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洋画

作品データ

公開年月 2022/11/18
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 マーク・マイロッド
脚本 セス・リース、ウィル・トレイシー
製作 アダム・マッケイ、ベッツィー・コック、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

太平洋岸の孤島を訪れた若いカップル、マーゴとタイラーはなかなか予約が取れない有名シェフのスローヴィクが仕切る超高級レストラン“ホーシン”に入店した。
今夜ここで選び抜かれたセレブな客だけが味わう事を許された究極のフルコースが振る舞われようとしていた。
やがて出てきた料理に対して感動するタイラーと対照的に、アーゴはどことなく違和感を抱き始めるのだった。

登場人物&出演者

ジュリアン・スローヴィク(演:レイフ・ファインズ)

近年の出演作に『キングスマン:ファースト・エージェント』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などがあります。

孤島にある高級レストラン“ホーソン”の総料理長。予約が取りづらいレストランとして有名だと言われている。

選りすぐりの招待客を前にして料理を出す前に説明して、どのような気持ちか発言していた。
副料理長が自殺して雰囲気が一変しても表情を変えず、マーゴに対して同業者だと気付いた。
無線で助けを呼んでも手を回していたが、マーゴにチーズバーガーを頼まれ自ら作っていた。
最後はマーゴを外に出すと、壮大なスモアになるべく火を放ってレストランと爆死を遂げた。

マーゴ・ミルズ/エリン(演:アニャ・テイラー=ジョイ)

近年の出演作に『アムステルダム』、『ノースマン/導かれし復讐者』などがあります。

タイラーの誘われたスローヴィクのレストランに招待客として行く。高級な料理に対して興味がない。

レストランに到着して一品目を出されても口に合わず、二品目は口を付けず拒否してしまう。
スローヴィクから特別視されて呼び出されると、娼婦である事を見抜かれ仲間に誘われる。
エルサを反撃で倒し、見つけた無線で助けを呼ぶもスローヴィクの仲間で失敗してしまう。
最後はチーズバーガーを頼んで持ち帰りで外に出て、爆発するレストランを見ながら食べた。

タイラー・レッドフォード(演:ニコラス・ホルト)

近年の出演作に『モンタナの目撃者』、『ザ・バンカー』などがあります。

自称・美食家。料理に対するウンチクが凄まじく、実際に貴重な料理道具まで所有。スローヴィクに心酔している。

娼婦のマーゴを金で雇ってレストランまで一緒に行くと、エルサの許可を得て入店を果たす。
スローヴィクの言葉や料理に対して素直に感動し、マーゴが特別扱いされると嫉妬していた。
実は最初から全員が死ぬ事を知っていて、スローヴィクの完璧な計画に合わないと言われる。
最後は料理が一切できない醜態をさらし、スローヴィクに自殺するよう言われて実行した。

リリアン・ブルーム(演:ジャネット・マクティア)

代表作に『タンブルウィーズ』、『マレフィセント』などがあります。

有名な料理評論家。スローヴィクを見出した人物。編集者と組んで数々の小さな店を酷評で潰していた。

今回の招待についてノリノリでやって来て、出された料理に対して減点方式で評価していた。
副料理長の自殺で雰囲気が一変してスローヴィクの狂気を知るが、止められずに黙っていた。
男たちが追いかけっこしている間、女性料理人を説得しようとして失敗して諦めてしまう。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

テッド(演:ポール・アデルスタイン)

代表作に『コラテラル』、『SAYURI』などがあります。

雑誌の編集者。リリアンの腰巾着として招待された。自分の意見よりリリアンの言う事にすべて賛同する。

レストランに入ってからリリアンの話しを聞いて、すべてを肯定しながら料理を待っていた。
リリアンが食材について語り出すと頷いて、間違いを指摘しても違うと言われて納得する。
副料理長の自殺から雰囲気が一変してもリリアンの言葉に賛同するが、その後は沈黙した。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

ダミアン・ガルシア(演:ジョン・レグイザモ)

近年の出演作に『ミラベルの魔法だらけの家』、『ナイト・ウォッチャー』などがあります。

有名な映画の俳優。マネージャーで愛人のフェリシティとスローヴィクのレストランに招待されていた。

本名で予約したフェリシティに驚きながらも、レストランでは今後について話し合いをする。
別れを告げられも本気にしなかったが、転職して幹部候補になる事と言われて納得していた。
デザート前にスローヴィクに質問すると、休日を無意味な映画に潰された事が理由と知った。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

フェリシティ(演:エイミー・カレロ)

代表作に『アバローのプリンセス エレナ/ソフィアのペンダント』、『ワンダー・ダークリー』などがあります。

ダミアンのマネージャーで愛人。ダミアンがスローヴィクと知り合いという事で納得して招待を受け入れた。

俳優として正体をバラしたくないダミアンと違い、気にせず彼の本名で予約を取っていた。
レストランに入って別れの決意を話し、彼にスマホや合鍵などを渡して精算しようとした。
副料理長の自殺から雰囲気が一変し、大学が学費ローンじゃないという理由だと言われる。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

リチャード・リーブラント(演:リード・バーニー)

代表作に『ダイヤルM』、『チェンジリング』などがあります。

金持ちの老夫婦の夫。スローヴィクにとって常連客で今回の招待を入れて11回の来店をしているという。

レストランに入ると背後にいたマーゴが気になり、妻が誰かに似ていると言われるも否定。
副料理長の自殺で店から出ようと強行突破を試みるが失敗し、左手の薬指を切り落とされた。
実はマーゴを金で雇って自分の自慰行為を見せつけ、次に父と娘のように演じさせていた。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

アン・リーブラント(演:ジュディス・ライト)

代表作に『ラスト・ウィークエンド』、『tick,tick…BOOM!:チック・チック,,,ブーン!』などがあります。

金持ち老夫婦の妻。夫とはスローヴィクのレストランに11回も来店し、ステータスの為に食事へ来ている。

レストランに入って視線を送ってくるマーゴが気にあるが、夫に知らないと言われてしまう。
男たちが外で追いかけっこしている間、マーゴから話しを聞いて帰ってきた夫に呆れていた。
マーゴがチーズバーガーをテイクアウトし、手振りで逃げるようにメッセージを送っていた。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

ソレン(演:アルトゥーロ・カストロ)

代表作に『ブッシュウィック/武装都市』、『ミッション:30ミニッツ』などがあります。

投資家三人組の一人でリーダー格。自分が持っている店の泊を付ける為に仕方なくやってきていた。

島に来る前からバカ騒ぎをして、スローヴィクの料理に対して敬意を持たずに食べていた。
料理よりも自分たちの話しで盛り上がるが、副料理長の自殺で状況が一変して黙っていた。
逃げるチャンスで真っ先に走って海にたどり着くも捕まり、結局は連れ戻されてしまう。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

ブライス(演:ロブ・ヤン)

代表作に『コンフェッション/ある振付師の過ち』、『ストックホルム・ペンシルベニア』ンなどがあります。

投資家三人組の一人でアジア系。スローヴィクのオーナーの下で働いているが、成金のせいで調子に乗っている。

島に来る前から三人でバカ騒ぎをしていて、スローヴィクの料理よりも個人的な話しをする。
パンを出さない事に不満を持つと、エルサを呼んで持ってくるように頼むも拒まれていた。
副料理長の自殺で雰囲気が一気に変わってしまい、逃げ出そうとして取り押さえられていた。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

デイヴ(演:マーク・セント・シア)

代表作に『マーシャル/法廷を変えた男』、『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル・スペシャル・ホリデー』などがあります。

投資家三人組の一人で黒人。スローヴィクのオーナーの下で働いており、泊を付ける為にやってきていた。

島に来る前から三人でバカ騒ぎをしていて、軽い気持ちでスローヴィクの料理を食べていた。
パンが出ない事で不満を持ち、ブライスがエルサを呼んでグルテンフリーを頼むも拒まれる。
スローヴィクに金を払って見逃してもらおうとしたが、無視されて結局は断念してしまう。
最後はみんなと同じく死を受け入れ、壮大なスモアの一部となってレストランと爆死した。

エルサ(演:ホン・チャウ)

代表作に『ダウンサイズ』、『ザ・ホエール』などがあります。

ホーソンのウェイトレス。島にやって来た客人たちを迎え入れ、一人ひとりの名前と顔をすべて覚えていた。

タイラーが当初予定していた女性じゃなく、マーゴを連れてきたがすぐに受け入れていた。
レストランまで全員を連れて行き、スローヴィクが登場するまで説明役として一品目を出す。
ソレンたちがパンを持ってこない事やトルティーヤに文句を言うが、逆に脅迫をしていた。
最後は自分の席をマーゴに取られると思い殺そうとしたが、反撃を食らって逆に殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『スラムドッグ$ミリオネア』で知られるサーチライト・ピクチャーズが製作する。
この作品は『アリ・G』や『ビッグホワイト』で知られるアダム・マッケイが監督を務めています。
最近流行っている不気味な設定と雰囲気のある作品で、物語の中盤まで普通の内容だと思わせるようなパターンでした。
中盤を過ぎて副料理長の自殺から始まって異様な雰囲気に包まれていき、シェフであるスローヴィクが今回の招待についての意味を語っていく。
ホラー映画として弱いし、サスペンス映画としても緊張感がそこまでなく、ジャンルとして不安定な中途半端さを感じました。
だからこそ、最近流行りのジャンルに囚われない不思議で不気味な雰囲気の作品だが、個人的にはそこまでハマれなかったです。
そもそも、基本的に分かりやすい娯楽性のある作品を求めているタイプなので、こういった芸術性を求めようとする映画はあまり好きじゃない。
レイフ・ファインズのシェフ役はハマっていて嫌いじゃないが、今ひとつ彼が伝えようとするメッセージが弱かったと思う。
何より料理とシェフが持っている思想と今回の招待がリンクしておらず、別に料理の内容はどうでもいいように感じた。
そこに皮肉を込めた内容があれば良かったが、せいぜいトルティーヤにプリントするだけでテーマ性がなかったです。
やはり、そこは招待した客に対して個々に己の過ちを彷彿とさせる料理を出すべきであり、それこそが最大の皮肉になると思います。
ラストのスモアはなんとなく分かるけど、他の料理がシェフの人生を狂わせた客人への皮肉にはまったく感じられなかった。
唯一、生還を果たしたマーゴはそもそも最初から計画に入っておらず、死ぬ事はないと思っていたが、チーズバーガーで切り抜けるのは面白かった。
それに金持ちたちが抵抗もせず死をすんなりと受け入れた展開も納得ができず、なんだか作っている側の都合に添った感じがしてならなかったです。
やはり、こういうタイプの作品は個人的に合わないので、どうしても面白さを感じられないのは残念なところです。

コメント

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