【オープンハウスへようこそ】VD-643

スポンサーリンク
あ行

作品データ

公開年月 2018/01/19
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 なし
監督 マット・エンジェル、スザンヌ・クート
脚本 マット・エンジェル、スザンヌ・クート
製作 ダン・エンジェル、マット・エンジェル、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

オリンピックの中距離走に出られる実力を持つローガンは、父親と買い物した時に不慮の事故で失ってしまう。
経済的に困難を強いられるローガンと母親のナオミに、妹が売りに出した別荘に住まわせてもらう事になる。
しかし、別荘で物がなくなったり、移動したりと不可解な出来事が起きると、ローガンとナオミは見えない恐怖に襲われるのだった。

登場人物&出演者

ローガン・ウォレス(演:ディラン・ミネット)

近年の出演作に『グースバンプス/モンスターと秘密の書』、『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』などがあります。

主人公。中距離走のランナーとして将来はオリンピックに出られるほどの実力を持つ。目が非常に悪い。

父親が家族の精神的支柱だったが、目の前で不慮の事故で亡くなって希望を一気に失う。
経済的な理由から住んでいた家から出て、母親の妹が売ろうとする別荘に一時的に移り住む。
母親が不可解な出来事にイタズラと決めつけられ、思わず本音を吐いて親子関係が壊れる。
家に不審者が入っている事に気付くと、嫌っていたクリスを呼んで安全を確保しようとする。
殺人鬼によってクリスが殺され、昏倒させられ、目を覚ますと母親の悲惨な状態を見ていた。
最後は殺人鬼によって母親を刺殺し、逃げようとして見つかって、結局は殺されてしまう。

ナオミ・ウォレス(演:ピアシー・ダルトン)

代表作に『The Orchard』、『Salvage』などがあります。

ローガンの母親。将来は中距離走のオリンピック選手になれる息子に期待を抱いている。

実際は夫と経済面で衝突する事が多く、息子にバレないような感じで口論を繰り広げていた。
夫が不慮の事故で亡くなると、家すら払えなくなって、妹が所有する別荘の方に移り住む。
クレジットカードすら使えなくなり、経済的に困窮する中で必死になんとかしようとする。
シャワー中にガスを止められ、何度もボイラーを直しに行き、息子のイタズラと責めていた。
クリスから電話番号をもらうと、ローガンが電話して周囲の様子を見てもらって安心する。
最後は殺人鬼に拘束され、指を折られる拷問を受け、息子に刺されるように仕向けられ死亡。

アリソン(演:ケイティ・ウォルダー)

代表作に『シェルター』、『30日のセックス』などがあります。

ナオミの妹。夫を亡くした姉の元にやって来て、落ち込んでいたところを励ましていた。

姉の経済状況を知っていて、夫を亡くした事で今の家に住めないと分かって手伝おうとする。
売る予定の別荘に姉が住むように提案して、遠慮されても気を遣って彼女を助けた。

クリス(演:シャリフ・アトキンス)

代表作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アフターマス:余波』などがあります。

田舎町の洋服店で働いている店員。ナオミたちを見て、初めて町に来た人だとしてフレンドリーに声をかけた。

知らない人間という事でローガンから冷たい態度を取られるが、気にする事はなかった。
別荘が売り家だと分かって様子を見に来て、ナオミたちが住んでいるとして家を見学した。
写真が出来上がったナオミと駐車場で遭遇すると、彼女たちを心配して電話番号を渡した。
ローガンから電話を受けて別荘まで来て、一緒に周囲を確認して問題ないとナオミに伝えた。
最後はリビングで寝ていたが、殺人鬼に殺され、ローガンに死体を見られる事になる。

マーサ(演:パトリシア・ベスユーン)

代表作に『スピーシーズ3/禁断の種』、『追撃者』などがあります。

別荘の隣に住んでいる未亡人。数年前に夫を亡くしている。アリソンとは仲が良く別荘に何度か行っている。

別荘へ行く前にスーパーへ立ち寄ったローガンとナオミを見かけ、すぐに声をかけていた。
夜に物音がして外に出ていたローガンの背後に立ち、別荘を自分の家だと主張して消えた。
再び別荘にやって来ると、バナナブレッドを持ってきて、夫は生きている話して帰った。
実は夫を亡くしてからアルツハイマー症を患っていて、記憶が混同していると言われている。
ランニング中で気分が悪くなったローガンを見かけると、心配をして一緒に歩いていた。
最後は殺人鬼から追われるローガンが隠れている事を知らず、森を散歩して家に帰っていく。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はいわゆるハウス系ホラー映画のジャンルで、王道的な設定を周到しています。
都会から田舎に引っ越す、家がムダにだだっ広い、怪しい地下室、親子関係がギクシャクと教科書のような設定です。
演出についてもオカルト系とも言えるし、殺人鬼系という感じでも通じるぐらいセオリーに則っています。
つまり、本作はホラー映画を作る上でお手本になる演出であり、映し方についても問題がないように感じました。
演出面についてもいいですが、本作は残念ながら脚本があまりにも雑すぎて、作品の良さをすべて潰している。
まず、冒頭で大黒柱である父親が不慮の事故で亡くなるが、残された息子と母親の関係がかなり微妙です。
本来なら支え合うような関係になるべきだが、息子は父親が好きで母親の管理能力をずっと疑っているような感じ。
それに対して、母親の方は父親が財産どころか、借金を残したまま死んでしまい、自分がなんとかしないといけない問題に直面する。
息子と母親の方向性が完全にすれ違っているので、これが引っ越した事で大きくなってお互いに不安をぶつけ合う事になる。
ここから窮地に陥って絆が強まるならいいが、本作はそれ以前の状況になってしまうからモヤモヤが消えなかったです。
特に息子の態度が最初から最後まで悪く、親切にする人間に悪態をつくだけに限らず、母親が死ねば良かったと禁句を平然と口にするから気分が悪い。
母親も不可解な出来事をすべて息子のせいにするので、お互いに信頼関係がない事が浮き彫りにしていました。
そして、そんな母親と息子を追い詰める謎の殺人鬼だが、最後まで正体を明かさず、動機も分からないまま終わります。
さすがにこのオチはいくらなんでも無責任だし、伏線っぽい怪しい登場人物の存在に意味がないと分かって作品の程度が明らかになります。
作る側はミスリードを誘う要素を雑に散りばめているが、どれも回収する気がない時点で本作に価値はあまりないと判断しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました