
【あらすじ】
とある荒廃した中学校へと転校してきた柊花子。
母親が起こした一家惨殺事件の唯一の生き残りである事が知られ、同級生からイジメの洗礼を受けていた。
イジメを知った担任は花子をかばって止めようとする中、中学校では謎の失踪事件が発生するのだった。
トイレの花子さん 新劇場版
公開日:2013/06/29
監督:山田雅史
出演者:上野優華、水崎綾女、安田聖愛、馬場良馬
【あらすじ】
東京から祖母が住む田舎に越してきた女子高生のさよは、転校初日に真帆と友だちになるが、彼女はクラスメイトから激しいイジメを受けていた。
さよは孤立を恐れてかばう事ができず、エスカレートしたイジメで追い詰められた真帆はトイレで不審な死を遂げてしまう。
しかし、その日を境に学校え次々と不可解な出来事を起き始めると、一連の事件の裏に謎めいた赤いスカートを履いた女の子の存在が浮かび上がるのだった。
トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ
公開日:2016/07/12
監督:鳥居康剛
出演者:志田友美、杉江大志、横山ルリカ、多田愛佳
【あらすじ】
修行の旅に出ていた除霊師見習いの雫音は霊に共感しすぎる未熟な部分があって、師匠の美代から注意されていた。
ある日、ふざけて廃校に忍び込んだロックバンドのメンバーであるミカやジョーたちは肝試しをしたが、参加した友人の亜紀が命を落としてしまう。
邪悪な霊の存在を感じ取った雫音は除霊の為に廃校へ向かうが、そこでは強大な闇の力を持つ悪霊が待ち受けるのだった。
口裂け女
口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に「私、きれい?」とたずねて、「きれい」と答えると、「…これでも?」と言いながらマスクを外す。その口は耳元まで大きく裂けていて、「きれいじゃない」と答えると包丁やハサミで斬り殺される。
ルーツとして
1754年(宝暦4年)に美濃国郡上藩主(現:岐阜県郡上市)での郡上一揆のあと、処罰された多くの農民の怨念が残っており、いつしか妖怪伝説になって、口裂け女に変化したという。
他のルーツには
- 明治時代中期、滋賀県信楽に実在した「おつや」という女性が恋人の元に行く姿
- 明治また大正時代に女性が同様の姿で恋人の元へ通った
- 1968年8月18日に発生した飛騨川バス転落事故の亡霊
- 1990年代に入り、整形手術などで失敗して理性を失った女性
対処法
- 聞かれても無視する
- 甘い声でずっと「きれいだよ」と言い続ける
- マスクを外した瞬間、口の中にワサビを入れる
- うまいことメリーさんに会わせる
- べっこう飴を差し出す
- 「ポマード」と3回唱える
- 顔を見せられたら「まあまあです」と答え、時間稼ぎする
実写映画化された作品
口裂け女
公開日:2007/03/17
監督:白石晃士
出演者:佐藤江梨子、加藤晴彦、桑名里瑛、水野美紀
【あらすじ】
ある日の地震を境に町では子供たちの失踪事件が相次ぎ、一緒にいた子供が「大きなマスクを着けてハサミを持っていた女」だと証言した事から「口裂け女」の噂が広まる。
そんな中、町の小学校教師の山下は家庭に問題がある生徒・美佳を家まで送り届けるも口裂け女に連れ去られてしまう。
山下は美佳を助ける為に同僚の松崎と口裂け女について調査を開始するが、その一方でまたも子供の失踪事件が起きるのだった。
口裂け女2
公開日:2008/03/22
監督:寺内康太郎
出演者:飛鳥凛、川村ゆきえ、岩佐真悠子、橘ゆかり
【あらすじ】
1978年、岐阜県で養鶏場を営む沢田家では父・光三のビジネスは順調で、長女・幸子は結婚間近、次女・雪枝は美容師に就職し、三女・真弓は陸上部で活躍していた。
幸子の結婚式当日に結婚前に付き合っていた鈴木正彦を見かけるも特に何もなく、実家を出る際には真弓に自身の部屋を譲った。
数日後、正彦は幸子への復讐をしに部屋へ侵入して真弓の顔に硫酸をかけられ、現代医学では完全に治せない状態になり、養鶏場の経営も傾いていくのだった。
口裂け女 リターンズ
公開日:2012/07/07
監督:山本淳一
出演者:大堀恵、里久鳴祐果、小澤真利奈、山下まみ
【あらすじ】
民俗学を専攻する大学院生の愛理は、研究を兼ねて友人と4人である村を訪れる。
その村には生き神と称する人間が代々祀られており、それこそが口裂け女である。
村人たちは何も知らずに来た愛理たちを生き神の生贄にしようと企むのだった。
口裂け女VSカシマさん
公開日:2017/01/06
監督:浅沼直也
出演者:永尾まりや、根岸拓哉、星野音羽、影澤里南
【あらすじ】
恋人として互いに未練を残しながらも、心のすれ違いから分かれる事を決めた稲村八重子と大森省吾。
二人は最後の別れになる時を過ごしていたが、同じ頃、八重子と省吾それぞれの新しい恋人が、口の裂けた女と下半身のない女に惨殺される事件が起きる。
口裂け女とカシマさんという二体のバケモノに追われる八重子と省吾は、夜の街を必死に逃げ回りながら、かつての絆を取り戻していくのだった。
口裂け女 in L.A.
公開日:2016/01/16
監督:比呂啓、廣瀬陽、小川和也、曽根剛
出演者:ローレン・テイラー、メンネル・アル=カワジャ
【あらすじ】
日本に伝わる都市伝説の一つである口裂け女の噂が広がるロサンゼルス。
ある日、クレアは友人のモニカを口裂け女によって殺されてしまう。
それ以降、口裂け女の悪夢にうなされるクレアだったが、都市伝説研究者である姉のサラが別のモノだと感じ始める。
一方、サラは時々幻覚を見ているクレアこそが口裂け女の正体ではないかと疑いのだった。
口裂け女VSメリーさん
公開日:2017/09/02
監督:工藤歩
出演者:高城亜樹、渡辺佑太朗、杉浦文紀、國武綾
【あらすじ】
15年前から続く怪事件は決まって5月10日に男性の変死体が発見されていた。
その共通点は被害者は電話に怯えていたという事で、これがメリーさんの呪いとして噂が飛び交っていた。
ルポライターの井ノ岡亜紀はそんな噂を信じていなかったが、弟の哲平がメリーさんに狙われた事で状況が変わっていくのだった。
口裂け女VSカシマさん2
公開日:2018/02/22
監督:沖田光
出演者:冨手麻妙、岩崎う大、安達健太郎、吉村めぐみ
【あらすじ】
優香里は妹の沙羅が失踪した日から悪夢に襲われていた。
沙羅はSNSサイトに「#自殺希望」という投稿した後、行方をくらませていた。
優香里のアカウントに佐久間という男から返信がくると、謎に迫っていた二人にまったく別の脅威がジワリジワリと忍び寄っていたのだった。
ゴーストマスク 傷
公開日:2019/09/20
監督:曽根剛
出演者:茜ゆりか、イ・ユハ、広澤草、百合沙
【あらすじ】
家庭環境や人間関係のもつれから行方不明となった姉・美樹を探す為、妹の美優は韓国のソウルまでやって来る。
そこで新進気鋭の整形外科医ハナと出会った美優は、姉の面影を感じる彼女に惹かれていく。
そんな美優にハナも距離を縮めていくが、彼女には同居する女性の恋人の存在が二人の障害になっていくのだった。
ひきこさん
雨の日、白いボロボロの着物で人形のようなモノを引きずっている女。目はつり上がり、口は耳元まで裂けている。女が引きずっているのは小学生で肉塊になるまで引きずり回してから決まった場所に連れていき放置する。
ルーツとして
本名が森妃姫子(もりひきこ)で背が高く、成績優秀で顔も可愛く心優しい。先生からも可愛がられたが、クラスメイトからの嫉妬や妬みからイジメを受け、数人の女子生徒に石をなげつけられ、髪を掴まれて校庭を引きずり回され醜い顔となった。
他のルーツには
- 両親の虐待で軟禁され、ひきこもりになって自分の顔を傷つけた
- 優等生の母親がイジメを受け、母親がひきこになった
対処法
- いじめられた子供と、同じ名前の子供は襲わない
- いじめられっ子も襲われない
- 鏡を見せる
- 「私の顔は醜いか」と聞かれたら、「引っ張るぞ!引っ張るぞ!」と叫ぶ
実写映画化された作品
ひきこさん
公開日:2008/11/21
監督:永岡久明
出演者:千晴、可愛きょうこ、河西舞桜、絵里花
【あらすじ】
女子高生のカオルは仲の良いクラスメイトのリサ、アサミ、トモミはホラー映画やサスペンス映画の話題に夢中となっていた。
ある日、カオルたちは学校のすぐ近くで奇妙な少年の遺体が発見される事件が起きてしまう。
事件が気になったカオルたちはネットで調べると、犯人は都市伝説の「ひきこさん」ではないかと突き止めるのだった。
真ひきこさん
公開日:2010/02/05
監督:永岡久明
出演者:藤本ゆき、原真司、河西里音、長谷尾万智
【あらすじ】
学校の下校時間に残っていた紗香たちは談話していると、突然悲鳴を上げながらクラスメイトが教室へ入ってきた。
クラスメイトは男の子の死体を「ひきこさん」が引きずっているのを目撃したと話していた。
紗香たちは半信半疑で様子を見に行くと、土砂降りの中で校庭に立つ「ひきこさん」を見つけてしまうのだった。
エクスリベンジャーズ ひきこさん ミ・ナ・ゴ・ロ・シ
公開日:2010/08/06
監督:山本淳一
出演者:大塚未来、河西里音、川渕かおり、牛抱せん夏
【あらすじ】
学校でのイジメを苦に首吊り自殺した岡田和馬は、遺書に「浅生隆俊を呪う」とだけ書き残していた。
隆俊の妹のななみは遺書に疑問を持ち、唯一和馬を庇っていたのが兄でなぜそのような言葉を書いたのか気になっていた。
和馬の母親は毎日のように浅生宅に来て、ヒステリックに隆俊を責め立て、憔悴しながらも彼は真相を調べようとするのだった。
ひきこさんVS口裂け女
公開日:2011/08/05
監督:永岡久明
出演者:定塚奈子、関本ちひろ、藤田まい、白川仁美
【あらすじ】
事故で十年間も昏睡状態だった美咲と瞳がとある病室で目を覚ます。
「ひきこさん」がやって来ると口を揃える二人は、常人には見えない何者かに怯えていた。
ついに一人が発狂して病院から脱走すると、閉鎖された病棟へ逃げ込んだ先に「口裂け女」が封印されていたのだった。
ひきこさんVSこっくりさん
公開日:2012/11/02
監督:永岡久明
出演者:阪本麻美、野崎亜里沙、生田晴香、青山路代
【あらすじ】
女子高生の沙織は幼い頃、死ぬまで引きずられ続けるという妖女「ひきこさん」に襲われるも奇跡的に生還した過去があった。
そんな沙織はイジメを受けていた同級生の恵美の復讐をする為に行った「こっくりさん」がきっかけで「ひきこさん」も呼び起こしてしまう。
恵美は「こっくりさん」の根源であるキツネの霊に取り憑かれ、イジメっ子たちを次々と呪い殺していくのだった。
ひきこさんの惨劇
公開日:2013/08/02
監督:吉川久岳
出演者:吉川まりあ、鈴木祥次郎、川連廣明、松井功
【あらすじ】
ネットアイドルの稲見千穂がメインリポーターを務めるインターネット番組「怪怪ちゃんねる」では、視聴者から投稿された心霊現象を検証するも実はほとんどがやらせ。
ある日、番組宛に捕まった者は死ぬまで引きずられるという“ヒキコさん”に関する情報が入ると、早速とスタッフは目撃現場に向かった。
軽い気持ちで取材を始めるスタッフだったが、ある殺人事件をきっかけに謎の怪現象が続発して、中止を主張する千穂を無視したプロデューサーたちは思わぬ恐怖に陥るのだった。
ひ・き・こ降臨
公開日:2014/11/29
監督:吉川久岳
出演者:秋月三佳、小宮一葉、サイボーグかおり、針原滋
【あらすじ】
ゆかり、紀里子、ニコの3人は同窓会で再会して以来、意気投合し、行動を共にするようになる。
しかし、ニコと紀里子が悪事を働きながら警察に捕まらずにいる者たちへ制裁を目的とした復讐サイトを立ち上げる。
そのせいで3人の間に微妙な空気が生じ始める中、ニコと紀里子はサイトの訪問者数をアップするべく過激な暴力にエスカレートすると、彼女たちに悲劇が襲いかかるのだった。
ひきこさんVS貞子
公開日:2015/08/05
監督:永岡久明
出演者:高岡璃子、五十嵐夏実、呉地佑菜、三浦絵理香
【あらすじ】
高校二年生の夏目栞は理沙を中心にした生徒たちに毎日凄惨なイジメを受け、家に帰っても良心から虐待を受けていた。
ある日、クラスメイトの渚も栞と親しくしている事からイジメの対象となってしまい、理沙たちのイジメも際限なくエスカレートしていく。
一方、イジメに関わる都市伝説の「ひきこさん」の噂があり、もう一方で理沙はテレビ番組の実験で禁断の能力に目覚めていくのだった。
テケテケ
北国で女性が線路に落下し、電車にひかれて上半身と下半身が切断されたが、あまりの寒さに血管の先が凍りついて止血され、しばらくの間苦しみながら死んだ。上半身の両腕で移動するが、その際に「テケテケ」という音からそう言われている。
ルーツとして
北海道の室蘭で女子高生が列車にひかれ、両足が切断された事故だと言われる。
他のルーツには
- 童謡「サッちゃん」に実は4番があって、室蘭での事故を面白がった男子生徒が「サッちゃん」の4番を作って周りに言いふらすと、足なし死体で見つかったという。
- 高奥道路を肘で走って追いかけてくる婆さん
- 沖縄で死んだ上半身だけの米兵の亡霊
対処法
- 3日以内に10人に伝える
- 「地獄におちろ」と唱える
- 直角に曲がる
- 時速100Km以上の乗り物で逃げる
実写映画化された作品
テケテケ
公開日:2009/03/21
監督:白石晃士
出演者:岩田さゆり、仲村みう、松嶋初音、真知りさ
【あらすじ】
大橋可奈の事件から1年後、鉄道の歩道橋で凄惨な事件現場に遭遇した女子高生の水谷菜月と中島玲子は学校で“テケテケ”の話題で盛り上がっていた。
そんな玲子は刀根エリカのグループからイジメに遭っていて、メンバーの一人である葉山さやかを歩道橋まで誘い出していた。
すると、歩道橋にいたところでさやかがテケテケの餌食にされ、目の前で起きた惨劇に玲子は呆然するのだった。
テケテケ2
公開日:2009/03/21
監督:白石晃士
出演者:大島優子、山崎真実、西田麻衣、一慶
【あらすじ】
女子高生の大橋可奈の周りでは“テケテケ”という都市伝説の噂が広まっていた。
それは「テケテケ」という足音に振り向くと下半身のない女性に襲われ、体を真っ二つにされて下半身を奪われるというモノ。
ある日、可奈のクラスメイトが下半身がない死体で発見され、やがて彼女の前にテケテケが姿を現すのだった。
くねくね
田舎の田畑や山の川に出現し、白または黒のくねくね動く存在で、見ただけじゃ無害だが、その正体を知ると発狂し、意識喪失、無気力症、精神衰弱などを発症する。
ルーツとして
2000年にある怪談投稿サイトに投稿された話しで、2003年に2ちゃんねるの「オカルト板」に改変された投稿されている。ただ、そこから創作であることが抜けて、怪談話となって体験談も書き込まれるようになっていた。
他のルーツには
- 農村部での土着信仰
- 古来から伝わる妖怪の伝承
- ドッペルゲンガー
- 熱中症による幻覚
対処法
- 目をそらして見ないようにする
- 近づかず、その場を離れる
- 建物などに避難する
- 人がいる場所まで移動する
実写映画化された作品
クネクネ
公開日:2010/10/29
監督:吉川久岳
出演者:しほの涼、熊谷美香、中野剛、所里沙子
【あらすじ】
夏休みのある日、千里は母・良子と再婚相手の浩平、その娘の遥とキャンプへ連れ出される。
車でキャンプ場に向かう途中、道に迷った浩平は通りがかりの村人に目的地を尋ねるも「帰った方がいい」と言われるだけで道を教えてもらえずにいた。
浩平たちが適当な場所でキャンプをする中、神社を訪れた千里は別の村人に遭遇すると、またも「帰れ!」という強い言葉を浴びせられ、それは村を呪っているクネクネから守る為であった。
メリーさんの電話
ある少女が引っ越しの際に古くなった外国製の人形「メリー」を捨てていく。その夜、少女に電話がかかり、「あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの」と言われ、驚いた少女が電話を切るが何度もかかり、人形は家の前まで移動し、少女がドアを開けると何もおらずホットした瞬間、「あたしメリーさん。いま、あなたの後ろにいるの」と言われる。
ルーツとして
第二次世界大戦後の日本で占領した米軍に対して、体を売って生計を立てていた娼婦の一人で、人形のようなフリルがついたドレスを着ていた「ヨコハマメリー」という老女がモデルだという。
他のルーツには
- リカちゃん電話サービス
- 捨てた日本人形がいつの間にか家や部屋に戻ってくる話し
- 死んだ恋人が公衆電話から電話をかけ、家に近づく話し
対処法
- 電話に出ない
- 壁に背をつける
- 家の鍵をすべて閉める
- 後ろにいると言われても振り向かない
- 後ろを取られる前に後ろを取る
実写映画化された作品
メリーさんの電話
公開日:2011/02/12
監督:三原光尋
出演者:沙綾、菊地あやか、安岡あゆみ、長澤奈央
【あらすじ】
女子高の空手部に所属している美奈子と真由子は、他の部員たちとともに強化合宿の為に山奥ある合宿施設へ向かう。
合宿の終わりが見えた頃、部員の一人である沙織が突然発狂してしまい、その事件を境に次々と部員が姿を消していく。
美奈子は原因を探るべく30年前に起きた事件を調べる中、圏外だったはずの携帯電話が突然鳴り響き、「もしもし、あたしメリー、今、向かってる」という少女の声が聞こえるのだった。
カシマさん
過去に起きた悲惨な事件の話しを知ってしまった者に電話や夢で「謎」を問いかける。正しく答えられないと身体の一部を奪われて死ぬ。
ルーツとして
カシマレイコという名前で、終戦直後の米兵が行き来する時代、強姦された女性が両手足を撃ち抜かれるも通りかかった医者により命を取り留めるも、両手足を失い、女性は失意のまま列車に投身自殺したという。
他のルーツには
- 戦時中、米兵に両手足を撃たれ、苦しみながら死んだ郵便配達員
- 終戦直後の混乱期に、米兵によって強姦された女性が列車に投身自殺した
- 轢死して身体がバラバラになった女性
対処法
- 「手をよこせ」と言われたら「今使っています」と答える
- 「足をよこせ」と言われたら「今必要です」と答える
- 「その話しを誰から聞いた」と言われたら「カシマさん」、「カは仮面のカ、シは死のシ、マは魔のマ、レイは霊のレイ、コは事故のコ」と答える
実写映画化された作品
カシマさんの呪い 封印された都市伝説
公開日:2011/07/29
監督:関顕嗣
出演者:秋山莉奈、こばやしあきこ、川本淳市、播田美保
【あらすじ】
ビルの清掃員として働いていた加山涼子は、映像制作会社キューブリックの部長・富士堂努に見出されて正社員として勤務する事になる。
会社近くの寮に引っ越した涼子は、隣部屋で同僚の佐藤緑と親しくなっていき、ある晩、ホラー映画企画“カシマさん”について話しを聞かされる。
すると、その晩から涼子の元にカシマさんが現れるようになり、呪いから逃げる為に出談さえる3つの質問に答えなければならないのだった。
ターボばあちゃん
トンネル内を車で走っていると、突如窓を誰かに叩かれ、見ると自分の車と並走する老婆がこちらを見ている。その速度は140Km以上だが、運転手を驚かせるだけで直接的な危害を加えない。
ルーツとして
兵庫県の六甲山を住処にしていて、時速100~140kmで追いかけて並走したり、追い越したりする。別名に「ターボババア」、「ジェットばばあ」、「ジャンピングばばあ」などがあります。
他のルーツには
派生した話しが多く、例をあげています
- バスケばあちゃん:バスケットボールをドリブルしながら並走し、ボールをぶつける
- ホッピングばあちゃん:急にホッピングで目の前に落ちて、大ジャンプで追い越す
- 棺桶ババア:運転手をつまみ出し、棺桶を入れて火葬場に運ぶ
- ボンネットばばあ:突然ボンネットに乗っかる
実写映画化された作品
高速ばぁば
公開日:2013/07/27
監督:内藤瑛亮
出演者:未来穂香、北山詩織、後藤郁、中村愛美
【あらすじ】
ジャージ姿の三人組アイドルグループ「ジョージガール」のアヤネ、ナナミ、マユコはある番組の企画で廃墟となった老人ホームを訪れる。
廃墟に到着すると、待機していたバンで左頬をケガしたアヤネが先行して肝試しをすると老人の影に襲われて入院してしまう。
帰宅する三人の周りで奇怪な現象が続発し、アヤネの傷が治らずジャージガールの脱退を余儀なくされ、残された二人の体にも異変が起き始めるのだった。
隙間女
一人暮らししている女学生が誰かの視線を感じ取り、部屋は3階で外から覗かれておらず、部屋のすみずみを探したが何も見つからず。自分がおかしくなったと女学生が思った瞬間、タンスと壁の間にある隙間に女が立っており、じっと見つめ続けていた。
ルーツとして
江戸時代の中期に書かれた随筆「耳袋」に似たような物語があり、そこから派生している可能性があり、江戸時代では民間伝承として広まっているという。
他のルーツには
お笑い芸人、桜金造によるバージョンが存在し、こちらは会社員の男性で無断欠勤をしていると、心配した同僚たちが彼の部屋に来ると、タンスと壁の間から視線を送る赤い服を着た女性を指差すという。
対処法
- 部屋の隙間をガムテープでさえぎる
- 隙間がない広い場所に行く
実写映画化された作品
隙間女
公開日:2014/03/01
監督:永江二朗
出演者:菊地あやか、芦原優愛、橘ゆかり、森山栄治
【あらすじ】
OLとして働く小春は、疎遠になっていた妹の今日子の異変を知って部屋を訪れた。
部屋の中にはあらゆる隙間がテープで目張りされた状態で、倒れていた今日子を見つけた小春はすぐに介抱して意識を取り戻させた。
すると、今日子は肝試しに行った空き家で「隙間女」の悪霊に遭遇して呪いを受け、小春は妹を助けるべく現場へ向かっていくのだった。
まとめ
今回の記事、いかがだったでしょうか?
日本には数多くの都心伝説が存在し、その中でも人間の形をした妖怪や悪霊を中心に紹介させていただきました。
ブームとなった1970年代後半では小学生の間で噂話が広がっていたが、近年ではインターネットの投稿サイトから派生するパターンが多くなっています。
さらに近年だと「地方にまつわる都市伝説」が盛り上がっており、清水崇監督の「村」シリーズが大ヒットをしていて、今後はますます目が離せません。
更新日:2022/08/27
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