【鋼の錬金術師 完結編/復讐者スカー】VD-788

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作品データ

公開年月 2022/05/20
ジャンル ファンタジー/アクション
原作 荒川弘 『鋼の錬金術師』
監督 曽利文彦
脚本 曽利文彦、宮本武史
製作 葭原弓子
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

錬金術最大の禁忌を破った為、肉体を取り戻すべく“賢者の石”を探し求める錬金術師のエドと鎧姿となったアルのエルリック兄弟。
そんな中、国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、その犯人はスカーと呼ばれる額に十字傷のある謎の男と判明する。
やがてエルリック兄弟も狙われ、スカーが持つ圧倒的な強さの前に絶体絶命のピンチに立たされてしまうのだった。

登場人物&出演者

エド/エドワード・エルリック(演:山田涼介)

近年の出演作に『大怪獣のあとしまつ』、『燃えよ剣』などがあります。

主人公。国家錬金術師で「鋼の錬金術師」の異名を持つ。真理の扉を開けて右腕と弟の体を持っていかれた。

国家錬金術師を殺害するスカーを気にしないが、実際に現れると殺される寸前まで敗北する。
オートメイルまで破壊されてウィンリィの元で新しいのを作り、スカーの秘密を探っていく。
ウィンリィの両親を殺したのがスカーと知り、彼を殺すべきじゃないと彼女をかばい止めた。
最後は暴走するグラトニーを抑えられず、リンやエンヴィーたちと偽の真理の扉に飲まれた。

アル/アルフォンス・エルリック(声:水石亜飛夢)

近年の出演作に『あなたの番です/劇場版』、『黄龍の村』などがあります。

エドの弟。真理の扉を開けた時に肉体のすべて持っていかれ、兄が右腕を対価に魂だけを鎧に定着されている。

国家錬金術師を殺害するスカーを気にしない兄と同じだったが、遭遇して体を半壊される。
兄が命を捨てるような言葉を吐いた事でブチ切れて、二度としないと約束させて和解した。
再びスカーと対決すると体を壊されず、兄との共闘で追い込むもまた逃げられてしまう。
最後はスカーを罠で捕まえるが、グラトニーの飲み込みで兄たちが消えて一人残されていた。

ウィンリィ・ロックベル(演:本田翼)

近年の出演作に『劇場版 ラジエーションハウス』、『都会のトム&ソーヤ』などがあります。

ヒロイン。エルとアルの幼馴染み。エルの右腕のオートメイルを作った。田舎では義肢を必要とする人の為に働く。

新しいエドのオートメイルのネジが残っていて、アメストリスの中心街までやって来ていた。
両親はイシュヴァール殲滅戦の時に亡くなったが、その犯人がスカーだと知って怒りを持つ。
一度は銃を手にするもエドに止められ、人を殺すのは間違っていると言われて悲しんでいた。
最後は捕まったスカーを許し、彼から謝罪を受けてグラトニーの脅威から助けてもらった。

リザ・ホークアイ中尉(演:蓮佛美沙子)

代表作に『バッテリー』、『転校生/さようなら あなた』などがあります。

アメストリス国軍の中尉でマスタングの副官。狙撃能力に秀でいて、適切な判断でマスタングを補佐している。

列車に乗っていたキング・ブラッドレイ大総統を迎えるべく、マスタングとやって来ていた。
アルたちがスカーに苦戦する中、マスタングと駆けつけて雨で無能になる彼の代わりをする。
ランファンのケガを治療する間に、エドとの会話でイシュヴァール殲滅戦の昔話をしていた。
最後はウィンリィに頼まれてスカーを捕まえたエルたちの前に来て、事の顛末を見守った。

ロイ・マスタング大佐(演:ディーン・フジオカ)

近年の出演作に『バスカヴィル家の犬/シャーロック劇場版』、『Pure Japanese』などがあります。

国家錬金術師で「焔の錬金術師」の異名を持ち、アメストリス国軍の大佐として将来を期待されている。

列車に乗るキング・ブラッドレイ大総統を迎えるべく、事件を解決したエドたちに説明した。
劣勢だったエルたちの前に出てくるが、雨のせいで焔を錬成できずリザに助けられていた。
キング・ブラッドレイ大総統がホムンクルスの可能性があると知って、チャンスだと考える。
最後はウィンリィに頼まれてスカーを捕まえる場面に来て、一連の流れを黙って見ていた。

メイ・チャン(演:ロン・モンロウ)

代表作に『DIVOC-12』などがあります。

シン国の第十七皇女。リンとは異母兄妹。チャン族出身の錬丹術師。一族を地位を向上する為に奔走する。

リンと同じく不老不死の法を探し求めていて、倒れていたところをアルたちに助けられた。
下水道で重傷を負って倒れていたスカーを見つけると、貧困街へ連れて行って看病していた。
スカーとアルたちと二度目の戦いに遭遇し、事情が分からないまま彼を助け出して治療した。
最後は食料を調達する為に街へ行くが、エルたちの襲撃を知らずにスカーと別れる事になる。

リン・ヤオ(演:渡邊圭祐)

代表作に『仮面ライダー』シリーズ、『ブレイブ/群青戦記』などがあります。

シン国の第十二皇子。ヤオ族出身で地位の向上と次期皇帝の座を狙う為にアメストリス国で賢者の石を探し求める。

ちょうど空腹で倒れていたところをエドたちに遭遇し、事情を話しアップルパイをもらった。
エンヴィーがエルを助け、賢者の石を持つ者として臣下たちと追うも逃げられてしまう。
今度はスカーを使ってホムンクルスたちを呼び込んで、グラトニーを見事に捕獲していた。
最後は解放されたグラトニーの飲み込みを食らい、エドたちと失敗作の真理の扉に来ていた。

エンヴィー(演:本郷奏多)

近年の出演作に『嘘喰い』、『戦国ガールと剣道ボーイ』などがあります。

「嫉妬」の異名を持つホムンクルス。エドとアルの兄弟がお父様に必要な人柱として死なせないように見守る。

列車で落ちそうになったエドを助けると、不老不死に興味を持つリンたちと戦って落ちた。
下水道に現れたスカーにグラトニーを襲わせるも爆発で逃げられ、次にエドたちを見かけた。
エドとスカーの対決に割り込み、邪魔するリンを倒そうとしてグラトニーに飲み込まれた。
最後はお父様が作った失敗作の真理の扉だとエドたちに説明し、彼らに真の姿を見せていた。

グラトニー(演:内山信二)

代表作に『ごくせん THE MOVIE』、『ケイト』などがあります。

「暴食」の異名を持つホムンクルス。いつもお腹が空いていて、エンヴィーとともに行動をしている。

下水道を逃げていたスカーと遭遇し、エンヴィーに食べる許可をもらうも爆発で逃げられる。
スカーを捕まえようとしたエドたちを追って、食べようとしたがリンたちに捕まってしまう。
エンヴィーによって解放され、エドとスカーたちの戦いに乱入して誤って飲み込んでいた。
最後はアルに兄たちの居場所を聞かれるが、エンヴィーも飲んで二度も戻らないと説明した。

スカー(演:新田真剣佑)

近年の出演作に『るろうに剣心/最終章 The Final』、『ブレイブ/群青戦記』などがあります。

イシュヴァール人の生き残り。額に✕の傷を持っている。右腕に錬金術と錬丹術を組み合わせた錬成陣で破壊する。

イシュヴァール殲滅戦で兄が国家錬金術師のせいで犠牲となり、復讐の為に殺戮を始める。
エドのオートメイルを破壊し、アルも半壊させるもマスタングたちの介入で劣勢となり逃亡。
再びエルたちと遭遇し、殲滅戦でウィンリィの両親を殺した事を責められるも認めていた。
最後はウィンリィの許しを受けて罪を認め、グラトニーの攻撃を防いで彼らを逃して去った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は荒川弘の人気漫画『鋼の錬金術師』の実写映画の続編となります。
この作品は第一作目の評判が相当悪かったにも関わらず、まさかの続編で二部作が作られるとは多くの人は思わなかっただろう。
今回は完結編の前編となっていて、サブタイトルにあるように復讐者スカーが次々と国家錬金術師たちを殺害していく物語となります。
まず、第一作目は散々な評価を受けていて、それなのにどこに需要があったのか分からない続編が作られてしまった。
前作はCGのレベルもそうだが、そもそも邦画による実写化に向いていない漫画を無理やりやった結果が散々な評価と言えるだろう。
ヨーロッパをモデルにしたキャラクターたちを日本人が演じるには無理があって、リアリティのない世界観に違和感を持ってしまった。
それが続編になっても改善するどころか、明らかに開き直ったような感じで逆に貫いている点では評価してもいいかもしれない。
あとは前作でもマシな評価を受けていたアクションもしっかりとやっていて、悪役を新田真剣佑が演じた事で肉弾戦に説得力を持たせている。
ただ、この新田真剣佑のアクションがいいけど、スカーというキャラクターが持つ大きな闇を上手く表現できていなかったです。
新田真剣佑はそこまで演技は下手じゃないと思っていたが、スカーに関してキャラクターが持つ深い部分まで表現できていなかったと思います。
終盤になってドラマが構築した事でなんとかスカーが背負う闇を少しだけ表現できたが、どうしても新田真剣佑では人生経験が足りないように感じました。
前作からのキャストで主人公のエルを演じた山田涼介はさすがに二回目だけあって、キャラクターへの理解からしっかりと表現できていました。
ウィンリィの本田翼は前作よりもマシだけど、やはり、こちらも人生経験が足りないのか悲しみが上辺だけにしか見えなかった。
他もそこまで目立つような感じじゃないが、エンヴィーの本郷奏多とグラトニーの内山信二は原作のままで一番良かったです。
とにかく、前作が最低の出来だった事を考えれば、多少なりとも改善されてアクションの部分だけは面白いと思いました。
しかし、原作を実写映画化されるのに向いておらず、売れるから作ったという点で完成度を求めていないのは分かりました。

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