【デストイレ】VD-739

作品データ

あらすじ

泥沼の戦いとなったベトナム戦争の最中、第一歩兵師団に従事していたブレットの元に弟がトイレで変死した訃報が届く。
終戦後、失意のまま母国へと帰ったブレットは、弟の死の真相を知るべく彼が遺した家の調査を始めていく。
ブレットはトイレが狂暴な悪魔に取り憑かれていると知り、ディングルベリー神父に悪魔祓いを依頼するのだった。

登場人物＆出演者

・ブレット・バクスター（演：マイク・ハーツフィールド）

代表作に『Walking Between the Raindrops』、『Fleas 2: Home Remedies』などがあります。

主人公。ベトナム戦争に従軍していた。戦場で2ヶ月前に弟の死を知って、終戦後に家へ落胆した状態で帰る。

弟がいない広い家で過ごしていると、2階のトイレから笑い声のようなモノを聞いて調べる。
当初は配管の問題だとして気にしなかったが、徐々に音が大きくなって配管工を頼んだ。
配管工からトイレとしての機能に問題がないと言われるが、それでも納得できずにいた。
ベトナム戦争での嫌な記憶にうなされながら、トイレに悪魔が取り憑いていると結論を出す。
教会に悪魔祓いを片っ端から頼んで、弟が世話になっていたディングルベリー神父が来る。
ディングルベリー神父に否定されていたが、トイレの悪魔が暴れ出してお祓いが始まる。
悪魔祓いが完了して、戦争の記憶にも問題があると言われ、教会へ来るように言われていた。
最後はトイレで用を足すも弟と同じく金玉を切られ、喉まで切られてそのまま絶命した。

・ディングルベリー神父（演：アイザック・ゴルビッチ）

代表作に『Ides of March』、『Insect』などがあります。

教会の神父。悪魔祓いをしたいブレットが電話して、ようやく引き受けるとしてやって来た。

詳しい話しを聞いておらず、玄関先でトイレに悪魔がいるとブレットに言われてブチ切れる。
悪魔がトイレに取り憑くワケがないと必死に説き、精神が不安定なブレットを励ましていた。
それでもトイレに悪魔がいると言われ、気が済むならば見に行くと説明して付いていく。
トイレを隅々まで調べるも悪魔の気配がまったくなく、頑なに主張するブレットを否定した。
まだ食い下がるブレットにキレようとして、トイレが突然爆発してから事実だと認めた。
そこから必死に悪魔祓いを開始して、爆発を繰り返すトイレに聖水や祈りの言葉をかける。
長い悪魔祓いで精根尽き果て倒れ込んでしまうが、ブレットに完了したと言って安心させた。
最後は戦争の記憶に悩まされるブレットを懸命に励まし、教会へ来るように言葉をかけた。

感想

［個人的な評価］

本作はコンマビジョンから配給されている作品となります。
この作品は上映時間が51分という事で、映倫管理委員会の規定からすると中編映画となる。
いつもは長編映画しか鑑賞していないが、今回はコンマビジョンが配給した作品という事で特別枠で鑑賞しました。
残念ながらDVDによるレンタルがなく、アマゾンプライムビデオでの配信で鑑賞してみた。
さすがにコンマビジョンが送り出す作品というだけに、カメラとトイレさえあれば、誰でも撮れるような内容の作品となっています。
キャストは4人の名前がクレジットされていますが、実際は主人公と神父の二人だけがしっかりと顔出ししているだけでした。
しかも、神父は終盤に登場して悪魔祓いしかしないので、基本的に主人公がトイレと睨めっこしているような展開になります。
超低予算の映画なのでレプリカの銃や手榴弾すら用意できず、明らかにオモチャであっても演技と雰囲気で乗り切ろうとする気力が素晴らしいです。
悪魔に取り憑かれたトイレは用を足している時にナイフが出てきて、男ならば金玉を切り落とすという凶悪すぎる所業をやってくれます。
あとは神父がやって来た時、ダメージを与えない爆発を何度も起こすだけで、使わなければ特に問題がない感じとなっています。
主人公が住んでいる家はかなり広く、トイレが2個あるはずなのに、なぜか2階にある方をこだわって使う事にツッコミを入れるのは野暮だろうか。
ドラマ性についてもベトナム戦争の帰還兵が抱えるトラウマを使っているが、なぜその時代にしているのかよく分かりません。
そもそも、1970年代とは思えない感じであるが、そこは超低予算映画という事を考えれば仕方ないだろうと思います。
驚くべきはシリーズ化されており、現在は4作まで作っているが、いつ日本に上陸してくれるのか違う意味で楽しみとなります。