【ファイナル・デッド・ツアー】VD-790

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洋画

作品データ

公開年月 2020/01/25
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 マシュー・ジョン・ローレンス
脚本 マシュー・ジョン・ローレンス
製作 マシュー・ジョン・ローレンス、クリスティ・リッチマン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ジュディ、マックス、メルの三人は売れないパンクバンドで、ある日、小さなツアーに空きを見つけるとそれぞれ仕事を辞め本格的にバンド活動を開始する。
しかし、借金のカタに車を差し押さえられていた三人だったが、人当たりの良いペックおじさんが運転手として車とともに参加をしてくれる。
一本目のツアーを終えた三人だったが、ペックがライブ関係者を食べている姿を目撃し、これを許すも二度と人を食べないと約束させてツアーを再開させるのだった。

登場人物&出演者

ジュディ(演:チェット・シーゲル)

代表作に『Know Your Logic』、『ニューヨーク/あなたの音を探して』などがあります。

主人公。インディーズバンド「DUH」のベーシスト。バンドのリーダー。ケーキ屋でバイトしていた。

ツアーの為にバイトを辞めて車を探すと、ペックとの取引を受けて七ヶ所を回る事になる。
ペックの人食いを目撃して驚くが、多数決で問題ないとして仕方なく許可するも信用しない。
ライブをペックが盛り上げて熱くなった事で彼を信用するが、約束を破られてクビにした。
最後は殺人容疑で逮捕されるも無罪放免になり、ライブでペックが現れて客が食われていた。

マックス(演:ジェフ・リドル)

本作が長編映画デビュー作となります。

インディーズバンド「DUH」のギタリスト。ヒゲモジャのスキンヘッド男。ゲイで極度のあがり症。

ジュディとツインボーカルを担当するが、MCになると緊張して上手く話せず気にしている。
ペックが運転手となる事からメルと賛同し、ツアー中は男同士で同じ部屋で過ごしていた。
メタラーに襲われそうになってペックが助けてくれると、彼の人食いを正当防衛だと主張。
最後はペックの暴走で恐怖を覚え、ジュディたちの逮捕で休止するも出所して再開を果たす。

メル(演:ルビー・マッコリスター)

代表作に『非現実の王国で』、『The African Desperate』などがあります。

インディーズバンド「DUH」のドラムス。ぽっちゃり体型。世の中の無常さについて毎回嘆いている。

あまり物事に期待しておらず、希望を持つジュディとマックスと違って冷めた態度を見せる。
ペックの正体が人食いモンスターと知るが、金を手に入れた事から大目に見るべきと考えた。
メタラーにマックスが襲われ、ペックが人食いモンスターとして倒すと彼を仲間と認めた。
最後はペックの暴走に怖くなり、殺人の容疑で逮捕される無罪放免されてバンドを再開した。

ペック/ペッカーヘッド(演:デヴィッド・リトルトン)

本作が長編映画デビュー作となります。

名前の意味は「変人」で普通に名乗っていた。ツアーの車を探していたジュディたちに声をかけて同意した。

その正体は午前0時になると30分だけ人食いモンスターに変身し、人間を襲って食い殺す。
最初のライブハウスで興行主を食ってジュディたちに見つかるが、二度と食べないと約束。
ジュディから信用されなかったが、ライブを盛り上げた事から信用を勝ち取って仲良くなる。
最後は約束を破っていた事からクビにされるが、ライブに登場して客たちを襲ってしまう。

アミール(演:アミール・カーン)

代表作に『As of Yet』などがあります。

ライブハウスを経営している男性。ジュディがバイトしていたケーキ屋の前にライブハウスを構えている。

急遽出演するはずだったバンドが出なくなり、看板を下ろしているとジュディがやって来る。
ジュディが出演したいと言われると、金曜日に電話するように言って彼女を追い払った。
焦ったジュディが金曜日前に電話してくると、門前払いするようにさっさと切っていた。
最後は金曜日にジュディから電話が来ると、彼女たちのバンドをトリにすると承諾をした。

ジャイロ(演:ライアン・コンラート)

代表作に『two Pints Lighter』、『Zombie Bites Werewolf』などがあります。

インディーズバンドのボーカル。牛の鼻ピアスをして、少ない髪の毛を無理やり逆立てた髪型にしている。

ジュディたちと同じく4日間に渡るツアーを行い、独自のこだわりを一方的にしゃべった。
アミールのライブハウスで出演が決まっていたが、ジュディたちがトリと知って文句を言う。
翌日に控えたライブの前夜にジュディたちと同じ家に泊まり、大きい部屋を独占していた。
最後はジュディたちを監禁しようとしたが、変身したペックによって仲間とともに殺された。

ジェン・ジェニングス(演:シャノン・オニール)

代表作に『モースト・ライクリー・ター・マーダー』、『ブラック・ベア』などがあります。

アリタレーション・レコード社の女性社長。有名なバンドが所属しており、ジュディがスカウトの期待をする。

アミールが経営するライブハウスと繋がっていて、ジュディたちのバンドの存在を知る。
事前にテープで曲を聴いていて、自分のレコード会社と合っていると考えてスカウトをした。
最後はジュディたちに期待するも、ペックが犯した殺害の関与した事で話しは消えてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『フロリダ映画祭』や『カルガリー・アンダーグラウンド映画祭』などで数々の受賞とノミネートをされています。
この作品はマシュー・ジョン・ローレンスにとって長編映画監督デビューともなっています。
マイナーな映画祭で受賞やノミネートというのは箔付けだけであって、実際に評価されているほど面白い作品はないと思っています。
今回もまたそのような類の作品だと思ったら、意外にも面白い内容で登場人物たちのキャラクターも良かったです。
売れないインディーズバンドの苦労を実はちゃんと描いていて、必死に売れようと無理やりツアーを組んでやりくりする姿が記憶に残ります。
しかも、ちゃんとオリジナルの曲を作っており、そこまでいいとは思わなかったが、悪くないレベルでプロデビューするところまでありました。
バンドの形態としてスリーピースで、主人公がベース、ヒゲモジャの男がギター、ぽっちゃりな女性がドラムという日本では見かけないスタイルでした。
いわゆる逆ドリカム状態であるけど、バンド内で恋愛があると思ったら、ヒゲモジャの男がゲイだという事が発覚して意味が分かりました。
そんなバンドがツアーする為に移動する車を探していて、ちょうどバンを持っていたペックが運転手として同行する事になります。
これだけだと売れないインディーズバンドのつまらない物語になるが、そこに運転手だと思っていた男が人食いのモンスターという設定が光ってきます。
午前の0時になると30分だけモンスター化して、人間を襲って殺害し、その肉を遠慮なく食べるグロテスクな光景を見せていきます。
ゾンビのように見えるが、一応は意識を持っていて、襲う人間を選別して襲っているからちょっと違うような存在でした。
物語はコメディベースにグロテスクな描写を織り交ぜているが、ちょっと残念な部分としてテンポが悪かったです。
中だるみが発生してしまい、途中でいらないエピソードもあったので、そこでダレてしまうのはもったいないと感じました。
低予算の映画でありながら可能性を感じさせる内容であり、あとはもう少しテンポさえ良くなれば良作になっていました。

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