作品データ
あらすじ
ある日、地下鉄で警察官が被害者となる猟奇事件が発生する。
今は引退している伝説的刑事のマーカスを父に持つジーク刑事は、若手のウィリアムを相棒に従えて捜査に乗り出した。
そんな中、ジークたちを挑発するように、犯人は再び警察官を狙ってさらなる猟奇的な犯行に及ぶのだった。
登場人物&出演者
・ジーク/エゼキエル・バンクス刑事(演:クリス・ロック)
近年の出演作に『魔女がいっぱい』、『ルディ・レイ・ムーア』などがあります。
主人公。伝説的な刑事マーカスの息子。過去に相棒の不正を暴いて刑務所送りにして裏切り者と言われる。
警察署の中で浮いた存在となっていて、アンジー署長から若手のシェンク刑事を付けられる。
刑事が何者かに殺害された現場で調べて、アンジー署長を説得して捜査のリーダーとなる。
アンジー署長が狙われて助けようとするも間に合わず、今度は父親が捕まったとして焦った。
最後は父親を助けるも罠で殺され、結果的に真犯人のシェンクを捕まえられず逃げられた。
・ウィリアム・シェンク刑事(演:マックス・ミンゲラ)
代表作に『ソーシャル・ネットワーク』、『ダーケストアワー/消滅』などがあります。
ジークの新たな相棒で若手の刑事。警察学校を首席で卒業するエリートで、相棒を嫌がるジークに憧れを持つ。
ジークの父親がきっかけで刑事になっていて、妻と息子がいて正義を貫く信念を持っていた。
次々と刑事たちがジグソウの模倣犯に殺されていき、連絡がつかなくなって殺害されていた。
その正体は過去にピートが殺した証人の息子で、ジークが刑務所送りにして信頼していた。
最後はマーカスをゲームにかけてジークを試すも思い通りに行かず、そのまま逃亡を果たす。
・マーカス・バンクス(演:サミュエル・L・ジャクソン)
近年の出演作に『マーベラス』、『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガーズ』などがあります。
伝説的な刑事。かつての警察署の署長でジークの同僚たちから神格化されるような存在となっていた。
仲間の刑事が殺された事に対して怒りを持ち、アンジー署長から情報を得て独自に捜査する。
息子から真犯人が分かったとして指定の場所に行くが、罠でシェンクに捕まってしまう。
実は過去に作った法律のせいでシェンクの父親が殺され、その罪を償うゲームをさせた。
最後は息子に助けられるも突入したSWATのせいで罠が起動し、彼らの銃撃を受けて死亡した。
・アンジー・ガーサ署長(演:マリソル・ニコルズ)
代表作に『スクリーム2』、『プリズン・サバイブ』などがあります。
ジークやシェンクの上司。弱冠35歳にして警察の署長になっている。孤立するジークをサポートしていた。
仲間の刑事が何者か殺されると、ジークに説得されて彼を捜査のリーダーにして任せていた。
マーカスがやって来て刑事殺しについて情報を聞かれ、ジークの様子について報告していた。
実は署長になったのはマーカスと禁断の関係になったとシェンクがジークに話していた。
最後は地下室で捕まり、脊髄を切って脱出するゲームを行うも間に合わず蝋で窒息して死亡。
・オブライエン刑事(演:トーマス・ミッチェル)
代表作に『RED/レッド』、『ロボコップ/2014年版』などがあります。
ジークを嫌っている刑事の一人。仲間の刑事がジグソウの模倣犯に殺され、他の刑事同様に神妙な顔つきになる。
ジークが捜査のリーダーに抜擢されると、興味がない素振りでアンジー署長に注意された。
警察署に送られた模倣犯の届け物を見ると、シェンクの皮膚だと分かって顔を歪めていた。
ジークから未解決事件のファイルを見に行くとアンジー署長に言われ、適当に聞き流した。
最後はジークに言われて地下室に向かったが、結果的に間に合わずにショックを受けていた。
・フィッチ刑事(演:リチャード・ゼッピエリ)
代表作に『ドリヴン』、『キルショット』などがあります。
顔に傷があるベテラン刑事。過去にジークがピートを告白した事で裏切り者として常に敵視している。
勝手に潜入捜査するジークにはついて行かず、アンジー署長から怒られる様子を見て楽しむ。
ジークが仲間の刑事の捜査リーダーに抜擢すると、無視するもアンジー署長に注意された。
クラウスと組んで独自に捜査をしていくと、待ち構えていたシェンクによって捕まった。
最後はマーカスの使った法律で殺人を隠蔽され、両手の指を千切られ、感電死してしまう。
・クラウス刑事(演:エディ・インクセッター)
代表作に『スクリーム・チーム/僕らの幽霊退治』、『アダム/神の使い 悪魔の子』などがあります。
フィッチ刑事と組んでいる女性刑事。ジークが仲間を裏切った事から他の刑事同様に快く思っていない。
仲間の刑事が殺された事件でジークが捜査リーダーを務めると、フィッチ刑事と従っていた。
勝手に捜査を展開していくが、フィッチ刑事が捕まった事を知らずに警察署へ帰っていった。
最後はフィッチ刑事が殺されてショックを受け、捜査の報告をしなかった事を怒られていた。
・ボズ刑事(演:ダニエル・ペトロエヴィッチ)
代表作に『シェルター/狂気の秘密』、『アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業』などがあります。
ジークがよく知る刑事の一人。遊園地にたまたまいたところでスリを目撃して追いかけた。
犯人が地下道まで行ってしまうと、文句を言いながらも追跡するも背後から豚面に捕まった。
実はピートが殺した証人に対する偽証をしていて、アンジー署長によって隠蔽されていた。
最後は舌を噛み切るゲームに強制参加させられ、間に合わず電車に激突され体がバラバラに。
・ピート・ダンレヴィ元巡査(演:パトリック・マクマナス)
代表作に『Summer’s End』、『The Man Who Lost Himself』などがあります。
過去にジークが組んでいた相棒。証人だったシェンクの父親を都合が悪いという理由で射殺していた。
ジークと争った結果、彼の告白を受けて警察をクビになり、9年間の服役を経て出所した。
教会で毎日のように集会を開いてアルコール依存症のグループセラピーで断酒をしていた。
仲間の刑事が殺されてジークが疑ってアリバイを聞かれるが、追い出すように話していた。
最後はシェンクに捕まってガラス片が飛び散るゲームを受けて、ジークが助けられず死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は『ソウ』シリーズの第9作目となります。
この作品は新型コロナウイルスの影響で半年の延期となって公開されました。
『ソウ』シリーズの顔でもあったジグソウがすでに亡くなっていて、彼の遺志を継ぐ者もいなくなっています。
そんな中で誰も望んでいない続編となったが、どうやってシリーズとして繋げていくのか気になっていました。
そもそも、このシリーズでは圧倒的にジグソウの存在感が大きく、彼がいない時点で物語は終わっていると思っています。
つまり、本作で登場するジグソウに変わるキャラクターが模倣犯となって、何かを犠牲にして死を免れるゲームを展開させていきます。
今回のターゲットは警察官となっていて、相変わらず豚の被り物をした殺人鬼が彼らを捕まえて強制的にゲームをさせていく。
ここら辺はシリーズと同じような流れになっていくが、ゲームについては個人的に雑なように感じました。
ジグソウはまさに職人の如く、芸術的な装置を作り上げて、そこにゲームをする人間に対するカルマを持たせて説得力を与えています。
確かに本作でも同じようなカルマを与えようとしているが、ゲームに挑む人間の心理や決断に対する演出があまりにも雑だったと思います。
それと誰がジグソウの模倣犯について中盤辺りから予想がすぐにできてしまい、その理由付けについてもご都合主義すぎたような印象でした。
全体的に『ソウ』シリーズを意識した考え方を使っているが、そこにはカリスマ性を持つ登場人物がおらず、当然ながら面白味はなかったです。
やはり、ジグソウがいてこそ成立しているシリーズであって、模倣犯が完璧にマネしても、カリスマ性までは再現できないと思います。
個人的にまったく需要のない作品なので、続編を作るような暴挙は遠慮して欲しいです。
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