【エノーラ・ホームズの事件簿】VD-700

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あ行

作品データ

公開年月 2020/09/23
ジャンル サスペンス
原作 ナンシー・スプリンガー 『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』
監督 ハリー・ブラッドビア
脚本 ジャック・ソーン
製作 メアリー・ペアレント、アレックス・ガルシア、ほか
製作国 イギリス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

イギリスの郊外に住むエノーラ・ホームズの母ユードリアが突如失踪し、ロンドンに住む二人の兄である官僚のマイクロフトと私立探偵のシャーロックに連絡を入れる。
しかし、興味を持たなかった二人に納得ができなかったエノーラは、母の隠し資産を手にしてロンドンへ向かった。
その道中、エノーラは軍人になりたくないバジルウェザー・テュークスベリー侯爵と出会い、殺し屋のリントホーンに襲撃されるのだった。

登場人物&出演者

エノーラ・ホームズ(演:ミリー・ボビー・ブラウン)

代表作に『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』、『ゴジラvsコング』などがあります。

主人公。ホームズ家の長女。長兄のマイクロフトと次兄のシャーロックは幼い頃に家を出て、母親と二人暮らし。

母親から淑女の嗜みではなく、独りで生きていけるような勉強や格闘技などを習っていた。
失踪した母を探そうと残された手がかりを元に、マイクロフトが入れる寄宿学校を避けて脱出。
道中で殺し屋に狙われるデュークスベリーを助け出すが、マイクロフトに捕まって寄宿学校へ。
最後はデュークスベリー殺しの黒幕を暴き、奨学金を得て自由となって、探偵として歩み出す。

デュークスベリー・バジルウェザー子爵(演:ルイス・パートリッジ)

代表作に『パティントン2』、『The Lost Girls』などがあります。

父親が亡くなって侯爵になる事が約束されている。窮屈な家がイヤになって勝手に出ていってしまう。

列車の荷物に紛れたが、ちょうどエノーラがいる座席に登場して挨拶を交わすも無視された。
殺し屋に狙われるもエノーラに助けられ、本来は貴族院に入って政治をする事になると説明。
ロンドンの花屋で働いているところをエノーラに見つかり、実家に帰ると再び狙われる。
最後は黒幕が祖母だと判明して逮捕させ、貴族院に入ってイギリスを変える一票を投じた。

シャーロック・ホームズ(演:ヘンリー・カヴィル)

近年の出演作に『サスペクト/薄氷の狂気』、『ミッション:インポシッブル/フォールアウト』などがあります。

ホームズ家の次兄。イギリスで有名な私立探偵。他人にあまり興味がなく、事件を解決する事に情熱を持つ。

母親が失踪したという連絡を受けると、長兄のマイクロフトと列車で実家まで帰ってきた。
以前と変わったエノーラに驚いていたが、保護者が長兄だという事で彼のやり方に何も言えず。
消えたエノーラが見つかって寄宿学校に入れられると、新聞を取り寄せて母親の情報を渡した。
最後はデュークスベリー殺しの事件を警部に報告するが、妹に先を越されて保護者を譲られた。

マイクロフト・ホームズ(演:サム・クラフリン)

代表作に『パイレーツ・オブ・カビリアン/生命の泉』、『スノーホワイト/氷の王国』などがあります。

ホームズ家の長兄。政府関係の仕事をしている。ホームズ家が名家である事に誇りを持ち、権威を保とうとする。

常にイライラしている状態であり、実家に帰ってから妹の言動に対してブチ切れていた。
淑女になるべく妹を寄宿学校に入れようとして、逃げられてレストレード警部に捜索を任せる。
エノーラがレストレードが連れてこられると、言い訳を一切無視して寄宿学校が入れていた。
最後はデュークスベリー殺しの事件を解決した妹が手に負えないと知り、弟に保護者を譲った。

ユードリア・ホームズ(演:ヘレナ・ボナム=カーター)

近年の出演作に『ドラゴンハート/明日への希望』、『オーシャンズ8』などがあります。

エノーラやシャーロックの母親。マイクロフトとシャーロックが早くから家を出て、エノーラと二人暮らししていた。

娘には淑女としての嗜みではなく、暗号の解読、格闘技や弓矢などの訓練を積ませていた。
突如として姿をくらましてしまうと、娘の為だけに暗号を残して足取りを追わせるようにした。
その正体は政府を転覆させようとする革命家であり、危険だと察知して消息を絶っていた。
最後は事件を解決して革命を起こす原因を作った娘と再会し、事情を話して強く包容していた。

レストレード警部(演:アディール・アクタル)

代表作に『トレイター/大国の敵』、『シンクロ・ダンディーズ!』などがあります。

ロンドン警察の警部。数々の事件を解決したシャーロックとは友人の間柄で、最も信頼されている人物。

デュークスベリーの失踪について、母親や叔父から捜索を頼まれるも依然として見つからない。
事情を調査する為に潜り込んできたエノーラと遭遇し、シャーロックに詳しいと驚いていた。
マイクロフトと散髪屋で会うと、エノーラが勝手に動いている事を報告し、捕縛を要請される。
最後はシャーロックからデュークスベリーの事件を聞かされ、エノーラの凄さを話していた。

ミス・ハリソン(演:フィオナ・ショウ)

代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『モンスターズ/悪魔の復讐』などがあります。

淑女を教育する寄宿学校の校長。マイクロフトからエノーラを淑女にする為に呼び出された。

珍しい自動車を使ってホームズ家にやって来ると、マイクロフトに色目を使って立ち振る舞う。
反抗的な態度を見せるエノーラにキレると、思わず顔を叩くもマイクロフトに何も言わず。
逃げていたエノーラが寄宿学校に入れられると、ユードリアと同級生で彼女が変人だと話した。
最後はエノーラとデュークスベリーによって出し抜かれ、自動車まで奪われて脱出された。

リントホーン(演:バーン・ゴーマン)

代表作に『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』、『パシフィック・リム』シリーズなどがあります。

デュークスベリーを追っている殺し屋。列車に乗り込んだデュークスベリーを探す為に先に乗っていた。

列車の個室を一つひとつ探していると、デュークスベリーを見つけて、すぐに殺そうとした。
すぐにエノーラの反撃を受けて、二人が列車から飛び降りてしまうも追いかけられずにいた。
ロンドンにいたエノーラを襲撃して追い詰めるが、爆薬を発動させてそのまま逃げられていた。
最後は実家に戻ったデュークスベリーを狙撃するが、エノーラの柔術によって頭を打って死亡。

テュークスベリーの祖母(演:フランシス・デ・ラ・トゥーア)

代表作に『ヒストリーボーイズ』、『Mr.ホームズ/名探偵最後の事件』などがあります。

息子が亡くなって跡継ぎのデュークスベリーを大切にしている。数日前に孫の秘密基地を見つけていた。

未亡人に扮して様子を探りに来たエノーラを見かけるが、息子の妻が追い出すところを見る。
庭師の服を着て孫の秘密基地にいたエノーラを見つけ、孫が心配だとして声をかけていた。
自分の庭をエノーラと歩いていて、これを守りたいという気持ちを素直に伝えていた。
最後はイギリスを変えたくない事から孫を手にかけようとして、失敗して逮捕される事になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はナンシー・スプリンガーの同名小説を実写映画化された作品となります。
この作品は元々が劇場公開として製作されたが、新型コロナウイルスの影響でNetflixが独占配信の権利を得ています。
元々が劇場公開する予定だった作品だけに、動画配信とは違ったスケールが大きな物語になっていました。
シャーロック・ホームズが主人公ではなく、妹であるエノーラ・ホームズが主人公というところが非常に面白いです。
とは言っても、あくまで謎を解く展開はシャーロック・ホームズの作品と同じだが、世間を知らない少女が主人公という新鮮な設定でした。
エノーラ・ホームズを演じているミリー・ボビー・ブラウンはハマり役になっていて、おてんば娘と言ってもいいぐらい元気に動き回っています。
もちろん、謎解きの部分でもエノーラの閃きがベースになって、消息を絶った母親を一人で探し出そうとする根性も見えてきます。
時代が時代だけに、女性は淑女であるべきという長兄の厳しい態度は仕方ないとして、何もできない次兄のシャーロック・ホームズもまた歯がゆい雰囲気が伝わってくる。
本作が良かったのは、エノーラとデュークスベリーがベタベタのラブロマンスにならず、初々しい感じのロマンスに留まったところだろうと感じました。
もう少し年齢が上だったが、間違えなくベタベタのラブロマンスを展開して、一気に物語の面白さがなくなってしまうだろうと思います。
そうなってしまうと、せっかくおてんば娘の設定が崩壊し、エノーラが単なる女性になる最悪の展開は避ける事ができたと思います。
ラストでは目的であった母親との再会についても、心温まるシーンであり、ここから独り立ちしていくエノーラの背中を押す意味で良かったと思います。
続編が予定されているが、さすがにベタベタのラブロマンスを展開しそうなので、キャラクターが崩壊しない程度に抑えて欲しいところです。

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