【口裂け女2】RE-3143

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作品データ

公開年月 2008/03/22
ジャンル ホラー
原作 都市伝説 『口裂け女』
監督 寺内康太郎
脚本 寺内康太郎、佐上桂嗣
製作 大橋孝史、小畑良治、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1978年、岐阜県で養鶏場を営む沢田家では父・光三のビジネスは順調で、長女・幸子は結婚間近、次女・雪枝は美容師に就職し、三女・真弓は陸上部で活躍していた。
幸子の結婚式当日に結婚前に付き合っていた鈴木正彦を見かけるも特に何もなく、実家を出る際には真弓に自身の部屋を譲った。
数日後、正彦は幸子への復讐をしに部屋へ侵入して真弓の顔に硫酸をかけられ、現代医学では完全に治せない状態になり、養鶏場の経営も傾いていくのだった。

登場人物&出演者

沢田真弓/口裂け女(演:飛鳥凛)

代表作に『ひぐらしのなく頃に』シリーズ、『制服サバイガール』シリーズがある。

主人公。沢田家の三女で女子高生。陸上部に所属し卒業を控えている先輩に淡い恋心を抱く。

短距離走では一瞬で息を整える超人的な肺を持ち、片想いの先輩とは実は相思相愛でした。
結婚した姉の部屋で寝ていたせいで、逆恨みした鈴木によって顔に硫酸をかけられてしまう。
傷を負った顔が原因で歯車が狂ってしまい、親友や片想いだった先輩を殺害する事になる。
最後は姉たちに殺害されるも復活して復讐を果たし、都市伝説の口裂け女に変貌した。

沢田幸子(演:川村ゆきえ)

代表作に『気球クラブ、その後』、『居眠り磐音』などがあります。

沢田家の長女。結婚式を控えていた。実は養鶏場の顧客である正彦と付き合っていた。

ワケがあって正彦と別れてしまい、違う男性と結婚して幸せいっぱいで家から出た。
それを知った真弓に部屋をせがまれてしまい、結果的に硫酸をかけられる事を回避した。
妊娠が発覚すると、真弓の暴走を知って将来を案じて殺鼠剤を使って殺害を敢行した。
最後は蘇った真弓に迫られるも反撃して一度は逃げるが、結局は抵抗できずに殺された。

沢田雪枝(演:岩佐真悠子)

近年の出演作に『ROKUROKU』、『娚の一生』などがあります。

沢田家の次女。子供の頃から夢だった念願の美容師に就職した。上京一人暮らししている。

久しぶりに里帰りしたおかげで以前よりも優しくなり、真弓に気味悪いと言われてしまう。両親を失ってしまうが、特に悲しむような様子を見せず、実家に帰ると決断を下した。店を持つ事になって将来を心配して真弓の暴走が明るみにならない為に幸子と共謀した。最後は蘇った真弓が東京の店まで来ると、言い訳を並べるも聞いてもらえずに殺された。

沢田春子(演:橘ゆかり)

代表作に『ボーイズ&ガールズ』、『14才のハラワタ』などがあります。

沢田家の母親。長女の幸子が結婚を控え、他の娘たちと幸せな暮らしを満喫している。

幸子が結婚して家を出ると、その部屋に真弓が寝る事になって特に何も言わなかった。
最後は真弓が正彦に襲われると、駆けつけるも鬼の形相の彼に何もできずに黙って殺された。

沢田光三(演:斎藤洋介)

代表作に『ヒポクラテスたち』、『家なき子』などがあります。

沢田家の大黒柱。養鶏場を営んでいる。デパートの仕入れをする正彦のおかげで繁盛する。

幸子が別の男と結婚する事になり、契約している正彦との微妙な関係に頭を悩まされる。
正彦が暴走して真弓の顔に硫酸をかけ、妻を殺されると反射的に猟銃で彼を殺した。
正当防衛として無罪となったが、町や学校で変な噂を立てられてしまう事になる。
最後は養鶏場の経営難や妻を失った事から思い詰め、自殺して保険金で借金をチャラにした。

森山誠二(演:真山明大)

代表作に『幸福な食卓』、『お江戸のキャンディー』などがあります。

真弓が通う高校の先輩。同じ陸上部に所属している。卒業後には東京にある大学へ通う予定。

陸上部でも目立つような存在となっていて、当然のようにモテるがなぜか真弓と相思相愛。
東京の大学に行って真弓の悲劇を聞き、同情だけで文通をするもすぐに彼女を作った。
順子やかおるが何者かに殺されてしまうと、合同葬儀にやって来て真弓と再会してしまう。
最後は真弓と付き合っていた事に驚き否定するが、本性を暴走した彼女に殺された。

村岡順子(演:林末紀)

代表作に『夏休みのような1ヶ月』、『×ゲーム』などがあります。

真弓と同じ陸上部に所属する親友。いつも三人で行動して真弓を中心に談笑している。

さり気なく真弓の好きな人を尋ねると、森山誠二だと知ると「ポマード野郎」と口にする。
当初はかおると真弓を心配して何度か見舞いに来ていたが、暴走する彼女を見て引いた。
陸上部の後輩から真弓の事を聞かれると、まるで他人のような口調で適当にあしらう。
最後はかおると一緒に帰宅している時、包丁を持った女性に胸などを刺されて死亡した。

山本かおる(演:Erina)

代表作に『クローズZERO』、『重力ピエロ』などがあります。

真弓と同じ陸上部に所属する親友。順子と同じく真弓を中心にいつも談笑している。

かなりの情報通で学校にある噂を聞いているが、順子からガセネタだと言われてしまう。
卒業する森山の第二ボタンを狙うリストを真弓に渡し、賄賂で買収するべきだと助言した。
陸上部の後輩から真弓の事を聞かれると、順子と同じく素っ気ない態度で話しをした。
最後は順子と一緒に帰宅している時、包丁を持った女性に胸などを刺されて死亡した。

鈴木正彦(演:谷口賢志)

代表作に『紀雄の部屋』、『どうしても触れたくない』などがあります。

デパートの仕入れを担当している。以前は幸子と付き合っていたが別れてしまっている。

それでも沢田家の養鶏場との付き合いをしていて、デパートでの新規開店でも契約をする。
幸子が結婚すると聞いてご祝儀を光三に渡し、特に未練のないような様子で立ち去る。
実はずっと幸子と別れた事を悔いていて、なぜ自分と結婚しなかったのか逆恨みをする。
最後は幸子の部屋に侵入して真弓の顔に硫酸をかけ、母親を殺害するも光三の銃撃で死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は都市伝説である『口裂け女』を基にしているが、前作との繋がりが薄くなっている。
どっちかと言えば、本作は「口裂け女」が誕生する前日譚のような物語となります。
前作では白石晃士監督に期待したが、スポンサーの要望に応えたせいでやる気を出さず、非常につまらないモノを作ってしまった。
なので、本作は監督が替わっても同じ路線を突き進むと思えば、今度はホラーよりもドラマの方に力を入れてしまった。
本作では「口裂け女」が誕生する物語であり、幸せだった家族に訪れた一つの悲劇から連鎖的に絶望へ落ちるという構成です。
なぜか都市伝説をベースにした作品というのはイジメが付き物で、本作でも薄い女の友情が一番怖いと感じさせました。
前作はやる気のない白石晃士監督による退屈な作品だったが、本作は個人的に期待していたモノと違って面白さは感じなかった。
しっかりとしたドラマを作っているのは分かるけど、都市伝説をベースにした作品にはそんなモノは求めていないです。
どれだけ口裂け女が猛威を振るって、人々を恐怖に陥れるか見たいだけでそれ以外の様子はハッキリ言って蛇足に感じてなりません。
本作はあくまでドラマをベースにしているので、口裂け女らしいホラーというのはラストだけになってしまっている。
ラストでの口裂け女になったシーンは悪くないし、あのかったるい長いドラマのおかげで少しだけスッキリさせてくれています。
ゾンビ映画と同じく「結局、一番怖いのは人間」というオチは個人的にあまり好きじゃない。
本格的な口裂け女になったラストから都市伝説に繋がっていくが、本当ならそこから展開される無差別殺人が見たかったです。

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