【この世に私の居場所なんてない】VD-724

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洋画

作品データ

公開年月 2017/02/24
ジャンル コメディ/ヒューマンドラマ
原作 なし
監督 メイコン・ブレア
脚本 メイコン・ブレア
製作 ニール・コップ、ヴィンセント・サヴィーノ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

気弱で流されがちな看護助手のルースは、世の中はヒドイ人間ばっかりだと嘆いていた。
そんなルースの心を更に折るかのように、家に空き巣が入って大切なモノを奪われてしまう。
しかも、世間は冷たく助けてくれない事実を知り、犯人を探すにはルースは変わり者の隣人と組む以外に道は残されていなかったのだった。

登場人物&出演者

ルース・キルケ(演:メラニー・リンスキー)

代表作に『父親たちの星条旗』、『ドント・ルック・アップ』などがあります。

主人公。看護助手。世の中に不満を持っていて、空き巣に入られた事で祖母の形見である銀食器を盗まれた。

警察からも自業自得だと言われて、パソコンを取り戻す為にドニーを連れて取り戻していた。
銀食器を見つけて老人を殴って逃走し、ルマック家から物を盗んでドニーに嫌われてしまう。
クリスチャンを殴って彼が勝手に死ぬと、強盗の代わりとしてマーシャルたちに脅された。
最後はマーシャルをなんとか倒し、負傷して回復したドニーたちとバーベキューを楽しむ。

トニー(演:イライジャ・ウッド)

近年の出演作に『プライス/戦慄の報酬』、『78/52』などがあります。

ルースの隣に住んでいる変わり者。常に大音量の音楽を流して過ごし、飼い犬の散歩するも別の事をいつも考えている。

空き巣に入られたルースに犬のウンコを注意され、素直に悪かったと謝ってその場を去った。
パソコンを取り戻したいルースに協力を求められると、正義の為だとして快く賛同していた。
銀食器を取り戻す時も同行し、ルマック家の物を盗んだルースが気に入らず協力を拒んだ。
最後は誘拐されたルースを助けに行くが、デズに刺されるが、回復してバーベキューをする。

アンジー(演:リー・エディ)

代表作に『マーシー・ブラック』、『アポロ10号1/2:宇宙時代のアドベンチャー』などがあります。

ルースの友人。一児の母親。家が空き巣被害に遭ったルースを家に招いて、彼女をなんとか励ましていた。

世の中に対して不満をぶち撒けるルースの言葉を受け止め、前に進むべきだと助言していた。
夫が帰ってくると、ルースとはあまり仲が良くないと分かりながら彼女を家に泊めていた。
最後は事件が解決して、ルースとドニーたちと家族でバーベキューをして楽しく過ごした。

ベンデックス刑事(演:ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ)

代表作に『コレクター』、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影〈シャドウズ〉』などがあります。

空き巣に入られたルースの家を捜査していた。ルースから空き巣についての尋問をするも自業自得だと結論を出す。

ルースが捜査を求めるが、しっかりと戸締まりをしていない方が悪いとして立ち去った。
足跡の石膏とバンの写真を持ってきたルースに対して、もっと重要な事件があるとキレた。
実は妻とは離婚を争っている状態になっていて、精神的に不安定でルースの励みも拒否した。
最後は事件が解決してルースから事情を聴き、妻とは離婚が取り消しとなって笑顔になる。

メレディス・ルマック(演:クリスティン・ウッズ)

代表作に『(ディーン)』、『ミュータンツ/光と闇の能力者』などがあります。

クリスチャンの継母。過去にミスのコンテストに出るほどの美貌を持つが、連れ子のクリスチャンと険悪な仲。

警察と称して事情聴取しようと来たルースたちを出迎え、笑いながらカプチーノを出した。
クリスチャンの所在が分からず、帰ってきた夫に不満をぶち撒けながらカーペット掃除する。
マーシャルたちが強盗に入ってくると、大人しく人質になって彼に言われて夫を呼んでいた。
最後はドニーの乱入で逃げ出し、ルースたちは犯人じゃないとベンデックス刑事に証言した。

クリス・ルマック(演:ロバート・ロングストリート)

代表作に『ドクター・スリープ』、『ハロウィン/KILLS』などがあります。

クリスチャンの父親。弁護士。金持ちでメレディスと再婚している。息子とは仲が険悪になっている。

常にボディガードをつけて行動して、ルースたちが家を訪れてすぐに正体を見破っていた。
妻とはすでに冷めきったような関係だが、犯罪者になった息子をまだ少しだけ心配している。
マーシャルたちが強盗に入ったと気づいて銃を持つが、デズに手を吹き飛ばされてしまう。
最後は金庫を開けるも金がなく、ドニーの乱入でマーシャルの銃弾が頭に当たって死亡した。

クリスチャン・ルマック(演:デヴォン・グレイ)

代表作に『ザ・フィールド』、『フロッグ』などがあります。

犯罪集団に所属する若い男性。ルマック家の長男で一人息子ながら、父親と継母とは最悪の関係となっている。

父親に対して反抗的な態度を見せて、何度も犯罪を犯して刑務所でマーシャルたちと出会う。
ルースの家に空き巣へ入って銀食器やパソコンを盗んで、強盗の武器を買う資金を集めた。
父親が隠す金庫に大金があるとマーシャルに話すが、ルースたちの正体を暴こうと家に入る。
最後はルースの反撃を喉に食らって息ができず、逃げ出すもバスに吹き飛ばされて死亡した。

デズ(演:ジェーン・レヴィ)

代表作に『死霊のはらわた』、『ドント・ブリーズ』などがあります。

犯罪集団に所属する若い女性。刑務所に収容された時、クリスチャンたちと知り合っている。

マーシャルをリーダーというより父親に近い感情を持ち、クリスチャンを仲間として認識。
クリスチャンの父親が大金を金庫に隠していると聞かされ、武器を手に入れるも不満を持つ。
ルースのせいでクリスチャンが死亡すると、マーシャルの指示で彼女に銃を突きつける。
最後はクリスの腕を銃で吹き飛ばし、ドニーの乱入とルースにより流れ弾が頭に当たり死亡。

マーシャル(演:デヴィッド・ヨウ)

代表作に『サウスバウンド』、『ディナー・イン・アメリカ』などがあります。

犯罪集団のボス。刑務所に収容された時、入ってきたクリスチャンと知り合って一団のリーダーを務めている。

父親や継母との関係が最悪なクリスチャンを受け入れ、息子のように扱って慕われていた。
クリスチャンから父親が金庫に金を保管していると聞いて、ギャングから武器を購入した。
ルースのせいでクリスチャンが死亡すると、彼女を代わりにしてルマック家を襲撃した。
最後はルースによる反撃で負傷し、逃げる彼女を追うも毒蛇に噛まれて叫びながら死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はメイコン・ブレアにとって監督と脚本として長編映画デビュー作となります。
主人公は平凡すぎる生活を送っていて、更に世の中への不満をぶち撒けるという誰でも持っている悩みを抱えています。
生きる事に対して執着しているようでしておらず、人は死んだら終わりという考え方を持っているのに他者へ強く物事が言えない。
そんな主人公の家に空き巣が入ってしまい、大事にしていた祖母の銀食器やパソコンを盗まれるが、警察も自業自得だという対応で不満を持っていく。
本来なら泣き寝入りして終わるはずだが、どうしても許せない主人公は行動を起こして、それまで平凡な生活が一変していく展開が面白い。
まず、主人公は平凡のようで実は負けず嫌いであり、それまで退屈な生活が暴力を繰り出す事でまったく違う雰囲気に変わっていきます。
そこに変わり者として知られる隣人が加わって、コミカルな雰囲気は中盤までで、実は終盤になってくるとホラーに近いような展開になっていきます。
主人公を演じているメラニー・リンスキーの野暮ったい感じもハマっていて、世の中に不満をぶち撒けるようなキャラクターの説得力がありました。
あそこまで行動力があるならば、本来はあのような退屈な生活をしておらず、ただきっかけだけさえあればいいというが分かりました。
隣人を演じるイライジャ・ウッドもまた、あの『ロード・オブ・ザ・リング』とはまったく違う変わった人物となっていて、そこもハマっていると思いました。
一方は平凡で一方は変人だと思われたが、実は二人には共通点が多く、最終的に友人以上の関係になりそうな展開は悪くなかったです。
一見してコミカルな映画だと思ったら、意外にもグロテスクな描写もあって、不思議な雰囲気の作品ながら個人的に結構好きなタイプでした。

コメント

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