【スパイダーマン2】MY-23

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アメコミ

作品データ

公開年月 2004/06/30
ジャンル アクション/SF
原作 スタン・リー(原作)、スティーヴ・ディッコ(作画) 『スパイダーマン』
監督 サム・ライミ
脚本 アルヴィン・サージェント
製作 アヴィ・アラッド、ローラ・ジスキン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

ピーターは新聞社へ写真を売り込みながら大学生活を送り、一方でスパイダーマンとしてニューヨークの街を守っていた。
愛するメリー・ジェーンが舞台女優となって距離ができ、ハリーはスパイダーマンに殺された父親の復讐に燃えていた。
そんな時、ハリーの会社で太陽エネルギーの研究するオクタビアス博士が実験中に事故を起こし、4本の金属製人工アームを持った怪人ドック・オクになってしまうのだった。

登場人物&出演者

ピーター・パーカー/スパイダーマン(演:トビー・マグワイア)

代表作に『カラー・オブ・ハート』、『シービスケット』などがあります。

主人公。大学に通いながらピザ屋でバイトし、スパイダーマンとして街を守っている。

メリー・ジェーンと別れを告げるも未練があって、女優となった彼女のポスターを眺める。
オクタビアス博士と交流を持ち、彼の影響からメリー・ジェーンに近寄るも失敗してしまう。
ドック・オクにメイ伯母さんを人質にされるが、それでも目を覚まさせようと奮闘する。
最後はオクタビアス博士を目覚めさせ、メリー・ジェーンに正体がバレるも付き合う事に。

メリー・ジェーン・ワトソン(演:キルステン・ダンスト)

代表作に『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、『マリー・アントワネット』などがあります。

ヒロイン。念願だった女優としてデビューを果たし、香水の顔としてポスターが貼られる。

ピーターとも交流を持っているが、実はジェイムソンの息子と付き合って婚約をする事に。
まだピーターとの気持ちがあって心が揺れる中で、ドック・オクに捕まってしまう。
ピーターがスパイダーマンだと知って、煮え切らなかった気持ちが解消して晴れていた。
最後は結婚式を飛び出し、アパートで一人いたピーターの元に駆け寄って恋人となる。

ハリー・オズボーン(演:ジェームズ・フランコ)

代表作に『DEAN/ディーン』、『スモーキング・ハイ』などがあります。

亡くなった父ノーマンの後を継いで「オズコープ社」を引き継いで事業を盛り上げていく。

オクタビアス博士と組んで新たなエネルギーを確保するべく、会社の命運をかけている。
一方で父親を殺したスパイダーマンへの憎しみが増して、助けられても気持ちは変わらず。
ドック・オクのせいで会社が傾いてしまい、脅されて危険な実験の材料を渡す事になる。
最後はスパイダーマンに対する憎しみにより、父親がグリーン・ゴプリンだと知ってしまう。

メイ・パーカー(演:ローズマリー・ハリス)

代表作に『愛しすぎて/詩人の妻』、『太陽の雫』などがあります。

ピーターの伯母。ピーターが大学になってアパート暮らしする関係で広い家で一人暮らし。

夫を失った今でも時々思い出したり、夢で見たりと未だに寂しい感じになってしまっていた。
熟慮した末に家を売り払う事を決めて、ヒーロー活動に悩んでいたピーターに助言した。
スパイダーマンとドック・オクの戦いを見ていたが、なぜか捕まって人質にされてしまう。
最後はウソをついたドック・オクに怒って、まさかの反撃をしてスパイダーマンを協力した。

ジョン・ジェイムソン(演:ダニエル・ギリーズ)

代表作に『ドリーム・クルーズ』、『キャプティビティ』などがあります。

JJJの息子。宇宙飛行士。舞台女優として成功しているメリー・ジェーンの婚約者。

有名な舞台女優であるメリー・ジェーンとの婚約をして、幸せの絶頂に立っていた。
メリー・ジェーンにゾッコンであるが、実は未だに彼女がピーターを想っているのは知らず。
最後は結婚式の当日にメリー・ジェーンから別れを言い渡され、涙目になって呆然とした。

J・ジョナ・ジェイムソン(演:J・K・シモンズ)

代表作に『ジャッカル』、『JUNO/ジュノ』などがあります。

「デイリー・ビューグル」の編集長。相変わらずスパイダーマンを悪党として考えている。

ピーターが持ってくるスパイダーマンの写真を採用し、勝手に悪人として仕立てている。
息子のジョンがメリー・ジェーンとの婚約が決まり、そのせいで余計な忙しさが増えていた。
スパイダーマンが消息を絶ち、スーツを手に入れると、自分の部屋に飾っていた。
最後はドック・オクの出現でスパイダーマンが必要と口にした瞬間、スーツを取り返された。

ロージー・オクタビアス(演:ドナ・マーフィー)

代表作に『スタートレック/叛乱』、『ワールド・トレード・センター』などがあります。

オクタビアスの妻。英文学者。物理学者として研究に没頭するオットーをサポートしている。

オズコープ社との契約で太陽エネルギーの研究するオットーの助手として一緒に仕事する。
ハリーの紹介でピーターがやって来ると、オットーとの馴れ初めを語って幸せだとのろける。
最後は太陽エネルギーの発電をする実験が失敗し、飛んできたガラス片が顔に刺さって死亡。

オットー・オクタビアス/ドック・オク(演:アルフレッド・モリーナ)

近年の出演作に『テンペスト』、『魔法使いの弟子』などがあります。

天才物理学者。オズコープ社の協力を得て、人工太陽から新たなエネルギーを開発する。

忙しい毎日を過ごす中で、ハリーからピーターを紹介されると楽しい会話で友人となる。
実験の失敗でアームが体から離れず、制御チップが壊れた事で操られて暴走を始める。
スパイダーマンを倒そうとメイ伯母さんまで利用し、邪魔がいなくなって装置を完成させる。
最後はピーターの説得で目を覚まし、自ら装置を水に沈めてアームと一緒に運命を共にした。

感想

[個人的な評価]

評価 :5/5。

本作は『第77回アカデミー賞』にて視覚効果賞を受賞しています。
世間の評価は1作目が一番だとなっていますが、個人的にはこの作品が一番なんです。
一番の理由としてセリフの面白さにあって、これは吹替版でのピーター・パーカーの言い回しがかなり好きなんです。
直接的な言葉を使うよりも、少し遠回りながらピーター・パーカーらしさをしっかりと出している感じました。
もちろん、続編という事で各キャラクターたちの関係性や立ち位置が変わっていくが、それでもピーター・パーカーだけは取り残されている。
実生活ではうだつの上がらないが、スーパーヒーローとして充実している葛藤に関しても強く描かれています。
更にそこからようやく一人の男として幸せを掴もうとして、一度はスーパーヒーローを辞める展開になるところも等身大の人間として描かれている。
前作よりもピーター・パーカーとメリー・ジェーンの関係性が明白になり、すれ違っていた気持ちが合致する時に邪魔が入るドラマ性も良かったです。
そして、前作に引き続いて重要な悪役となるドック・オクもまた素晴らしいキャラクターに仕上がっていると思います。
単なるマッドサイエンティストではなく、彼が悪役になる前に描いている研究者としての顔や夫としての顔もかなり効果的だと言えます。
そのおかげで研究だけに取り憑かれて怪人ではなく、すべてを失ったからこそ、それしか生きる道がないという状況になるのも納得できます。
しかも、決着のつけ方が正義が悪を打ち倒すのではなく、ピーター・パーカーという人間とオットー・オクタビアスという人間が解決する熱い展開もまたいい。
街を救ったピーター・パーカーが憧れのメリー・ジェーンに隠していた秘密を暴き、ようやく二人が結ばれるシーンも感動的である。
これは1作目からピーター・パーカーが抱えていた感情を観客が理解し、その想いが伝わった時に誰もが共感しただろうと思います。
やはり、この作品は1作目のしっかりとした土台を引き継ぎ、それを正統に展開させてドラマチックにしているサム・ライミ監督の上手さと原作に対する愛が伺える作品でした。

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