【ゴーストマスク/傷】RE-3510

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作品データ

公開年月 2019/09/20
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 曽根剛
脚本 平谷悦郎
製作 南姫妃子
製作国 日本、韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

家庭環境や人間関係のもつれから行方不明となった姉・美樹を探す為、妹の美優は韓国のソウルまでやって来る。
そこで新進気鋭の整形外科医ハナと出会った美優は、姉の面影を感じる彼女に惹かれていく。
そんな美優にハナも距離を縮めていくが、彼女には同居する女性の恋人の存在が二人の障害になっていくのだった。

登場人物&出演者

寺川美優(演:茜ゆりか)

代表作に『ココロ迷子』、『再会/禁じられた大人の恋』などがあります。

主人公。行方不明となった姉を探す為にソウルへ留学する。姉から理想的な顔として昔から恵まれていた。

韓国語もマスターして姉を探していたが、偶然にもハナと出会ってヒョシンとも出会った。
人懐こさでハナを虜にしていくが、その裏ではヒョシンに嫉妬の気持ちを抱かせていた。
ハナが美樹だと勘違いしたせいでヒョシンが暴走し、彼女を「口裂け女」に変貌させた。
最後はヒョシンが警察官に射殺されるが、影響を受けて自ら口を裂いて街を徘徊していた。

ハナ(演:イ・ユハ)

代表作に『エンドレス/繰り返される悪夢』、『家の話』などがあります。

ソウルで活躍する有名な美容整形外科医。記事に掲載されてインターネットでも有名になっている。

同性のヒョシンと同居していて、韓国で姉を探していた美優と知り合って家に連れてくる。
実は過去に美樹を車で轢いて重傷を追わせるが、やり直したい彼女の願いから整形手術する。
美樹を死んだ恋人に変えて裏切らない約束をするが、美優の登場で二人の関係が崩れる。
最後は美優と抱き合うところを見られ、家に帰ってくると、メンヘラ美樹に刺されて死亡。

ヒョシン(演:広澤草)

代表作に『つむぐもの』、『ちょき』などがあります。

ハナと同居する恋人。ハナとは非常に仲が良く、仕事をする彼女の為にいつも料理を作っている。

過去に母親が飛び降り自殺をして、その現場に居合わせたせいでトラウマになっている。
ハナが美優を連れてくると、途端に不安となろ裏切られると思って情緒不安定になっていく。
美優にすべてを奪われると思ってハナを刺殺し、やって来た紗英に雑な手術をして殺した。
最後はジウンも殺害し、逃げていた美優を追って通行人を殺し、警察官に射殺された止まる。

寺川紗英(演:百合沙)

代表作に『蟲毒/ミートボールマシン』、『リンキング・ラブ』などがあります。

美優と美樹とは腹違いの妹で大学生。美優に対して姉として慕うが、美樹には明らかな横柄な態度を出す。

美樹を探す為に韓国へ言った美優を心配して、あまり警戒しない性格に注意をしていた。
ハナの家で泊まる事になる美優の警戒心のなさに呆れて、彼女たちの素性を聞くべきと話す。
ネットでハナが有名な整形外科医だと知って、美優に口添えしてもらって整形を約束する。
最後は美優に呼ばれて韓国にやって来ると、ヒョシンによる手術を受け、喉を切られて死亡。

ジウン(演:チェ・ヨナ)

代表作に『つむぐもの』などがあります。

ハナとヒョシンの友人で主婦。ドアロックの番号を覚えていて、いつも勝手に家へ入って話しをしていた。

夫から結婚記念日の指輪をもらうと、家にいるヒョシンに見せつけて色々と文句を垂れる。
ハナが連れてきた美優にもすぐ打ち解けると、指輪が偽物だと知ってまたしても文句を言う。
口裂け女に覚醒した美樹が手術していたが、勝手に入ってきて状況を把握して気絶させた。
最後は美優の拘束を解いたが、背後から美樹に包丁で刺され、指輪した指を切られて死亡。

スンジク(演:キム・ジェロク)

代表作に『不慣れな都市』、『永遠なる帝国』などがあります。

ハナの父親。美容整形外科医。ハナがこれからという時に交通事故を起こして火消ししようとする。

美樹が目を覚まそて事故でケガした顔に悲鳴を上げると、ハナとともに落ち着かせていた。
過去と決別したい美樹からお願いをされて、ハナとともにまったくの別人に整形手術をした。
最後は口止めに金を提示されるが、ヒョシンとして生きていく事を言われて正気を疑った。

寺川美樹(演:崎本実弥)

代表作に『黄金を抱いて翔べ』、『華魂/幻影』などがあります。

美優と紗英の姉。元美容整形外科医。過去に離婚した父親に引き取られると思ったら捨てられてしまう。

大人になって美容整形外科医になりたいと父親に話すも反対され、勝手に韓国へ留学した。
日本に帰ってから恋人ができると、美優に紹介するも明らかに二人でいるより盛り上がった。
美優に恋人とイチャイチャした現場を見て、裏切られた気持ちになって韓国へ高飛びした。
最後はハナの車に轢かれて重傷を追うが、整形手術を受けてヒョシンとして生きる事になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『モントリオール世界映画祭』のフォーカスオンワールドシネマ部門にて正式に出品された作品です。
他に『カナダ国際映画祭』、『アムステルダム映画祭』などで受賞もしています。
とにかく、様々な方面で受賞をしている作品だが、そういうタイプの作品は一番気をつけないといけない。
韓国が共同で製作しているので、ロビー活動に関してはしっかりしているから、こういう箔をつける映画賞での出品は理解できます。
中途半端に邦画の一面を出している事もあって、非常にテンポが悪く、演出や構成の面でも面白さを自分で潰している。
タイトルから分からなかったが、終盤になって本作が都市伝説「口裂け女」がモチーフだとようやく分かりました。
整形大国である韓国が舞台になるのは分かるが、別に本作は韓国である必要性がなかったように思えます。
そもそも、整形に繋げる結びつきが非常に弱いし、単純に韓国と一緒に仕事がしたかったのだろうと思います。
「口裂け女」は今まで様々な実写映画化されていますが、本作は残念ながら、その中でもつまらない部類に入ります。
第一に映画として純粋に面白くないし、「口裂け女」の要素が終盤に出てきてから多少は盛り返した程度になりました。
つまり、本作は「口裂け女」の要素がないと、鑑賞する価値はないだろうし、これを面白いと思わせるには金を積まないといけないだろう。
登場人物は総じてクズしかいないけど、ラストで姉妹の愛憎劇で巻き込まれた通行人たちが一番可哀想に思えました。
この姉妹さえいなければ、通行人たちはもっと長く生きられたのに、巻き込まれ損としか言えない終盤の展開に理不尽さしかなかった。
最初から「口裂け女」を意識した内容で、もっとグロテスクな描写を全面的に出せば、もう少し面白くなっただろうと思います。

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