【犯罪都市】VD-650

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アクション

作品データ

公開年月 2018/04/28
ジャンル アクション/サスペンス
原作 なし
監督 カン・ユンソン
脚本 カン・ユンソン
製作 ジャング・ウォンソク
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

2004年のソウル、衿川警察強力班の副班長マ・ソクトはどんな相手も拳一つで叩き潰してしまう最強の刑事。
街ではイス組と毒蛇組が激しく対立しながらも、常にソクトが睨みを利かせて上手くバランスを保ってきた。
そんな中、残忍なチャン・チェン率いる朝鮮系中国マフィア黒竜組が急速に台頭し、そのバランスが崩壊していくのだった。

登場人物&出演者

マ・ソクト(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『エターナルズ』、『白頭山大噴火』などがあります。

主人公。衿川警察強力班の副班長。荒れた街の中で暴力によって微妙なバランスを保つ存在として君臨。

顔馴染みの毒蛇組とイス組で問題が起きると、両者のボスを強引に合わせて仲直りをさせていた。
チャン・チェンが毒蛇組を乗っ取って暴れ回っていると、部下たちを使うも見つける事ができず。
署長から広域捜査に切り替わると言われるが、咄嗟の判断で作戦を立てて猶予をもらっていた。
最後はチャン・チェンを見つけてタイマン勝負で倒し、仲間と食事する時に長官から呼ばれる。

カン・ホンソク(演:ハ・ジュン)

代表作に『羊飼いたち』、『君の結婚式』などがあります。

衿川警察強力班の若い警察官。大学卒業で情報課に所属していたが、花形という理由で強力班に来ていた。

毒蛇組のボスがチャン・チェンに殺害され、バラバラになった死体を見てその場で吐いてしまう。
ソクトたちと食事していた時にチャン・チェンと遭遇し、様子を見ると油を浴びてケガした。
退院した後に強力班から情報課へ戻ってしまうが、その後も差し入れなどをして交流を続ける。
最後は逃げたチャン・チェンが集積場にいるとソクトに報告し、そのまま強力班に戻ってきた。

チョン・イルマン(演:チェ・グィファ)

代表作に『The NET/網に囚われた男』、『英雄都市』などがあります。

衿川警察強力班の班長。管理職として現場に出る事なく、色々と問題を起こすソクトの尻拭いをする。

毒蛇組のボスが殺害された事により、チャン・チェンに乗っ取られた事実を知って捜索をさせる。
上手く逃げていたチャン・チェンの情報を取れず、広域捜査に切り替わるもソクトの提案で回避。
追い詰められた状況で辞職をかけた捜査になってしまい、昇進の話しどころじゃなくなっていた。
最後はソクトの活躍で一斉検挙が成功し、チャン・チェンを逮捕してテレビの取材を受けた。

ファン社長(演:チョ・ジェユン)

代表作に『サスペクト/哀しき容疑者』、『時間回廊の殺人』などがあります。

表向きはナイトクラブのオーナー。実際は韓国人暴力団組織のボス。ソクトとは友人のような関係を保っている。

毒蛇組とイス組の問題を解決して話しを聞きに来たソクトを出迎え、ご機嫌取りをしていた。
チャン・チェンがナイトクラブの支配人の腕を切断し、ブチ切れるもソクトに止められていた。
手下を使ってスンウを捕まると、裏切りをさせて襲撃するもチャン・チェンに逃げられた。
最後はチャン・チェンに命を狙われるもソクトに助けられ、居場所を教えて借りを返していた。

チャン・イス(演:パク・ジファン)

代表作に『1987、ある闘いの真実』、『無双の鉄拳』などがあります。

衿川区をナワバリにする「イス組」のボス。組員が毒蛇組と揉めて刃傷沙汰になってしまう。

そのせいでソクトたちがやって来ると、無理やり連れ出されて強引に毒蛇組のボスと仲直りする。
毒蛇組を乗っ取ったチャン・チェンに目をつけられ、ゲームセンターを暴力で奪われてしまう。
手下を使ってゲームセンターを襲撃すると、ソンラクを誘い出してソクトが結果的に逮捕した。
最後は母親の誕生日会にいた時、チャン・チェンの襲撃を受けて抵抗するも殺されてしまう。

スンウ(演:イム・ヒョンジュン)

代表作に『家門の危機』、『殺人の疑惑』などがあります。

毒蛇組の幹部。組員がチャン・チェンに捕まったせいで現場までボスたちとやって来た。

目の前でボスがチャン・チェンに殺されると、抵抗する事なく組ごと黙って乗っ取られてしまう。
チャン・チェンの指示で強引な取り立てをしていき、匿った女性まで奪われてブチ切れていた。
ファン社長の手下に捕まって拷問を受けると、チャン・チェンを殺すチャンスをもらい裏切る。
最後は襲撃から逃げたチャン・チェンの車に乗るが、裏切りがバレて逆に殺されてしまう。

ヤンテ(演:キム・ソンギュ)

代表作に『トンネル/闇に鎖された男』、『悪人伝』などがあります。

朝鮮系中国マフィア「黒竜組」に所属する幹部。チャン・チェンにとってソンラクと同じぐらい信頼する手下。

毒蛇組の組員を地元まで連れてくると、ボスの指示でソンラクと入れ替わりで手を潰していた。
チャン・チェンが毒蛇組を乗っ取ってしまうと、ソンラクとともに取り立ての監視役をする。
イス組の策略でソンラクが警察に捕まり、スンウの裏切りでファン社長の襲撃を受けてケガする。
最後はソクトたちによる一斉検挙で手下が捕まっていると報告し、抵抗するも捕まっていた。

ソンラク(演:チン・ソンギュ)

代表作に『守護教師』、『スペース・スウィーパーズ』などがあります。

朝鮮系中国マフィア「黒竜組」に所属する幹部。チャン・チェンにとって片腕と言えるほど信頼される。

毒蛇組の組員を地元までトランクの中に連れて行くと、ボスの指示で片腕をハンマーで潰した。
チャン・チェンが毒蛇組を乗っ取ると、取り立てをする際に監視役として実力行使をしていた。
イス組の策略で足止めされ、その後から来たソクトとタイマン勝負するも倒されて逮捕された。
最後はソクトたちの策略に踊らされてしまい、一斉検挙によって抵抗するも再び逮捕された。

チャン・チェン(演:ユン・ゲサン)

代表作に『プンサンケ』、『英雄都市』などがあります。

朝鮮系中国マフィア「黒竜組」を率いる。組のボスが殺された事で、中国から韓国へ亡命してきた。

賭博で借金した毒蛇の組員を拷問して、ボスを呼びつけて殺害すると、そのまま組織を乗っ取る。
強引なやり方で取り立てをして、イス組まで荒らし回るも慎重な行動でソクトから逃げていた。
ファン社長を殺害したと取引相手から金を手に入れて、中国へ高飛びしようと空港まで行く。
最後は居場所がソクトにバレてタイマン勝負するも負けて、イルマンによって逮捕されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は2004年に実際に起きた「Heuksapa」事件を基に製作されています。
この作品は『英雄都市』で知られるカン・ユンソンが監督と脚本を務めています。
実話をベースにした作品となっているが、物語の中にリアルな生活を感じ取る事ができます。
韓国の裏社会を垣間見る事ができて、何より中国の裏社会との繋がりを描写していました。
その中で警察官である主人公を演じるマ・ドンソクの迫力ある姿はインパクトが強く、まさにハマり役だと言える。
そもそも、マ・ドンソク自体はこういう暴力を使った映画の中で映える俳優なので、物語に説得力を持たせる事ができる。
特に印象的だったのは朝鮮族系中国マフィアの危険さで、同胞だからこそ嫌っている論理がとても恐ろしいです。
金を返さないだけで相手の手足を容赦なく切断するところなんて、普通の人間にはできない芸当だろうと思います。
いくら裏社会であっても一定のルールを守ってバランスを取っているので、それを平然と打ち破る危険さがよく分かります。
暴力には暴力で対抗するしかない現実は韓国の裏社会の実情を描いているが、立ち向かって平穏を取り戻そうとする市民の勇気も伝わってきます。
犯罪というのはなくなる方が絶対にいいだろうけど、世の中はそういう綺麗事だけじゃない現実を分からせてくれる。
実話をベースにした作品は基本的に淡々とする事が多いが、本作は最初から最後まで緊張感を持たせる演出が冴え渡っていたと思います。

コメント

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