【罠】RE-3624

作品データ

あらすじ

ソウルに住むジュンシクとソヨンの夫婦は、2年前の流産から関係が悪化し、夫はショックで勃起不全に陥っていた。
そこで妻のソヨンはどんな勃起不全でも治せるというサンマル食堂の記事を見つけ、ジュンシクを連れていく。
サンマル食堂に到着すると、横柄な態度を取る店主のソンチョルと、しゃべらないが魅力的で瓶な妻のミンヒが出迎えるのだった。

登場人物＆出演者

・ソヨン（演：キム・ミンギョン）

代表作に『蜜愛』、『ガール・コップス』などがあります。

主人公。夫のジュンシクとは結婚5年目。流産してしまったせいで夫が勃起不全になって悩んでいる。

インターネットで離島にあるサンマル食堂が勃起不全を治せると分かり、夫を連れて行く。
最初からソンチョルに不信感を持ち、ミンヒと一夜を過ごさせようとする彼の企みに乗った。
ソンチョルにレイプされ、ジュンシクを排除されると、次の客を目の前で殺されて逃げ出した。
最後はジュンシクと捕まったが、ミンヒの裏切りで反撃して倒し、夫とともに生還を果たす。

・ジュンシク（演：チョ・ハンソン）

代表作に『オオカミの誘惑』、『男たちの挽歌/A BETTER TOMORROW』などがあります。

ヒロイン。ソヨンの夫。仕事も順調で妻を深く愛しているが、流産したせいで勃起不全になってしまう。

・ミンヒ（演：アン・ジー）

代表作に『The Way』、『Serve the People』などがあります。

ソンチョルの妹。幼くして両親を亡くしたせいで口が利けない。ソンチョルから雑な態度で扱われている。

ソヨンとジュンシクがやって来ると、口が利けないせいで二人をただ見ているだけになる。
ソンチョルがジュンシクと盛り上がっていくと、彼を誘うように色気を出してずっと待機する。
ついにソヨンの許可を得たジュンシクと一夜を共にして、彼が排除されると次の客を相手に。
最後は捕まったソヨンとジュンシクを助け出し、ソンチョルが反撃で死亡して一人で号泣した。

・ソンチョル（演：マ・ドンソク）

近年の出演作に『エターナルズ』、『白頭山大噴火』などがあります。

サンマル食堂の店主。離島で野生動物などを狩っている。インターネットで勃起不全が治ると言われている。

ソウルからやって来たソヨンとジュンシクを迎え入れると、気さくに二人と会話して近づく。
勃起不全のジュンシクを治そうとミンヒをあてがい、代わりとしてソヨンをレイプしていた。
ジュンシクを始末して次の客を迎え入れ、ソヨンを自分のモノのように扱うも逃げられる。
最後はミンヒの裏切りでソヨンとジュンシクの反撃を受け、針が心臓に刺さって死亡した。

感想

［個人的な評価］

本作は実際に韓国で起きた事件をベースにして作られています。
この作品は『私のちいさなピアニスト』で知られるクォン・ヒョンジが監督と共同脚本を務めています。
今や世界的に活躍しているマ・ドンソクが下積み時代に出演していた作品を鑑賞するべく、片っ端から探した一本となります。
現在では善人の主人公を演じる事が多いマ・ドンソクですが、下積み時代は強面のせいでサイコパスの役が多いような気がします。
マ・ドンソクを知ったのは『新感染/ファイナル・エクスプレス』となるが、そこから主演を多くやるようになりました。
とにかく、本作では強面な顔で最初から主人公たちを威圧していくが、実はフレンドリーですぐ仲良くなろうとしていきます。
しかし、そこには罠があって、夫は妹にあてがい、残った妻を自分がレイプするという特殊な性癖を持っている感じになります。
物語としては流産した若い夫婦の苦悩を描いているが、それもそこそこにして、離島に行くと不気味な雰囲気の食堂がメインとなっていきます。
やはり、誰よりも存在感を持つマ・ドンソクが圧倒的な顔面力で正体を現していくが、そこら辺の描写は低予算ゆえに雑な印象を持ちました。
韓国映画は力が入っている作品だと細かい部分までしっかりと作るが、本作のような低予算だと雑になるのは万国共通な感じです。
ちょっと生々しい描写があって人を選んでしまうが、マ・ドンソクの狂気に満ちた表情がたくさん見られるだけでも充分な感じでした。