【レストレス】VD-684

スポンサーリンク
アクション

作品データ

公開年月 2002/02/18
ジャンル アクション/サスペンス
原作 なし
監督 レジス・ブロンドゥ
脚本 レジス・ブロンドゥ、ジュリアン・コロンバニ
製作 ジュリアン・コロンバニ、トーマス・ブルクセル
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

証拠品などの金を横領して懐に入れていた汚職刑事のトマは、母親の葬儀に向かう道中に男を轢き殺してしまう。
トマは誰にもバレないように母親の棺に死体を隠すが、男が麻薬の売人で追っていたマレリ警部にすべて知られていた。
死体を持ってくるようにマレリ警部から脅迫を受けたトマは、死体を調べているうちに真実を知っていくのだった。

登場人物&出演者

トマ警部補(演:フランク・ガスタンビドゥ)

代表作に『レイジング・ドッグス』、『TAXi/ダイヤモンド・ミッション』などがあります。

主人公。押収した金を横領している汚職刑事。離婚して娘を引き取り、妹と一緒に住んでいる。

母親の葬儀に向かう道中に男を轢き殺してしまい、母親の棺へ一緒に入れて隠蔽を試みる。
すべてマレリ警部にバレていて、死体を要求されるも拒否すると、家族を脅しに使われる。
マレリ警部に死体を渡すが、爆弾を仕掛けて爆破し、襲撃されるも射殺して逮捕された。
最後は本部長の意向で事件が隠蔽され、辞職するも男が金庫に隠した大金を手に入れた。

マルク警部補(演:ミカエル・アビトボー)

代表作に『15ミニッツ・ウォー』、『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』などがあります。

トマと組んでいる相棒の刑事。12年も相棒を務めていて、少ない給料に不満を持ち横領に手を出していた。

妻はうつ病に苦しんでいたせいで、バカ高い治療費の為に仕方なくトマの横領に加担する。
ひき逃げの捜査で犯人がなかなか特定でなかったが、ひょんな事からトマだと判明する。
マレリ警部に死体を引き渡そうと運ぶトマに手錠をかけるが、親友のよしみで見逃した。
最後はマレリ警部の脅しを受けたトマが車から出ると、コンテナを落とされて圧死した。

ナオミ(演:トレーシー・ゴトアス)

代表作に『Roulez jeunesse』、『The Horizon』などがあります。

研修中の新人刑事。先輩のマルクから面倒を見られるが、トマたちが金を横領している事を知っている。

内部監査が警察署に入ってくる連絡を受け、マルクとともにトマの隠した金をトイレに流す。
ヴォブール警部が追っている犯人の捜査をするが、トマが轢き殺した相手だと知らず。
トマから轢き殺した相手の電話通話から仲間を割り出し、どこにいるのか教えてあげていた。
最後は一人前の刑事となり、トマが警察を辞職し、マルクの車にあったカギを渡していた。

アガサ(演:ジェマイマ・ウェスト)

代表作に『皇帝と公爵』、『シャドウハンター』などがあります。

トマの妹。母親が死亡して病院で棺に入れていたが、フタを締めるまで兄のトマをずっと待っていた。

ようやく兄がやって来ると、母親の棺に十字架を置いていくように言って家に帰っていった。
死体を隠蔽している兄の行動を知らず、母親のアパートでヨガ教室を開こうと考えていた。
兄がマレリ警部に脅されている事を知らず、家に入れて何事もなく後で連絡すると言われた。
最後は状況が分からないまま兄に旅行へ行くように言われ、彼の娘を連れて出かけた。

ヴォブール警部(演:セルジュ・アザナヴィシウス)

代表作に『ずっとあなたを愛してる』、『ミケランジェロ・プロジェクト』などがあります。

捜査課の課長でトマたちの上司。内部監査によって刑事たちの横領が疑われて対応を迫られていた。

実際に内部監査がやって来ると、彼らの前に立って文句を言うも止める事ができなかった。
ずっと追っていた麻薬の売人を捕まえようとするが、トマが轢き殺した人間だと知らず。
内部監査の捜査が止まったのは相棒だったマレリ警部のおかげで、彼に助けてもらっていた。
最後はマレリ警部の悪事をトマが自白し、本部長の命令で隠蔽して、クビにして事件を葬る。

マレリ警部(演:シモン・アブカリアン)

代表作に『007/カジノ・ロワイヤル』、『デビルズ・ソナタ』などがあります。

麻薬課の課長。捜査課のヴォブール警部の元相棒。内部監査が入った捜査課を電話一本で助けた。

実はトマが男を轢き殺して隠蔽している事を知っていて、ずっと電話で死体を要求していた。
トマが一度は逆ギレするが、強引なやり方で死体を持ってくるように再び脅迫をしていた。
その正体は処分される麻薬を回収して、ナイトクラブで売り捌いて大儲けをしていたという。
最後は死体を手に入れるもトマの反撃に遭い、抵抗するも銃撃を食らって死亡してしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は2014年に公開された韓国映画『最後まで行く』のリメイクとなっています。
他に中国でもリメイクされていて、タイトルは『ピースブレーカー』となります。
残念ながらオリジナル版や中国版のリメイクを知らなかったので、純粋に作品としての感想となります。
まず、主人公の刑事がそもそも横領なんかをやっている汚職刑事なので、当然ながら共感できる部分はありません。
そこに母親の葬儀に向かう道中で人を轢いて、これを隠蔽しようとして同じ棺に入れて埋めるという最悪の展開を生み出す。
罰当たりもいいところだが、その死体にはかなりの価値があって、麻薬課長にすべてがバレていて追い詰められる。
主人公に小さい娘がいる共感を持たせようとしているが、それ以上の所業をしているから自業自得にしか感じられない。
一人で隠蔽しているせいで同僚に気付かれ、逮捕されようとするも、親友という事で見逃すのも警察としてどうかと思います。
容疑者や犯罪者には厳しくても、身内に甘いような警察の体質は明らかに間違っていて、これが根底にあるから彼らを擁護できない。
ただ、本作で小悪党な主人公よりも同じ刑事が極悪人が登場して脅すから、どうしても同情して欲しい流れを必死に作ろうとしていました。
しかしながら、出発点がダメだから何をしたって変わらないし、最終的に刑事を辞職するだけで済んで大金を入れるラストも納得がいかない。
結局、主人公が悪い事をしても辞職だけで済み、死体が持っていたカギを手に入れて大金持ちになる事に誰が共感するのでしょうか。
多分だが、オリジナル版の方がずっと面白いだろうし、もっと緊張感があるはずだから、本作がフランス映画になって薄味になっただけだと感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました