【ノーウェア:漂流】VD-962

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2023/09/29
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 アルベルト・ピント
脚本 アーネスト・リエラ、ミゲル・ルス、ほか
製作 ミゲル・ルス、アーネスト・リエラ、ほか
製作国 スペイン
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

近未来のヨーロッパでは全体主義国家が支配していたが、極度の食糧不足で妊婦、子供、老人が迫害される状況になっていた。
妊婦のミアと夫のニコは国外へ脱出する為に貨物コンテナに乗るが、人数が多すぎるせいで二人は引き離されてしまう。
政府の検問に引っかかってミア以外が射殺されると、貨物コンテナが海へ落ちると生きくていく為にサバイバルを始めるのだった。

登場人物&出演者

ミア(演:アンナ・カスティーリョ)

代表作に『ゴースト・スクール』、『ホーリー・キャンプ!』などがあります。

主人公。妊婦。ニコとともに国外へ脱出を図る。過去に娘を政府に連れ去られた事から後悔をしている。

国外へ逃がすブローカーたちの都合で夫と別の貨物コンテナになり、検問所で足止めされる。
一人だけ荷物の上に逃げた事で処刑から逃れるが、貨物コンテナが海に落ちて遭難した。
絶望する中で赤ん坊を出産して希望を持ち、外に出ようと天井に穴を空ける作業を始めた。
赤ん坊と生還するべく貨物コンテナの外に出ると、魚を捕まえて飢えを凌いで助けを待つ。
夫が助けようとして撃たれた事で死亡するが、絶対に助かると信じて赤ん坊と必死に耐える。
貨物コンテナが沈んで赤ん坊と海に漂流していたが、体力の限界が尽きて沈んでしまう。
最後は海へ出ていた外国の家族に見つかり、心肺蘇生を受けて生き返って赤ん坊と生き抜く。

ニコ(演:タマル・ノバス)

代表作に『蝶の舌』、『抱擁のかけら』などがあります。

ミアの夫。妊娠していた妻が殺される事から国外への逃亡を決めた。ブローカーたちに大金を用意していた。

実際に貨物コンテナがある場所へ行くと、金が足りないとして指輪まで渡して許可をもらう。
元々は食品店を経営していたが、売る物がなくなってしまって妻との国外逃亡を決めた。
ブローカーたちの都合で妻と別の貨物コンテナに乗るが、実際に乗れず国外へ出られず。
最後は妻を助けようとコンテナに忍び込むも見つかって撃たれ、別れの電話をして死亡した。

検問官(演:トニー・カルビーリョ)

代表作に『BUNKERバンカー/地底要塞』、『スパイク・ガールズ』などがあります。

全体主義国家の検問官。貨物コンテナが国外へ持ち出されるという事で、逃亡する可能性を考えて厳しく調査する。

ミアが乗った貨物コンテナの中を毎度のように調べて、怪しいと分かって部下を使った。
妊婦や子供たちが隠れている場所を探り当てると、危害を加えないとして説得をしていた。
一人の妊婦が姿を現すと、ためらう事なく射殺して部下に処刑を命じて一掃させた。
最後は子供が一人残っても容赦なく処刑して、死体を片付けさせて船へ積み込みを許した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『スケアリー・アパートメント』で知られるアルベルト・ピントが監督を務める。
ハッキリ言って、Netflixのオリジナル映画というのはハズレが多く、基本的には期待せずに鑑賞をするのがルールになっています。
ただ、Netflixのオリジナル映画というのはいろんな国の監督にチャンスを与えるので、掘り出し物がある可能性を信じています。
今回はNetflixのオリジナル映画でも比較的多くあるスペイン映画だが、登場人物が片手で数えるぐらいの作品でした。
基本的に主人公である妊婦が一人でサバイバルしていくので、こういう作品になると脚本と演者の実力が純粋に問われます。
ちゃんとした実力ある人たちが作れば面白い作品になるが、それがダメだったら残念な出来になってしまう。
そんな本作は珍しくちゃんとした人たちが作っていて、脚本もいいのですが、それ以上に主人公を演じたアンナ・カスティーリョの演技力が素晴らしかったです。
やはり、母親というのは強いと分かる作品であり、挫折するポイントでも子供を守る母性は絶望を上回ると分かります。
主人公が一人で立ち回るような作品の場合、どうしても淡々となって抑揚がなくなって尺が足りなくなります。
こういう場合は回想シーンを入れて尺稼ぎをしてしまうが、これが大きな間違いで作品のテンポや緊張感を損なってしまう。
しかし、本作の監督であるアルベルト・ピントは理解していて、あくまで現在進行系で物語を進めていたのが良かったです。
画面にずっと出っ放しだけじゃなく、水に浸かっている時間も長いからアンナ・カスティーリョへの負担は大きかったと思います。
その中で最良の演技を見せた事で本作の質を上げていて、Netflixのオリジナル映画でもベスト5に入るぐらいの良作ぶりでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました