【禁じられた遊び】VD-1008

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作品データ

公開年月 2023/09/08
ジャンル ホラー
原作 清水カルマ 『禁じられた遊び』
監督 中田秀夫
脚本 杉原憲明
製作 小杉宝、岡田有正、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

郊外に念願のマイホームを購入し、妻の美雪と息子の春翔と幸せな日々を送る伊原直人はある日、庭でトカゲの尻尾を手にした息子に小さなウソをついて埋めるも妻が亡くなる。
同じ頃、フリーの映像ディレクターの倉沢比呂子は、ニュースで美雪の死を知り、直人とはかつて同僚で過去の恐怖を思い出す。
美雪の葬儀で直人と比呂子が再会したのをきっかけに、再び周囲で不可解な出来事が起きるのだった。

登場人物&出演者

倉沢比呂子(演:橋本環奈)

近年の出演作に『キングダム/大将軍の帰還』、『春に散る』などがあります。

主人公。インターネット番組で活躍する映像ディレクター。直人と同じ会社だったが上司のセクハラで辞めている。

直人の妻が事故死したニュースを見て葬儀に来るが、その日を境に怪現象に見舞われていく。
謙信から怨念に取り憑かれていると言われ、除霊しようとするが失敗で目の前で死亡した。
美雪が育った児童養護施設で特殊な能力を持っていると知り、肉体を滅ぼそうと直人の家へ。
最後は美雪を一度倒すが、元凶の春翔で落雷で死ぬも直人が生き返らせようとする姿を見る。

伊原直人(演:重岡大毅)

代表作に『殿、利息でござる!』、『溺れるナイフ』などがあります。

ヒロイン。会社員。郊外に35年ローンのマイホームを購入。息子が見つけたトカゲの尻尾で小さなウソをつく。

交通事故で妻を亡くして息子が奇跡的に蘇生し、葬儀で久しぶりに比呂子と会っていた。
息子が妻の指を土に埋めて毎日のように呪文を唱えると、怪現象が起きて会社を休んでいた。
比呂子から妻の超能力を聞いて肉体を滅ぼそうとして、バケモノとなった彼女を倒した。
最後は息子がすべての元凶で落雷で死亡するが、生き返らせようと土に埋めて呪文を唱えた。

柏原亮次(演:倉悠貴)

代表作に『樹海村』、『KAPPEI/カッペイ』などがあります。

インターネット番組のディレクター。比呂子の同僚。毎回の取材で比呂子に無茶な企画を割り振る。

比呂子が雑誌に載るぐらい有名になると、入社した当時の頼りない姿から成長したと認める。
謙信は本物だと考えていて、何かに怯える比呂子の為に撮っておいた名刺をメールで送る。
死亡した謙信たちのニュースがただ事じゃないと知り、美雪が育った児童養護施設に行った。
最後は麻耶を病院に連れていき、野田から情報をもらって超能力が遺伝すると比呂子に話す。

平丘麻耶(演:堀田真由)

代表作に『るろうに剣心/最終章 The Beginning』、『翔んで埼玉/琵琶湖より愛をこめて』などがあります。

比呂子が辞めた会社の元同僚で友人。美雪が亡くなって葬儀に行っていると、比呂子を見つけて挨拶した。

まだ比呂子が同じ会社だった頃に席が隣で、直人に片思いしていると知らずに恋愛話する。
葬儀を終えて比呂子の車で家まで送られ、その時に結婚したと指輪を見せて帰っていった。
靴も履かず裸足で比呂子に夫が浮気したと相談するが、取り憑かれ襲うも柏原に止められた。
最後は病院に運ばれて治療を受け、春翔が落雷で死亡した事で解放されて目を覚ました。

黒崎邦明(演:猪塚健太)

代表作に『今日から俺は!!劇場版』、『バイオレンスアクション』などがあります。

大門謙信の付き人。金髪で黒いスーツを着ている。常に謙信と一緒に行動して一切言葉を口にしない。

インターネット番組での出演でも皮肉を言う謙信に対し、付き人として口出しを一切せず。
喫煙所で謙信が比呂子に取り憑いている怨念を感じて、彼女に名刺を差し出すも断られる。
怪現象で怖くなった比呂子が来ると、待っていたかのように出迎えるも異常事態に気付いた。
最後は取り憑かれた謙信を日本刀で介錯し、自身も取り憑かれるもお経を唱えて自害した。

大門謙信(演:長谷川忍)

代表作に『闇金ドッグス6』、『今日から俺は!!劇場版』などがあります。

霊能者。多くのテレビ番組に出演している。派手な服装や装飾品で、ペテン師呼ばわりを嫌う。

霊能者を扱う番組の為にロケへ行くと、サイコメトリングを使って問題を見事に解決した。
番組が成功して喫煙所で比呂子と遭遇して、彼女のライターから強い怨念を感じ取っていた。
家に帰る道中で強い怨念を感じ取り、黒崎とともにお経を唱えて一時的に追い払っていた。
最後は比呂子に除霊するも怨念が強すぎて取り憑かれ、黒崎によって介錯されて死亡した。

野田修子(演:MEGUMI)

代表作に『大怪獣のあとしまつ』、『バイオレンスアクション』などがあります。

美雪が高校卒業まで育ったカトリック系の児童養護施設の修道女。美雪が特殊な能力を持っていると知る。

食事の時に美雪が念力でスプーンを曲げて切ったと知り、個別でその能力を見ていた。
過去に美雪がイジメを受けて、地下室に閉じ込められるも呪いの力を使って殺害したと証言。
比呂子から生き返った可能性を聞かれると、美雪がそうなっても驚かないと肯定していた。
最後は美雪について調べて、母親が小さなカルト的な宗教団体の教祖だったと情報を与えた。

伊原春翔(演:正垣湊都)

代表作に『永遠のニシパ/北海道と名付けた男 松浦武四郎』、『仮面ライダーギーツ/ジャマト・アウェイキング』などがあります。

直人と美雪の一人息子。自宅の庭でトカゲを追うと、尻尾を切られた逃げられると両親たちに見せていた。

父親から土に埋めて呪文を唱えると、体が再生すると信じ込んで毎日のようにやっていた。
交通事故に遭って心肺停止で一度死ぬが、奇跡的に蘇生して母親の指を土に埋めていた。
母親が生き返る寸前に祖母が強制的に実家へ連れて行くが、超能力を引き継いでいて戻った。
最後は母親を完成させようとして落雷を受けて死亡し、父親が呪文を唱え生き返ろうとする。

伊原美雪(演:ファーストサマーウイカ)

代表作に『地獄の花園』、『私はいったい、何と闘っているのか』などがあります。

直人の妻。夫と息子の春翔と郊外の一軒家に幸せな日々を送る。恐妻家で夫への激しい束縛をする。

比呂子が夫への片思いをしていると知っていて、会社に生まれた息子を見せながら呪った。
過去に両親を早くに亡くし高校卒業までにカトリック系の児童養護施設で育っていた。
実は強い超能力を持っていて、母親は小さなカルト的な宗教団体の教祖で遺伝したという。
最後は息子の超能力によってバケモノとして蘇るが、落雷を食らってそのまま体が崩壊した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は清水カルマの同名ホラー小説を実写映画化した作品となります。
この作品は『女優霊』や『リング』で知られる中田秀夫が監督を務めています。
中田秀夫監督は過去にジャパニーズ・ホラーを牽引してきた人物だが、現在ではホラー映画っぽいモノを作っている。
これは同じく『呪怨』シリーズでジャパニーズ・ホラーを盛り上げた清水崇と同じく、マトモなホラー映画を撮れなくなっている。
多分、本人は純粋なホラー映画を撮りたいだろうけど、資金集めの為に仕方なくアイドルや有名な役者を使っているのだろう。
ハッキリ言って、中田秀夫と清水崇は過去の遺物であり、現在の邦画におけるホラーのジャンルを破壊していると思います。
過去の功績を引っ提げて現在でも第一線で活躍しているが、もうホラー映画を作る信念がないと感じています。
自分たちでホラー映画のジャンルを破壊していると自覚しているのか、していないのか分からないが足を洗ってほしいです。
それよりも今回で分かったのはホラー映画というジャンルではなく、ギャグホラーという新しいジャンルを作っていると思います。
まずは出演者が最初に決まって、次にイメージを壊さない程度の脚本があって、それっぽい雰囲気で作るような感じだと思っています。
特にアイドルなんかを出演させるだけで集客力があり、人気のないジャンルであるホラー映画にとっても相性がとてもいいです。
ただ、クォリティーに関しては二の次であって、あくまでファンを満足させるか、ホラー映画に思い入れがない一般層を取り込む事を戦略している。
つまり、このまま続けていけば、ホラー映画というジャンルを破壊して、本格的な作品を作るノウハウも消え失せるだろうと思います。
だからこそ、インディーズでのホラー映画の作り手たちを応援して、こういう闇落ちしたメジャーな作品を徹底的に警鐘を鳴らしていこうと思います。

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