【トイレの花子さん】VD-757

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作品データ

公開年月 1995/07/01
ジャンル ホラー
原作 都市伝説 『トイレの花子さん』
監督 松岡錠司
脚本 福田卓郎、松岡錠司
製作 榎望、梅川治男
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

拓也の通う本町小学校周辺では、小学生が何者かによって殺される事件が多発していた。
そんな中、拓也のクラスに冴子という美少女が転校し、成績優秀ですぐに人気者となっていた。
しかし、冴子が「花子さん」が出るというトイレの個室から出てきたところを同級生に目撃され、彼女こそが「花子さん」ではないかと噂されるようになってしまう。

登場人物&出演者

坂本なつみ(演:前田愛)

近年の出演作に『脇役物語』、『KING GAME』などがあります。

小学4年生で拓也の妹。ヤギの飼育係。クラスメイトの由紀から小バカにされるが、動じる事なく対応する。

家に帰る時に迷っていた冴子に声をかけられ、小学校の場所を教えて何者か気になっていた。
翌日になって転校生で兄のクラスにいると分かるが、「花子さん」と言われていたと知る。
無視されていた冴子唯一の味方になって、裏切っていた兄に彼女は何も悪くないと話した。
最後は夜の学校に行くと変質者に遭遇して、父親や先生を呼び出して退治をさせていた。

坂本拓也(演:井上孝幸)

代表作に『未成年性犯罪白書』などがあります。

小学6年生でなつみの兄。児童会長を務めている。妹に学校で声をかけられる事に対して極度に恥ずかしがっている。

転校生としてやって来た冴子の隣に座っていて、美人で勉強ができる事から気になっていた。
冴子がヤギを殺した犯人と疑われ、失語症になってしまうも彼女をフォローしようとした。
「花子さん」だと決めつけたクラスの決定に逆らえず、冴子をトイレに閉じ込める事を賛同。
最後は夜の学校に来た妹と合流し、変質者に襲われる冴子を助け、後日キスをしていた。

水野冴子(演:河野由佳)

代表作に『四十七人の刺客』、『サラリーマン専科』シリーズなどがあります。

他校から転校してきた女の子。小学校の場所が分からず、ちょうど帰宅していたなつみに道を聞いていた。

翌日には拓也のクラスに転校する事となり、勉強がよく出来て一時的に注目されていた。
加奈子の嫉妬と「花子さん」がいる個室から出てきた事から、目をつけられるようになった。
ヤギの頭部を切断する事件で鎌を持っていて、ショックで失語症になって疑われていた。
最後はトイレに閉じこめられるが、真犯人が捕まり誤解が解け、放課後に拓也とキスをした。

太田加奈子(演:鈴木夕佳)

本作が長編映画デビュー作となります。

小学6年生で拓也のクラスメイト。転校生としてやって来た冴子をひと目見ただけで嫉妬に駆られていた。

拓也の隣に座っていた事も気に食わず、授業では勉強ができる事から友達と愚痴をこぼした。
冴子が男子生徒を注意しようとして窓から落ちそうになり、人殺しだとレッテル貼りをする。
ヤギ殺しは冴子だと学校中で言いふらし、「花子さん」と決めつけてトイレに閉じこめた。
最後は変質者が冴子と拓也を襲って捕まると、自分が間違っていたとして強く謝っていた。

宮崎由紀(演:浜丘麻矢)

代表作に『新生/トイレの花子さん』、『けの汁』などがあります。

小学4年生でなつみのクラスメイト。女子のリーダー的存在で、反抗的ななつみを目の敵にしている。

「こっくりさん」を使ってなつみが「花子さん」に殺されると意図的に細工をしていた。
なつみが馴染みの男子とヤギの飼育係をしていると、他の女子と気持ち悪いとバカにする。
冴子が「花子さん」だと学校の噂になり、仲良くしているなつみに警告をしていた。
最後はなつみを追い込もうとしたが、まさかの正論を真正面から言われて黙ってしまう。

鈴木百合子(演:大塚寧々)

代表作に『うつつ』、『笑う蛙』などがあります。

拓也の担任を務めている。学校の周辺で児童が二人も消える事件が発生し、子供たちを心配していた。

転校してきた冴子をクラスのみんなに紹介すると、勉強がよく出来るとして注目していた。
ヤギの頭部を切断して殺される事件が起きて、目撃者だった冴子のショックを見ていた。
雄二と仲良くなって冴子について相談しているが、学校で起きていた事を何も知らない。
最後はなつみによって学校の変質者を知って、雄二たちを駆けつけて警察に通報していた。

坂本雄二(演:豊川悦司)

近年の出演作に『キングダム2/遙かなる大地へ』、『弟とアンドロイドと僕』などがあります。

「坂本牛乳版売店」を経営する。妻には先立たれ、父親と店を切り盛りしながら二人の子供の面倒を見ている。

妹が学校で話しかけられる事を極度に嫌う拓也がキレながら帰るが、まったく理解できない。
団地で牛乳の配達をしていると、たまたま百合子と会ってそこから相談を持ちかけられる。
ヤギの頭部が切断される事件にちょうど学校にいて、気絶した冴子を抱えて病院に行った。
最後はなつみの連絡を受けて夜の学校に行き、変質者を殴り倒し、子供たちを助けた。

変質者(演:緋田康人)

代表作に『呪怨/終わりの始まり』、『呪怨/ザ・ファイナル』などがあります。

スーツにビジネスコートを着ている男。いつも小学生たちの帰りをベンチに座って眺めているだけ。

その正体は狂気に囚われていて、なつみが飼育するヤギの頭部を鎌で切断していた。
現場を目撃して鎌を持っていた冴子が犯人扱いにされ、その間はずっと学校を徘徊していた。
なつみが夜の学校にやって来ると、姿を現して追いかけ、トイレにいた冴子に迫っていた。
最後は拓也たちの反撃で何もできず、全校生徒に見られて、雄二の拳で敢えなく倒れた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は都市伝説で知られる「トイレの花子さん」の初となる実写映画となります。
この作品はビデオ化やLD化していますが、残念ながらDVD化はしていないようです。
今回は本当に申し訳ないですが、DVD化もされておらず、どこも配信していなかった為にYouTubeで鑑賞する事にしました。
1995年の作品とは言え、そんな古いというワケじゃないので、なぜDVD化しないのか逆に不思議なところがあります。
さて、本作は学校の怪談話として有名な「トイレの花子さん」を初めて映像化していますが、上記のように花子さんは直接出てきません。
多分、表現する予算がなかったのか、ホラー映画じゃなく、小学生の青春映画にしたいと製作側が考えただろうと思います。
物語は小学生の兄妹と、転校してきた女の子がメインとなっていて、ちょうど学校の間で噂となっていた「トイレの花子さん」と絡ませています。
学校で飼っていたヤギの頭部を切断されて殺される事件が起きて、凶器となった鎌を持っていたせいで転校生の女の子が犯人として疑われる。
実際に小学生があそこまで行動力があると思えないが、一度レッテルを貼られた人間は何をしても悪い方へ解釈される現実が表現されています。
それが狭いコミュニティである学校内ならば、あっという間に噂が広がって、全校生徒から危険視される立場になるのは恐ろしい。
しかも、運悪く転校生の女の子は事件を目撃した事で失語症となり、反論できないまま仲良くしていた主人公側からも裏切られるという。
普通なら精神的にヤバい状況になるだろうけど、そこは子供を主人公にしている作品なので、あまりグロテスクな展開にならなかったです。
結局、単純に狂気に囚われた変質者が犯人となるが、ラストに向けた流れのすべてがツッコミどころ満載すぎてコントを見ているような感じでした。
やはり、都市伝説をベースにした実写映画は一歩間違えるとギャグになってしまうが、本作はギリギリのところで留まっていたような感じでした。

コメント

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