【無敵のドラゴン】RE-3872

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アクション

作品データ

公開年月 2019/06/20
ジャンル アクション
原作 なし
監督 フルーツ・チャン
脚本 フルーツ・チャン、ジェイソン・ラム
製作 フルーツ・チャン、エイミー・チン、ほか
製作国 香港
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

幼い頃に“伝説の九龍”と出会ってから、肉体に“ドラゴン・タトゥー”を入れた香港警察捜査官ガウ・ロン。
女性警官を狙った連続殺人事件の捜査に乗り出したガウだったが、犯人に婚約者を拉致され失意のドン底に落とされ第一線から退いていた。
だがその後、マカオで同じ手口の連続殺人が起き、ガウはかつての部下を集め犯人に宣戦布告して事件の裏に隠された巨大な陰謀に立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ガウ・ロン(演:マックス・チャン)

近年の出演作に『ウルフパック/狼群』、『大脱出3』などがあります。

主人公。香港警察の捜査官。潜入捜査で銃を乱射した事で田舎へ左遷され、連続殺人に婚約が殺されてしまう。

警察を辞職してマカオで賭けボクシングをして日銭を稼ぐが、事件が再発して状況を知る。
モウ署長の計らいで警察に復帰すると、独自にシンクレアが犯人だと突き止めていた。
チョウ警視に香港へ帰らせるが、レディが死んでシンクレアの挑発を受けてマカオに行く。
最後はシンクレアを九龍が倒すと、ウォン先生の治療を受けるべく再び通院を始めていた。

ウォン・ムンケイ(演:アニー・リウ)

代表作に『軍鶏/Shamo』、『浮城』などがあります。

マカオの不動産王の一人娘。漢方医で精神科でもある。香港にいた頃は強迫性障害を持つガウの治療をしていた。

ガウが仕事を辞めたせいで治療ができなくると、マカオでレディのジムで再会を果たす。
どうしてもガウが心配になってしつこく付きまとい、彼から誘ってくる事を待っていた。
過去に乳がんになって両方の乳房を切除し、彫られたタトゥーをガウに見せて語り合った。
最後はシンクレアには手出しされず、事件を解決したガウが再び通院して治療を再開した。

チャウ・モウ署長(演:エンディ・チョウ)

代表作に『半醉人間』などがあります。

香港警察の警察官。ガウが仕事を辞めて後釜として署長に任命された。マカオで起きた殺人事件の為に来る。

香港で起きた連続殺人と似ている点から捜査しようとして、チョウ警視に禁止されていた。
捜査に協力しようとしても拒否されてしまい、マカオにいたガウを警察に復帰させた。
一緒に捜査しているとチョウ警視に見張られていると知り、ウォンを使ってごまかした。
最後は容疑者であるレディを追うが、撃たれて重傷を負うと持ちこたえられず死亡した。

チョウ警視(演:ケヴィン・チェン)

代表作に『ドラゴン・コップス/微笑捜査線』、『イップ・マン外伝/マスターZ』などがあります。

マカオ警察の警察官。香港で起きた女性警官の連続殺人と似た事件が発生し、モウ署長が来ると迷惑をしていた。

あくまでマカオ警察で片付けるとして、モウ署長に権限がない事から現場から遠ざけた。
モウ署長がガウと接触して勝手に捜査をしていると分かり、部下を使って監視させていた。
ウォン先生の邪魔が入ったせいで追求できず、ガウと対面すると彼らを香港へ帰還させる。
最後はシンクレアが犯人だと分かるもガウに協力できず、シンクレアが死んで解決した。

レディ・シンクレア(演:ジュージュー・チャン)

代表作に『闇の処刑人/ザ・ショットガン』、『アース・フォール/JIU JUTSU』などがあります。

アレキサンダーの妻で香港人。マカオで夫が経営するジムでトレーナーとして仕事をしている。

過去にガウと夫が試合している事を知っていて、親しくしていた事を分かっていた。
一人息子を交通事故で亡くしてしまうと、警察への恨みを持って女性警官を殺害していた。
ガウが警察へ復帰して捜査を始めると、疑われる事を心配して手下を使って消そうとした。
最後は追い詰められて香港へ帰ろうとしてガウに追われ、電車の脱線事故で死亡した。

アレクサンダー・シンクレア(演:アンデウソン・シウバ)

代表作に『Like Water』、『Tapped Out』などがあります。

ブラジル系アメリカ人。マカオでジムを経営している。ウォン先生と知り合って漢方の風呂にハマっている。

過去にガウと何度か試合をしていて、一人息子が生きていた頃に挨拶して親交を持った。
一人息子が交通事故で死亡したが、すべてはガウと女性警官のせいだとして復讐する。
ビビった妻が逃げるところをガウに追い詰められ、死亡すると暴走して警察に乗り込んだ。
最後はジムでガウと対決して負けて海へ逃げ出したが、九龍に弄ばれて陸へ戻され死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は香港のアクションスター、マックス・チャンと、格闘家のアンデウソン・シウバが共演した作品となります。
この作品は『THE JOYUREI/女優霊』で知られるフルーツ・チャンが監督、共同脚本と製作を務めています。
今では完全に香港映画は中国映画に吸収されてしまい、年間でも数本しか作られなくなってしまっています。
ほとんどのノウハウを中国映画に奪われ、資金も奪われた現在の香港単体の映画はほぼ作られていません。
そんな本作は非常に珍しくなった香港単体の映画となり、これから期待されるマックス・チャンの主演ならば期待するしかなかったです。
しかし、すべてを奪われた今の香港映画にはマトモに作れる人物がおらず、本作は見る影もないような内容でした。
本来ならマックス・チャンの本格的なアクションがあって、悪役には格闘家を起用するならシリアスな内容になるはずでした。
そのような理想をぶち破る意味不明なギャグのような設定で始まり、まるでテレビドラマのような展開でガッカリするしかなかったです。
肝心のマックス・チャンは悪くないですが、そもそもアクションの組み立て方が往年の香港映画とは思えないほどヒドイ内容でした。
本格的なアクションを求めようとするなら、あまりにも迫力のない効果音と面白みのないカメラワークで台無しにしています。
それにラストで悪役を倒すのが低品質すぎるCGの九龍であり、もうギャグとしか思えないような決着の付け方に香港映画の終わりが見えました。
中国に吸収された香港映画には才能や技術も残っておらず、全盛期を知っている人間からすると寂しい感情が湧きました。

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