作品データ
公開年月 | 2011/08/05 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『ひきこさん』、『口裂け女』 |
監督 | 永岡久明 |
脚本 | 永岡久明 |
製作 | 小浜圭太郎、丸山恵子 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
事故で十年間も昏睡状態だった美咲と瞳がとある病室で目を覚ます。
「ひきこさん」がやって来ると口を揃える二人は、常人には見えない何者かに怯えていた。
ついに一人が発狂して病院から脱走すると、閉鎖された病棟へ逃げ込んだ先に「口裂け女」が封印されていたのだった。
登場人物&出演者

本作が長編映画デビュー作となります。
美咲と瞳の友人。小学生の頃に先に帰っていたおかげで「ひきこさん」に遭遇しなかった。
自分だけが助かった罪悪感を持ち、父親の頼んで根気よく10年間も二人の看病をしていた。
瞳が何かに怯えて自分の頭を鉛筆で刺していると、少しだけ待って彼女を止めた。
「口裂け女」の攻撃で瀕死状態となった赤堀婦長から真実を聞かされて呆然としていた。
最後は「ひきこさん」に許してもらおうと美咲を殺すが、許されず結局は殺された。

本作が長編映画デビュー作となります。
小学生の頃に「ひきこさん」と遭遇し、生還するも10年に渡って昏睡状態になっていた。
香織がずっと看病していたが、瞳と同じタイミングで叫びながら目を覚ます事になる。
浦島太郎状態で目を覚まして、気持ちはまだ小学生のままで自分の成長に戸惑っていた。
瞳が行方不明になり精神が不安定になり、香織の家に引き取られも「ひきこさん」を見る。
最後は香織と腹違いの姉妹だと知るが、暴走した彼女によってなぜか殺されてしまう。

本作が長編映画デビュー作となります。
小学生の頃に美咲たちと「ひきこさん」に遭遇し、同じく10年間も昏睡状態になっていた。
美咲と同じタイミングで目を覚ますと、「ひきこさん」が来ると怯えながら呟いていた。
当時の記憶が曖昧なまま美咲とリハビリをして、徐々に「ひきこさん」を思い出していく。
「ひきこさん」に襲われ、自分の頭を鉛筆で刺したり、なぜか廃墟まで逃げてしまう。
最後は「口裂け女」が封印された牢屋に行き、捕まって首を折られて食われる事になる。

本作が長編映画デビュー作となります。
黒川院長が運営する病院の看護師。長年に渡って昏睡状態の美咲と瞳の状態を診ていた。
睡眠剤を絶った事で目を覚ました美咲と瞳が目を覚ます現場にいて処置を施した。
ずっと看病を手伝っていた香織の苦労を知っていて、罪悪感を持つ彼女を励ましていた。
最後は病院を抜け出した瞳を探すべく廃墟に行くと「口裂け女」を解放し殺された。

本作が長編映画デビュー作となります。
香織の父親が運営する病院の婦長。長年に渡って昏睡状態になっていた美咲と瞳を看病する。
夜な夜な何かを持って病院から出ていくと、森の奥にある廃墟まで出かけていた。
廃墟に封印されていた「口裂け女」に食料を持っていくが、朽ち果てるまで監視していた。
実は黒川院長の愛人の一人で、二番目に甘んじて、カシマレイコをずっと見下していた。
最後は黒川院長に「口裂け女」の囮にされ、香織に真実を話して美咲にトドメを刺された。

代表作に『ロストパラダイス・イン・トーキョー』、『新・極道の紋章』シリーズなどがあります。
香織の父親。大きな病院を運営して、昏睡状態の美咲と瞳を長年に渡って治療していた。
実は美咲と瞳を睡眠剤でずっと眠らせていて、部下が勝手に止めたせいで目覚めてしまう。
仕方なくリハビリをさせていたが、「ひきこさん」について話すと都市伝説だとごまかす。
瀕死状態の赤堀婦長によって正体が香織たちにバラされ、一人助かろうと彼女を囮にした。
最後は「口裂け女」に追い詰められるが、背後から「ひきこさん」に襲われて死んだ。

代表作に『真ひきこさん』などがあります。
病院から離れた森の奥にある廃墟に封印される。赤堀婦長が食事を持ってきてくれる。
その正体は黒川院長の愛人で何度も顔の整形手術を受けるが、実は単なる実験台だった。
黒川院長との幸せな生活を夢見たが、飽きられて顔を醜くされて封印されてしまう。
あくまで黒川院長に恨みを持っていたが、「ひきこさん」が殺した事で戦いを始める。
最後は鎌で応戦するも「ひきこさん」の強烈なアイアンクローの前に倒れて消滅した。

本作が長編映画デビュー作となります。
10年前に「かくれんぼ」をしていた美咲と瞳たちを襲うも、肝心の二人は取り逃した。
意図的に眠らされていた二人が目を覚ました事で、復活を遂げて徐々に姿を現していく。
記憶を取り戻す瞳の前に現れると、襲って追いかけるも「口裂け女」に横取りされる。
「口裂け女」から逃げていた黒川院長をぶっ殺すと、彼女に目をつけられて戦う事になる。
最後は「口裂け女」をアイアンクローで殺し、腹違いの姉妹を殺した香織も許さず殺した。
感想
[個人的な評価]
本作はすっかりと定番シリーズとなっている『ひきこさん』の作品となります。
今度は同じ都市伝説として有名な「口裂け女」との対決となります。
これまで『ひきこさん』シリーズは三作も作っていますが、作品を重ねて順調に劣化していきました。
さすがにもう限界だろうと思っていると、今度は出張で忙しい「口裂け女」との対決で新たな展開を見せようとしました。
近年では『貞子 vs 伽椰子』というジャパニーズ・ホラーを支えた二大キャラクターが戦って盛り上がりました。
しかし、この作品は2016年に公開されているが、実は本作が2011年なので先取りしています。
そう、実はこの作品が対決シリーズの走りであり、その後に「こっくりさん」とも夢の対決を果たしています。
ですが、当然のようにブームとなるほどの話題性はなく、資金もない低予算ホラー映画のせいでなかなかヒドイ内容と言えます。
『ひきこさん』シリーズの特徴として無名の役者か素人上がりを使っているので、基本的に演技がすべて下手です。
本作でも主要人物たちの演技はなかなかヒドイ内容ですが、前作よりはマシになっている。
最大の問題となる「ひきこさん」と「口裂け女」を戦わせるストーリーだが、こちらはかなり雑でラストに詰め込むパターンでした。
もばや「ひきこさん」の説明は適当になっていて、「口裂け女」は戦わせる為に色々と都合良く改変されて可哀想な感じになっている。
しかも、なぜか「カシマさん」の設定も盛り込まれてしまい、途中から出来の悪いジョーカーのコスプレをした年増女にしか見えなくなった。
いよいよラストで両者が遭遇して戦いますが、どう見てもキャットファイトにしか見えない上に演出がクソで、カメラアングルもクソでせっかくの見せ場も盛り上がらず。
主人公っぽい女も急に性格が豹変して腹違いの姉妹をぶっ殺して助かろうとするが、結局は「ひきこさん」に殺される意味不明な行動で疑問を残しました。
相変わらず撮影現場は楽しそうでいいのですが、自分たちの作っているクソみたいな作品を理解しているのだろうか。
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