作品データ
あらすじ
ある廃墟を訪れた者を地獄に引きずり込むという「シロメ」と呼ばれる謎の化け物。
そこでは多くの者たちが行方不明や事故死、あるいは発狂、自殺するといった事件が起こり、4年間で死者6名となっていた。
ある夜、6人の少女が噂の真相を確かめるべく廃墟へ潜入するが、彼女たちの目の前で次々と超常現象が起こっていくのだった。
登場人物&出演者
・百田夏菜子(演:百田夏菜子)
代表作に『曇天に笑う』、『すくってごらん』などがあります。
「ももいろクローバー」のリーダー。イメージカラーは赤で「茶畑のシンデレラ」のキャッチフレーズ。
衛星放送で番組を持つ事に最初は喜んでいたが、心霊番組だと知ってみんなと嫌がっていた。
個別のメッセージでリーダーらしく話すが、暗転から一気にテンションが落ちてしまう。
廃墟に到着するとビビっていたが、リーダーとしてみんなを先導する役割を果たしていた。
最後は廃墟でのお願いを成功させると、ドッキリと知って安心して文句を言いながら泣いた。
・早見あかり(演:早見あかり)
代表作に『百瀬、こっちを向いて。』、『銀魂』などがあります。
「ももいろクローバー」のサブリーダー。イメージカラーは青で「ももクロのクールビューティー」のキャッチフレーズ。
衛星放送で番組を持つ事に喜んでいたが、「シロメさま」の噂を話すとテンションが下がる。
実は「シロメさま」について噂程度に知っていて、霊感持ちという事から企画を嫌っている。
廃墟に到着して異様な雰囲気で無表情となるが、吉田の発狂でみんなと同じくビビっていた。
最後はお願いを成功させてドッキリと知って安心するが、ライブ後に取り憑かれてしまう。
・玉井詩織(演:玉井詩織)
代表作に『幕が上がる』、『曇天に笑う』などがあります。
「ももいろクローバー」のメンバー。イメージカラーは黄で「泣き虫で甘えん坊なみんなの妹」のキャッチフレーズを持つ。
衛星放送で番組を持つ事に素直に喜んでいたが、心霊番組だと知って少し戸惑う表情になる。
個別のメッセージでは今回の企画に不満を持ち、暗くなってから元に戻ると泣いていた。
廃墟に到着すると、少し怖がっていたが吉田の発狂を見て本格的にビビって泣いてしまう。
最後は廃墟でのお願いを成功させると、ドッキリと知ってみんなと同じく安心して泣いた。
・佐々木彩夏(演:佐々木彩夏)
代表作に『幕が上がる』、『曇天に笑う』などがあります。
「ももいろクローバー」のメンバー。イメージカラーはピンクで「ちょっぴりセクシーでお茶目」のキャッチフレーズ。
衛星放送で番組を持つ事に喜んでいたが、心霊番組と知って明らかに不機嫌となっていた。
個別のメッセージ取りでテンションを上げる為に自己紹介するが、微妙で不満を持っていた。
廃墟に到着すると、すでに泣いていたが他に励まされ、吉田の発狂によって本格的に泣いた。
最後は廃墟でのお願いを成功させると、ドッキリと知って安心してから静かに泣いていた。
・有安杏果(演:有安杏果)
代表作に『幕が上がる』、『曇天に笑う』などがあります。
「ももいろクローバー」のメンバー。イメージカラーは緑で「ちょっぴりおばかな小さな巨人」のキャッチフレーズ。
衛星放送で番組を持つ事に喜んでいたが、心霊番組と知って笑顔から真顔に変わっていた。
個別のメッセージではみんなと同じく不満でありながら、アイドルとしての答えを出した。
廃墟に到着すると、外観を見て表情が強張り、吉田の発狂した姿を見てビビってしまう。
最後は廃墟でのお願いを成功させると、ドッキリだと知って涙を流しながら少しキレていた。
・高城れに(演:高城れに)
代表作に『市民ポリス69』、『曇天に笑う』などがあります。
「ももいろクローバー」のメンバー。イメージカラーは紫で「ももクロの感電少女」のキャッチフレーズ。
衛星放送で番組を持つ事に喜んでいたが、他のみんなと同じく心霊番組と知って驚いていた。
個別のメッセージでは企画に不満を持ちながらしっかりとやるという意気込みを話していた。
廃墟に到着すると、他のみんなと同じく怖い外観にビビり、吉田の発狂で完全に泣いていた。
最後は廃墟でのお願いをして成功させると、ドッキリだと知った安心感から涙を流していた。
・吉田経人(演:吉田悠軌)
代表作に『緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー』、『闇の料理人/クロダ』などがあります。
怪談師。新たに始まる「ももいろクローバー」の番組で扱う「シロメ」の都市伝説を語る為に登場する。
「ももいろクローバー」が恐怖のリアクションを取っていると、暗くして語り始めていた。
廃墟で「シロメさま」に願いをした女子中学生の二人が首吊り自殺した話しをしていた。
徐々に喉の調子がおかしくなり、突然吐いてしまい、泡を吹きながら運び出されてしまう。
最後は廃墟にも登場するが、何かに取り憑かれると発狂し、またも運び出されていた。
・神島剣二郎(演:神島剣二郎)
代表作に『宗優子が鑑た』シリーズ、『日本心霊列島』シリーズなどがあります。
浄霊師。心霊番組の為に宗優子とともに呼ばれた。廃墟で「ももいろクローバー」の前に出て自己紹介する。
廃墟について禍々しい雰囲気があると説明し、吉田が登場すると監督に助言を与えていた。
吉田が憑依体質で良くないと説明するが、どうしても番組を続けたい監督に押し切られる。
廃墟に入ってから浄霊をしながら進んでいくが、危険すぎる場所に入れず警告していた。
最後はドッキリとネタバレされると、「ももいろクローバー」に花束を上げて安心させた。
・宗優子(演:宗優子)
代表作に『宗優子が鑑た』シリーズ、『日本心霊列島』シリーズなどがあります。
霊能者。心霊番組の為に神島剣二郎とともに呼ばれた。廃墟で「ももいろクローバー」の前に出て自己紹介した。
神島同様に廃墟の禍々しさを説明していたが、吉田の登場で彼の憑依体質を見抜き警告した。
それでも撮影を続ける監督に押し切られてしまい、みんなと廃墟の中に入って霊視を行う。
2階の方が強い霊力を感じると話すが、強力すぎるせいで悲鳴を上げて尻もちをついた。
最後はドッキリとネタバレされると、泣いていた「ももいろクローバー」たちを安心させた。
感想
[個人的な評価]
本作はアイドルグループ「ももいろクローバー」が映画初出演した作品となります。
この作品は「ももいろクローバー」に映画撮影という事を伝えず、架空のテレビ番組として製作されました。
個人的にアイドルグループにはまったく興味がないのですが、この「ももいろクローバー」については知っていました。
日本映画界におけるモキュメンタリーの名手、白石晃士監督と「ももいろクローバー」とのコラボはなかなか興味深いです。
まだ「ももいろクローバー」がメジャーデビューしたての頃であり、普通のホラー映画じゃなくドッキリ企画として考えたのは面白い。
つまり、本作は80分を使って「ももいろクローバー」をドッキリに引っかける為の映画という感じになっています。
廃墟で「シロメさま」の前で歌を披露して、そこで紅白出場をお願いするまで心霊番組として撮影していたのは単純に面白い。
ハッキリ言って、ホラー映画としてまったく怖くないし、途中で一人が発狂するシーンでは思わず笑ってしまいました。
あと、ちまちまと雑な悪霊か何かのシルエットが登場するが、これも白石晃士監督らしい雑な合成で安心しました。
「ももいろクローバー」は本気で怖がっている様子を上手く撮影しているが、さすがに6人もいると個々が薄くなってしまった。
それでも、この「ももいろクローバー」は、廃墟の怖い場所でも自分たちの歌を披露するプロのアイドルグループだと分かりました。
特にファンとなるような事はないだろうけど、本当にアイドルとして自覚を持ち、売れる為ならば悪魔に魂を売るほど彼女たちの意識の高さに感心した。
とにかく、本作は80分のドッキリとして少し長く感じるし、特にファンでもないのですが、彼女たちのプロ意識は素晴らしいと思いました。
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