作品データ
あらすじ
クリスマスの夜、社内でパーティが繰り広げられる中、修理工の男が女子トイレに入ってきた。
男が持ってきた工具箱の中には大量の紙幣が入っていて、こそこそしていると酔っ払った女子社員がトイレへやって来た。
慌てて個室に男が隠れてアの隙間から覗いてみると、女子社員が突然喉を噛み千切る姿を目撃し、社員たちは次々とゾンビ化するのだった。
登場人物&出演者
・修理係(演:ダン・パーマー)
代表作に『A Fistful of Fingers』、『Fanged Up』などがあります。
主人公。工具箱を片手に会社の7階にある女子トイレに入る。工具箱には大量の紙幣があって焦っていた。
紙幣の正体はパーティで集めた3000ポンドで、上司の工具箱に入れて逃亡していたという。
そこに女子社員がやって来ると、すぐに個室を締めて二人の会話を聞くもゾンビ化して困惑。
ゾンビ化した女子社員がドアの下を潜ってくると、便器のフタに頭を挟んで気絶させていた。
他のゾンビも女子トイレに入ってきて、隣にある個室になんとか避難してドアの下を封鎖した。
3つ目の個室にイーヴィと名乗る女子社員がいて、彼女と会話をしながら脱出の糸口を考える。
ダクトを伝って脱出できると分かって、イーヴィの個室まで行くが、彼女がヘザーだと知る。
ヘザーがゾンビたちの餌食になり、トイレットペーパーを体に巻きつけて女子トイレから脱出。
最後は本物のイーヴィを女子トイレに行かせ、電話ボックスで母親に電話するもゾンビが来た。
・ヘザー(演:アントニア・バーナス)
代表作に『ELVIS/エルヴィス』、『豚小屋』などがあります。
ヒロイン。会社の7階の女子トイレにある個室にずっと息を潜めていた女子社員。修理係よりも早く来ていた。
後から入ってきた女子社員がゾンビ化し、修理係とやり合っている間もずっと沈黙を守った。
ようやく落ち着いたところで修理係に声をかけて、イーヴィだと名乗って脱出の方法を考える。
修理係から身の上話を聞いて、数年間も連絡を取っていない母親に電話をするべきと助言した。
ダクトを伝っていけば脱出できると修理係が話すが、微妙な返答をして個室の中で待っていた。
修理係がダクトを伝って個室にやって来ると、雌牛と呼ばれてバカにされるヘザーと明かす。
最後は修理係の足手まといにならない為に、ドアを開けてゾンビたちに食い殺されてしまう。
・ITのジェフ(演:マーク・ホールデン)
代表作に『ファイナル・デスティネーション』、『ワールド・ウォーZ』などがあります。
会社で一番モテる男。大きな体格の黒人男性で女子社員たちの間で彼に抱かれる事がステータスだと言われる。
修理係が個室に閉じこもっていた時、女子社員たちの噂話でヘザーに気があると言われていた。
実際はヘザーに対してまったく眼中になく、彼女を小バカにする女子社員たちに使われた。
消火器を使って7階のフロアにいるゾンビたちを撃退し、女子トイレまで来て助けようとした。
最後は修理係が誤って飛ばした指が口に入り、窒息してゾンビに襲われて食い殺されてしまう。
・イーヴィ・スミス(演:タマリン・ペイン)
代表作に『ハード・パニッシャー』、『Sacrilege』などがあります。
会社の8階でパーティをしていた。7階での出来事を知らず、友人を探してエレベーターを降りてきた。
ちょうど女子トイレから脱出した修理係と遭遇し、自分が3000ポンドの価値があると自慢する。
ITのジェフが自分の事を探していると修理係から聞くと、ヘザーをあざ笑うような言葉を吐く。
8階で経理のジェフとイチャイチャしていたが、突然彼に足を噛まれたと文句を言っていた。
最後は修理係からITのジェフが女子トイレで待っていると言われ、疑う事なく向かっていった。
感想
[個人的な評価]
本作は『ファンタスティック映画祭』にて優秀作品賞を受賞しています。
この作品は2013年に公開されていますが、日本ではようやく2021年に公開されました。
完全なる低予算のゾンビ映画となっているが、なんと言ってもインパクトのある邦題が目を引きました。
古今東西、今ではいろんな国がゾンビ映画を作っていますが、そのほとんどは低予算で残念な場合が非常に多いです。
その中でなんとか目立ってヒットさせるのは難しいが、イギリス本国では優秀作品賞を受賞する箔が付いていた。
ただ、個人的にアカデミー賞や世界三大映画賞以外の映画賞について、いくら受賞しても意味がないと思っています。
そんな本作は邦題だけで釣られたような感じだが、さすがは低予算ゾンビ映画というだけに途中で間延びします。
上映時間が一時間半に満たないけど、中盤過ぎが特に間延びがひどく、ゾンビに対する緊張感もなくなって退屈になってしまう。
主人公の事情はなんとなく分かってくるが、それだけじゃ間が持たないせいか、顔が見えないヒロインとの会話が始まります。
これがラストのオチがなんとなく予想ができてしまい、敢えてヒロインの顔を出さない演出は逆効果に感じてしまった。
そもそも怖さはまったくないし、ゾンビのクォリティーも低く、エログロについても微妙すぎて秀でた部分がなかったです。
女子トイレの密室で起きるゾンビパニックだが、この舞台をまったく使えておらず、別に違う場所でも成立する時点で残念と言えるだろう。
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