【プラダを着た悪魔】RE-141

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洋画

作品データ

公開年月 2006/06/30
ジャンル コメディ/ヒューマンドラマ
原作 ローレン・ワイズバーガー 『プラダを着た悪魔』 
監督 デヴィッド・フランケル
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ
製作 ウェンディ・フィルネルマン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

大学を卒業したアンディは、ジャーナリストを目指してニューヨークへやって来た。
アンディが一流のファッション誌“RUNWAY”の編集長ミランダ・ブリーストリーのアシスタントとして就職する。
オシャレに疎いアンディは編集長の素性も分からず理不尽な命令に振り回され、私生活も荒れていく中でも奮闘を覚悟していくのだった。

登場人物&出演者

アンディ/アンドレア・サックス(演:アン・ハサウェイ)

近年の出演作に『ラブ&ドッグ』、『アリス・イン・ワンダーランド』などがあります。

主人公。大学を卒業してファッション誌“RUNWAY”の編集長のアシスタントに就職する。

RUNWAYはあくまでキャリアの踏み台にしようとするが、編集長に振り回されてしまう。
一度のミスで悲観的になるが、先輩からのアドバイスを聞いて社畜になる事を決意する。
編集長から有能だと認めていくと同時に、恋人や友達との距離感を出して私生活が崩壊。
最後は編集長の悪魔ぶりに気付いて、周りを傷つけた事を気にせず、元の生活に戻った。

ネイト(演:エイドリアン・グレニアー)

代表作に『A.I.』、『ティーンエイジ・パパラッチ』などがあります。

アンディの恋人で料理人。大きな店で働くべく、毎日のように地道な修行をしている。

オシャレに興味ないアンディがファッション誌で働く事を応援する一方で心配する。
段々と編集長の奴隷と化すアンディに最初は応援していたが、徐々に距離を感じていく。
完全に奴隷となったアンディとの共通点がなくなると、パリコレ直前に別れを切り出す。
最後は元に戻ったアンディと再会し、ボストンで働くと話して、仲違いが解消された。

ナイジェル(演:スタンリー・トゥッチ)

近年の出演作に『バーレスク』、『小悪魔はなぜモテる?!』がある。

ファッション誌“RUNWAY”のベテラン幹部社員。ミランダから絶大な信頼を得ている。

あまりにもダサいアンディを見て、雇ったミランダの意図を探ろうと色々と助言する。
弱音を吐くアンディに奴隷としての心得を遠回しに教え、従う彼女の為に戦闘服を選ぶ。
デザイナーと組んで新たなブランドの責任者になるとミランダから約束されていた。
最後は直前のミランダによる裏切りで責任者のポストかなくなり、彼女の奴隷を続ける。

エミリー(演:エミリー・ブラント)

近年の出演作に『ウルフマン』、『ターゲット』があります。

ファッション誌“RUNWAY”の第一アシスタント。パリコレに行く事だけが最大の生き甲斐。

新しく来たアンディのダサさを鼻で笑っていたが、採用されると厳しい世界だと脅した。
失敗ばっかりするアンディにイライラするが、生まれ変わった彼女に蹴落とされる。
パリコレ直前に事故に遭って、第一アシスタントからも外され、アンディと険悪になる。
最後は仕事に復帰し、アンディのお情けを受け、生き甲斐であるパリコレを目指す。

クリスチャン・トンプソン(演:サイモン・ベイカー)

近年の出演作に『キラー・インサイド・ミー』、『下宿人』などがあります。

有名なフリーの作家。アンディが憧れる人物でもある。遊び人として狙った女を落とす。

デザイナーのパーティに届け物したアンディを見かけると、下半身が反応して近づく。
ミランダの無理難題をアンディから相談されると、地位を利用し彼女を助け借りを作る。
パリコレで来ていたアンディを見つけ、ネイトと別れたと聞いて下半身を爆発させた。
最後はミランダが編集長をクビになるとアンディに話すが、すでに根回しされて白紙に。

ミランダ・ブリーストリー(演:メリル・ストリープ)

近年の出演作に『みんなのしらないセンダック』、『恋するベーカリー』などがあります。

ファッション誌“RUNWAY”の編集長。業界ては誰もが憧れる神格化された存在として君臨。

無理難題をアシスタントに押し付ける一方、部下たちにダメ出しして恐怖を煽る。
アンディの経歴と熱意から、奴隷になれるか試していくうちに素質を見込んで期待する。
先輩を蹴落とせるかアンディに選択させ、思い通りになると本格的に奴隷に仕上げる。
最後はアンディに真っ黒な核を見せつけ、辞めてしまうが、有能だと推薦状を出した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はローレン・ワイズバーガーによる小説を基に作られています。
この作品は『第63回ヴェネツィア国際映画祭』や『第19回東京国際映画祭』の特別招待作品として上映されています。
過去に一度鑑賞しているが、ハッキリ言って「面白い」という記憶はありません。
ただ、世間では高評価の名作にされているので、改めて鑑賞したら違った感想を持ちました。
これまで様々なホラー映画を鑑賞してきましたが、どれも直接的な描写で分かりやすいです。
しかし、この作品は一見して奮闘する女性の成長物語を描写しているが、実際はどのホラー映画よりも怖いという結論が出ました。
確かに華やかでオシャレに疎い主人公が煌びやかな世界に合わせて変わっていくが、果たしてそれは成長と言えるのだろうか。
物語が始まってから終わるまで、一つの違和感を持ってしまい、結局は解消される事なく作品のエンドロールが流れました。
その違和感とは、みんなが憧れている編集長がどれだけ有能なのか描写していない。
あくまで同じ業界の人たちが褒め称えているだけで、第三者の意見が一つもありません。
つまり、これは独裁者や宗教にも通じる事で、権力ある者に誰も反対の意見が出せないという点だろうと感じました。
主人公が将来の大きな実績になるべく、必死に編集長の無理難題をこなしていきます。
これを「成長」と考えるのは間違えで、編集長のご機嫌取りが上手くなっただけで、主人公自身が単なる「奴隷」になっているだけ。
しかも、パリコレにすべてをかけている先輩を差し置いて仕事を奪ったのに、仕方ないというセリフを吐いた時は戦慄が走りました。
これは戦場で敵兵を殺しても「命令されたから」という自分の責任じゃない理論を正当化しようとする精神が怖かったです。
結局、主人公は周りの人間を傷つけるだけ傷つけて、目を覚まして元の生活を取り戻すも実際はほぼノーダメージという結末でした。
改めて本作の深掘りすると、これほどのホラー映画はないと思ってしまいました。
映画に対する感想は人それぞれで、世間の評価を否定するつもりはないが、このような印象を受ける人もいると主張したいです。

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