【名探偵ピカチュウ】RE-3152

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洋画

作品データ

公開年月 2019/05/03
ジャンル ファンタジー/サスペンス
原作 任天堂 『名探偵ピカチュウ』
監督 ロブ・レターマン
脚本 ダン・ヘルナンデス、ベンジー・サミット、ほか
製作 片上秀長、ドン・マッゴーワン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ある日、青年ティムは敏腕刑事だった父ハリーが事故で亡くなったと知り、荷物を整理する為にライムシティへやって来る。
探偵業を営んでいたハリーの部屋でティムは一匹のピカチュウに出会い、なぜか成人男性の声に聞こえて話す内容も理解できた。
ピカチュウは記憶喪失である事を明かし、自分はハリーの元相棒だと訴え、ティムとともに新米記者ルーシーの協力で謎の薬品を巡る事件を追うのだった。

登場人物&出演者

ティム・グッドマン(演:ジャスティス・スミス)

代表作に『ペーパータウン』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などがあります。

主人公。保険査定員。父親が事故で亡くなった連絡を受けてライムシティへと向かった。

小さい頃にポケモントレーナーになる夢を持っていたが、母親を亡くしてから断念している。
父親とは疎遠だったが、事故による真実を知って、ピカチュウとの出会いで考え方を変える。
ピカチュウとの調査を通じてポケモンに対する愛情を思い出すが、一度仲違いしてしまう。
最後はハワードの悪事をピカチュウと解決し、ミュウツーによりハリーと再会を果たした。

ピカチュウ/ハリー・グッドマン(声:ライアン・レイノルズ)

近年の出演作に『6アンダーグラウンド』、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などがあります。

ハリーの相棒だったポケモン。ティムとだけ会話を可能とするが、オッサンの声である。

記憶喪失した状態でハリーの家でティムと出会い、一緒にパートナーを探す提案をした。
実はミュウツーによりハリーの魂を入れられ、ティムの助けになるべくパートナーとなった。
仲違いして離れてしまうが、真実を推測から判明してティムを助けるべく街へ戻って来た。
最後はミュウツーによりハリーとピカチュウに別れ、残ったティムと暮らす事になった。

ルーシー・スティーヴンス(演:キャスリン・ニュートン)

代表作に『パラノーマル・アクティビティ4』、『スリー・ビルボード』などがあります。

ヒロイン。CNEに所属する新米記者。実際はブログの記事を書いているだけの自称記者。

ハリーが事故で亡くなった事を受けて、独自に調査して薬品“R”の存在を突き止める。
ティムがやって来た事で情報を共有して、特ダネを掴むべく一緒に秘密の研究所に乗り込む。
黒幕のハワードにすべてがバレていて、証拠隠滅の為に追い込まれるもなんとか脱出した。
最後はハワードの悪事を警告し、事件が解決してロジャーからキャスターに抜擢された。

ヒデ・ヨシダ警部補(演:渡辺謙)

近年の出演作に『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』、『ベル・カント/とらわれのアリア』などがあります。

ライムシティの警察官。ハリーとは友人で、彼が事故で亡くなった事をティムよりも悲しむ。

ティムが違法の闘技場で捕まって連行されると、ハリーの捜査が打ち切られたと伝えていた。
ピカチュウと会話ができると主張するティムに事故の映像を見せて、諦めさせて釈放した。
街で行われるパレードを警備するが、ハワードの野望により相棒のブルーと合体してしまう。
最後はティムとピカチュウの活躍で元に戻り、すべての元凶だったハワードを連行した。

セバスチャン(演:オマール・チャバーロ)

代表作に『ワイルドなスピード!/AHO MISSION』、『リベンジ・ファイト/相棒は天才ハッカー!?』などがあります。

ライムシティで違法のポケモン闘技場を経営する。パートナーにはリザードンを従えている。

ハリーが薬品について調査をしてきて、その際に対決して一張羅のコートが傷つけられる。
ピカチュウに負けた事を根に持っていて、調査にやって来たティムたちに勝負を挑んだ。
リザードンに薬品を吸わせるが、他の薬品のビンが割れてしまい、闘技場が大混乱となった。
最後はティムと止めようとするも倒され、脅された事で素直に知っている事を吐いた。

アン・ローラン博士(演:リタ・オラ)

代表作に『ワイルド・スピード/EURO MISSION』、『フィフティ・シェイズ』シリーズなどがあります。

ポケモンの神経学者。以前はポケモンを暴走させる研究をしていたが資金を断たれてしまう。

そこに目をつけたロジャーからスカウトされ、ミュウツーから凶暴化する薬品を抽出する。
最後はハリーとピカチュウによりミュウツーが脱出し、その際に研究所が破壊されてしまう。

ロジャー・クリフォード(演:クリス・ギア)

代表作に『アフター・アース』、『ザ・コントロール』などがあります。

ハワードの息子。偉大なハワードの影に隠れる存在で、ポケモンを誰よりも毛嫌いしている。

病気を克服しても車椅子生活となったハワードから、複数の会社を受け継いで権力を振るう。
ローラン博士と結託してポケモンの遺伝子研究をして、暴走させる薬品“R”を開発させる。
実はハワードのメタモンが化けた姿であり、本人はずっとクローゼットに監禁されていた。
最後は行動的なルーシーをキャスターに抜擢し、会社を建て直す計画を早速と開始した。

ハワード・クリフォード(演:ビル・ナイ)

近年の出演作に『マイ・ブックショップ』、『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』などがあります。

「クリフォード・インダストリーズ」の元会長。変性疾患を患い世界中を旅して治療を探す。

ポケモンと共存するライムシティを作り上げた偉大な人物として市民から尊敬を集めている。
ハリーに薬品“R”の調査を依頼したが、実際はそれを作るミュウツーの捕獲を依頼した。
ミュウツーに自分の精神を転送させ、ポケモンと人間を融合させる計画を実行してしまう。
最後はティムとピカチュウの連携で野望は阻止され、ガッカリした状態で警察に逮捕された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は2016年にニンテンドー3DSで発売された同名ゲームの実写映画化となります。
世界的に人気のある『ポケットモンスター』シリーズとして、初めてハリウッドに進出した作品となります。
以前からハリウッドで実写版『ポケモン』の企画が何度も立ち上がっていたが、ようやくデビューする事になりました。
とは言っても、元々が本編シリーズと違ったスピンオフのゲームなので、みんなが知っているようなバトルがあまりないです。
タイトルが示すようにあくまで事件を解決する探偵モノであって、激しいアクションよりも謎解きの方を重視しています。
自分は「ポケモン」の第一世代の人間ですが、まったく興味がなくてほとんど知りません。
今でも多くの人がやっている「ポケモンGO」を初期でやった程度の知識しかないが、本作でのリアルなポケモンたちの表現は素晴らしいと思いました。
大抵の場合、日本の漫画やアニメをハリウッドが実写映画化すると、都合良くアレンジされてしまうが、ポケモンのデザインをそのまま使っているのはとても良い。
珍しく原作に対する敬意があって、少しでもバランスを間違えると気持ち悪い事なるが、本作はそこら辺はしっかりと考えています。
そして、なんと言っても可愛らしい見た目のピカチュウから発せられるオッサンの声だろう。
これは似たようなギャップを持つ『テッド』でも同じですが、ピカチュウの声をライアン・レイノルズにしている時点で大きく違う。
台本にないアドリブをぶっ込んでくるところは『デッドプール』に通じるが、可愛らしいピカチュウがそれをやっているのは非常に面白いです。
いつもは吹き替えで鑑賞するが、あまりにもレベルが低かった上にライアン・レイノルズの声の方が合っているので、今回は原語で鑑賞しました。
探偵モノとしては複雑ではなくて、すぐに黒幕が分かってしまうが、本作のメインはあくまで現実の世界に「ポケモン」たちが普通に共存している点です。
だから本作に複雑な謎解きや練り込まれたストーリーを求めるのはナンセンスで、どれだけ非現実的な「ポケモン」を馴染ませるのかが最大のポイントになります。
本作から伝わってくる原作に対する敬意が随所に見られるだけじゃなく、ちゃんとライアン・レイノルズを登場させたところも素晴らしかった。
ただ、主人公を演じるジャスティス・スミスとライアン・レイノルズが親子という設定には違和感しかなかったです。
最近ハリウッドで流行の「ポリコレ」を意識したせいで、ジャスティス・スミスは悪くないが、親子の設定が完全にブレて感動も半減してしまったのは事実です。
近年のハリウッドでは白人を「悪」にして、黒人を主人公側の「善」にする不自然さが目立ってしまって個人的に残念な部分でした。

コメント

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