【シン・ウルトラマン】VD-809

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2022/05/13
ジャンル SF/アクション
原作 特撮テレビドラマ 『ウルトラマン』
監督 樋口真嗣
脚本 庵野秀明
製作 和田倉和利、青木竹彦、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】が現れ、その存在が日常となった日本では通常兵器が役に立たず限界を迎えていた。
そこで日本政府は禍威獣対策のスペシャリストを集結し、『禍威獣特設対策室専従班』通称「禍特対(カトクタイ)」を設立する。
禍威獣の危機が迫る中、突如大気圏外から銀色の巨人が出現し、禍特対が巨人対策の為に新たな人員が配属され、その報告書には「ウルトラマン(仮称)」と書かれていた。

登場人物&出演者

神永新二/ウルトラマン(演:斎藤工)

近年の出演作に『グッバイ・クルエル・ワールド』、『CUBE/一度入ったら、最後』などがあります。

主人公。【禍特対】の作戦立案担当官。警察庁公安部から出向している。謎の多い人物でチームとは馴染まない。

避難が遅れた子供を助けに行った時に死亡し、ウルトラマンが肉体と融合して生き返った。
怪獣が出現するとウルトラマンに変身して倒すが、ザラブに拉致されて利用されてしまう。
メフィラスが人類を生物兵器にする考えに反対し、【禍特対】と協力して撃退し退散させた。
最後はゼットンに立ち向かうも負けるが、身を挺して倒し、人間として残る事を決意した。

浅見弘子(演:長澤まさみ)

近年の出演作に『百花』、『マスカレード・ナイト』などがあります。

【禍特対】の分析官。元二ノ四分析官上席調査官で、公安調査庁から出向する。事前に情報を得て行動する。

人間のない行動する神永に対して不満を口に出し、バディとして相応しくないと指摘する。
銀色の巨人を「ウルトラマン」と名付け、怪獣を安全に倒してくれた事で守護神と考える。
神永がウルトラマンと知って怒り、その後はメフィラスに拉致されて巨大化させられた。
最後は無茶した神永を看病し、ゼットンを倒しに行く彼を見送り、帰還すると歓迎していた。

滝明久(演:有岡大貴)

代表作に『ベースボールキッズ』、『こどもつかい』などがあります。

【禍特対】の非粒子物理学者。城北大学理学研究科非粒子物理学を専攻する。趣味を職場に持ち込むタイプ。

現場では怪獣が周囲に与える状況を素早く分析して、的確な兵器について提案をしている。
神永がウルトラマンだと知って驚き、自分が今まで学んできた事を覆すような状況に戸惑う。
ザラブやメフィラスの圧倒的な科学技術を前にして意気消沈し、ゼットンの出現で諦める。
最後は神永が託した式を用いて世界の叡智で答えを出し、ゼットンを倒す方法を知らせた。

船縁由美(演:早見あかり)

代表作に『飛べ!コバト』、『百瀬、こっち向いて。』などがあります。

【禍特対】の汎用生物学者。文部科学省より出向する。既婚者で明るい。何かにつけて文句を言っている。

怪獣を生物からの観点で分析し、どれほどの影響を与えるのか現場で素早く分析している。
新しく配属された浅見とすぐに打ち解け、神永が一匹狼でよく分からないと正直に話した。
神永がウルトラマンと知り、ベーターシステムの奪還で拘束され、一人やけ食いしていた。
最後は神永が残したデータを滝に指し示し、ゼットンが倒されて帰還してみんなで歓迎した。

田村君男(演:西島秀俊)

近年の出演作に『グッバイ・クルエル・ワールド』、『99.9/刑事専門弁護士THE MOVIE』などがあります。

【禍特対】の班長。防衛省防衛政策局より出向する。現場に赴いて対策を練って宗像室長に必要な手続きを依頼する。

現場では怪獣に対する手段をチームで考え出し、結論が出るとすぐに宗像室長に許可を得る。
神永がウルトラマンだと判明すると、本能では困惑するも理性でなんとか納得していた。
巨大化した浅見に声をかけ、メフィラスが挨拶に来ると他のみんなと彼の説明を聞いていた。
最後は神永が残した手段でゼットンに対抗する知識を集めさせ、撃退して彼の帰還を歓迎。

宗像龍彦(演:田中哲司)

代表作に『アウトレイジ/ビヨンド』、『新聞記者』などがあります。

【禍特対】の室長。現場の田村から禍威獣などの情報を吸い出し、防災庁に適時な対策を指示している。

いつもは本部じゃない自分の部屋にいて、田村が怪獣などの報告を受けて防災大臣に伝える。
現場で怪獣が出現して田村から要請を受けると、政府とのやり取りするパイプとして働く。
神永がウルトラマンだと知ってから本部に居座り、メフィラスと会って名刺を受け取った。
最後は政府が【禍特対】を監視下に置かれるが、部下たちを信じて彼らにすべてを託した。

小室肇(演:岩松了)

代表作に『22年目の告白/私が殺人犯です』、『鳩の撃退法』などがあります。

防災大臣。【禍特対】を統括する責任者。禍威獣が出現する度に名前をつけてコードネームにしている。

新たに出現した銀色の巨人について浅見の報告書を手渡され、ユニークな名前に感心した。
ウルトラマンが怪獣を倒している事から、人類の味方だと考えて期待を寄せていた。
ザラブの友好的なやり取りから、ウルトラマンが危険と言われるも一人だけ納得しなかった。
最後はウルトラマンがゼットンにあっさりと負けたと聞いて、諦めのような表情を浮かべた。

政府の男(演:竹野内豊)

近年の出演作に『カツベン!』、『孤狼の血』などがあります。

日本政府の要人。【禍特対】に接触してきたメフィラスの事を調べ上げ、日本政府として内密に話しを進める。

メフィラスが人類にベーターシステムを託すと知って、接触をして政府との密約を交わす。
【禍特対】の活躍でメフィラスがベーターボックスと去ると、彼らを拘束して監視していた。
あくまで政府の管理下に【禍特対】を置いて、ウルトラマンを拘束しようと画策していた。
最後は神永を政府の管理下に置こうと脅迫するが、逆に脅迫を受けて仕方なく退散をした。

ザラブ(声:津田健次郎)

代表作に『京極夏彦「怪」/「七人みさき」』、『ハゲタカ』などがあります。

外星人2号。電磁波とともに出現する為、人間のあらゆる電子機器がショートして使えなくなってしまう。

スマホを媒体に人類の言語を話す事ができて、あらゆるデータにアクセスが自由にできる。
野蛮な怪獣から人間たちを守る為にコンタクトを図ってきたが、実は支配する為だと判明。
ウルトラマンを拉致して姿を真似て破壊行為し、人類によって破壊させようと画策した。
最後は浅見が神永を救出し、本物のウルトラマンのスペシウム光線を食らって倒された。

メフィラス(演:山本耕史)

代表作に『時の輝き』、『それでもボクはやってない』などがあります。

外星人0号。特命全権大使。人間の姿をしてウルトラマンより早く地球に来て、プレゼンの準備をしていた。

浅見を誘拐してベーターシステムによって巨大化させ、自分が持つ力を人類に指し示した。
【禍特対】に接触して丁寧な挨拶を交わし、ベーターシステムを使い浅見を元に戻した。
ウルトラマンと敵対するつもりはなく、人類を生物兵器に利用できるとして独占を考える。
最後はウルトラマンと敵対して戦ったが、ゾーフィの姿を見て危険と判断して撤退をした。

ゾーフィ(声:山寺宏一)

近年の出演作に『その声のあなたへ』、『アキラとあきら』などがあります。

ウルトラマンと同じ光の星からやって来た外星人。ウルトラマンが協定を破った事で裁定者として来ていた。

メフィラスの企みを阻止するウルトラマンとの戦いに姿を見せ、中断させて話し合いする。
ウルトラマンが人間と融合した事は協定違反で罰するべく、光の星に連行する任務と説明。
人類が自分たちと同じ道をたどるとして、破壊するべきという決定でゼットンを起動させる。
最後は命を賭けたウルトラマンと人類の叡智を称賛し、神永を生き返らせて地球へ返した。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は1966年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の現代版リブートとなります。
この作品は庵野秀明や樋口真嗣が作った『シン・ゴジラ』の製作陣が参加しています。
特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の世代ではないが、再放送などで見ているので、ちょっとした思い入れがある作品です。
とは言っても、熱狂的なファンではなく、あくまで基本的な設定を知っている程度で細かい部分については分かりません。
しかしながら、今回のリブートされた作品はノスタルジックな部分を感じられ、なんと言ってもウルトラマンが人間を守る意志が分かるのは良かったです。
最初は単なる任務として来たのに、人間の事が単純に好きになって命を賭けて守りたくなる考え方はどこか胸を打つような印象を持ちました。
自己犠牲も厭わない考え方はヒーローそのものであり、常に求めるのは人類の繁栄と平和という点でも説得力がありました。
ドラマでは決して語られなかったウルトラマンの考えがしっかりと説明され、人間を助けたい気持ちも伝わってきました。
もちろん、直撃する世代に対して意識しており、当時の演出を残しながら現代風にアレンジされたところも良かったです。
やはり、庵野秀明が関わっている特撮シリーズには敬意を払う意識が見えて、それを現代風にリアルな描写を巻き込んでいる上手さを窺わせている。
『シン・ゴジラ』では政府のリアルな対応を描いていたが、今回はあくまで架空の話しに日本が舞台になっているという大きな違いがある。
あくまで『シン・ゴジラ』は現実世界に怪獣が出現した場合、どのように対処するのかを描いている作品となる。
しかし、本作については現実世界とは違った別の世界線であり、それを期待するような作り方じゃないと理解しました。
「ウルトラマン」というヒーローが地球と人類を守る意味合いを語っていて、それを現実世界に当てはめるのは見当違いになります。
個人的にはそれを承知の上で鑑賞したので、『シン・ゴジラ』が提示した現実世界とは違った意味でもしっかりと楽しめたと思う。
このまま庵野秀明には「シン」シリーズを続けて、日本の特撮が世界に対抗できる事を証明して欲しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました