【刑事グロム vs 粛清の疫病ドクター】VD-574

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アクション

作品データ

公開年月 2021/04/01
ジャンル アクション
原作 アルテョム・ガブレリャノフ、エフゲニー・フェドトフ 『刑事グロム』
監督 オレグ・トロフィム
脚本 アルテョム・ガブレリャノフ、ロマン・コトコフ、ほか
製作 アルテョム・ガブレリャノフ、ミハイル・キタエフ、ほか
製作国 ロシア
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

サンクトペテルブルク警察の刑事イーゴリ・グロムは、ルールを無視した逮捕劇で問題を起こすも検挙率に貢献する。
ある日、少女を交通事故で殺害した大富豪の息子が無罪放免となり、疫病ドクターと名乗る者によって処刑されてしまう。
疫病ドクターが法律を無視した殺人に対して、イーゴリ・グロム刑事は独自に調査をするうちに犯人の正体を突き止めるのだった。

登場人物&出演者

イーゴリ・グロム刑事(演:ティーコン・ジズネフシキー)

代表作に『Hooked on the Game』、『No Escapes』などがあります。

主人公。サンクトペテルブルク警察で最も検挙率を打ち出す。ルールに縛られない為に被害が多くなる。

署長と父親が無二の親友だったおかげで、何度も問題を起こしても許してもらえている。
疫病ドクターが悪人を粛清するのは犯罪と考え、捜査をしていたがストレルコフが代わる。
犯人がラズモフスキーだと断定するが、逆に罠にかかって濡れ衣を着せられて逮捕される。
最後はドゥービンとユリアの協力を得て、ラズモフスキーを逮捕して刑事に復帰を果たした。

ドゥービン(演:アレクサンドル・セテイキン)

代表作に『Samyy luchshiy film 3-DE』、『Last Knight』などがあります。

警察学校を卒業して配属された新人。先輩に警察署を案内されるが、余裕がなくて振り回されていた。

疫病ドクターを目撃したイーゴリの言葉から似顔絵を描き、署長から相棒に指名された。
便器を盗まれていた事件をイーゴリと担当するが、疫病ドクターの調査を強引に手伝わせる。
イーゴリが疫病ドクターとして逮捕するも、彼は違うと訴えてユリアと脱出させていた。
最後はイーゴリのピンチに駆けつけ、ラズモフスキーを逮捕して、チームとして認められた。

ユリア(演:ルボフ・アクショノーヴァ)

代表作に『トラップ・ゲーム』、『アンチグラビティ』などがあります。

独自で調査した事件の真相を動画サイトに投稿している。情報を得る為にどんな手段でも使っている。

疫病ドクターの情報を得る為に捜査を担当していたイーゴリに近づき、見事に入手していた。
イーゴリに居場所を突き止められると、家に侵入されると、パソコンを破壊されてしまう。
疫病ドクターの容疑者として捕まったイーゴリをドゥービンと助け出し、協力しようとする。
最後はイーゴリのピンチに駆けつけ、見事に事件を解決してチームの一員に認められた。

フョードル・プロコペンコ署長(演:アレクセイ・マクラコフ)

代表作に『ナイト・ウォッチ』、『Fat Stupid Rabbit』などがあります。

サンクトペテルブルク警察の署長。事件を解決するも、大きな被害を残すイーゴリに毎度怒鳴っている。

いつもイーゴリをクビにしようとするが、彼の父親とは親友だった事と検挙率から撤回する。
疫病ドクターが現れてイーゴリに捜査を任せるが、上層部からストレルコフに指揮を移した。
ラズモフスキーの計画で低所得者層が私刑を始めると、そのターゲットとして襲撃される。
最後は瓦礫の下にいてイーゴリに助けられ、かすり傷だけで済んで元気に現場復帰していた。

エフゲニー・ストレルコフ刑事(演:ミハイル・エフラノフ)

代表作に『The Hollow』、『Kasym』などがあります。

モスクワから派遣された刑事。担当していたグロム刑事を追い出して、堂々と捜査を開始する事になる。

常に笑顔を浮かべているが、疫病ドクターの担当をしていたイーゴリを見下すような態度。
ドゥービンによりイーゴリが疫病ドクターとして逮捕されると、尋問して自白を求めていた。
疫病ドクターに対して、速やかな対応をしているとテレビで発言して笑顔を振りまいていた。
最後はイーゴリたちによる被害で処分をしようとするが、署長のパンチで気絶させられた。

オレグ(演:ドミトリー・チェボタレフ)

代表作に『タイム・ハンターズ/19世紀の海賊と謎の古文書』、『Coach』などがあります。

ラズモフスキーの友人で常に一緒に行動している。孤児だったラズモフスキーとは無二の親友という関係。

ヴィメステの新たなツールを発表するラズモフスキーが不安を持つと、彼を励ましていた。
記者たちから追われていたラズモフスキーを誘導し、余計な取材から彼を逃げしていた。
法律で裁けない犯罪者にブチ切れるラズモフスキーに同調し、疫病ドクターとして私刑した。
最後は実際は軍隊に入ってから戦場で戦死していて、ラズモフスキーが作り上げた妄想。

セルゲイ・ラズモフスキー(演:セルゲイ・ゴロシュコ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ヴィメステの創業者でプログラマー。元々は孤児で成り上がって、慈善事業家としても知られている。

ロシアのSNSを代表する人物で新たなツールを発表し、平等な世界を作り出そうと考える。
友人だったオレグが戦死した影響で悪の人格が出てきて、疫病ドクターとして私刑を始める。
疫病ドクターの人格に乗っ取られると、正体を暴いてきたイーゴリに濡れ衣を着せていた。
最後はイーゴリを追い詰めるが、ドゥービンとユリアの助力で倒され精神病院へ収容された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
ロシアのコミックが原作となっていて、アメコミ映画に倣って作られています。
まず、邦題にもなっている主人公のイーゴリ・グロムはただの人間でスーパーパワーは一切持っていません。
だからと言ってずば抜けた頭脳があるワケじゃなく、特殊な能力があるワケじゃないです。
つまり、ただの常人であるけど、法律に縛られないというルール無用に捜査して取り締まる度胸だけはあります。
特徴的なところは決断する場面であらゆる可能性を考えてから行動するが、法律を無視して動く時点で少し矛盾しています。
なので、演出として行動して失敗するが、あくまで可能性を想像しただけで実際は成功例で結局は動きます。
この演出については夢オチのような印象を持ってしまい、個人的には逆効果にしか思えなかったです。
肝心の悪役はSNSの会社で大成功するが、孤児として育ったせいで金持ちが嫌いで、平等な世界を目指そうとしている。
でも、実際は過去に自分で作った悪の二重人格が出てきて、不正に金儲けする人間や法律が罰しない悪人を私刑するようになる。
いつも言っている事ですが、主人公よりも悪役をしっかりと作らないと作品全体の魅力が薄まってしまいます。
そんな本作の悪役は頑張って作っていたと思うが、肝心の主人公にあまり魅力がなかったのは残念としか言えないです。
せめて、もう少し普通の人間とはどこか違う特徴があって、キャラクターとしての魅力を持たせるべきでした。
それと主人公の仲間についても独自に動画を出す女性、新米の警察官とこちらも特徴がなくて面白味を感じられなかった。
多分、原作者は『バットマン』が好きだったようで、世界観はまさにロシア版『バットマン』と言っても過言じゃない。
主人公はゴードン刑事であって、悪役がバットマンという逆転した関係性だが、やっている事はほぼ変わりません。
どうやら続編を作る気満々であるけど、個人的にはこのままの路線でやると、次で打ち止めになってしまうと思います。

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