【パラサイティック】RE-3572

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作品データ

公開年月 2019/11/01
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 なし
監督 ブラッドリー・リュウ
脚本 ブラッドリー・リュウ、ビアンカ・バルブエナ
製作 ブラッドリー・リュウ、ジェレミー・チュア、ほか
製作国 フィリピン、スロベニア、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

田舎町に住む青年のJCは、父から移民ブローカーの仕事を引き継ぐ事になって中継地点のモーテルを目指していた。
モーテルに到着して父から仕事について説明されると、ある一室に飼っている怪物に移民の男を食わせる事を知ってしまう。
吹雪のせいで父が事故で死亡し、JCは新たに受け入れた移民たちから責め立てられると、保身の為に怪物を解放するのだった。

登場人物&出演者

JC(演:JC・サントス)

代表作に『インビジブル』、『アルター・ミー:心に耳を傾けて』などがあります。

主人公。白人の父親とフィリピンの母親の間に生まれている。父親のやっている仕事の引き継ぎをしようとする。

父親にモーテルまで連れて行かれ、同行した男がベッドに食われた事で激しく動揺していた。
買い出しで父親の仕事を危険視して車の事故で殺し、キャシーたちに助けられモーテルに行く。
ドンたちに強く迫られると怪物を解放させ、上から目線で自分がモーテルの主だと主張した。
最後は怪物を孕んだアンジェリを追うも殺せず、金も失って一人で虚しく雪の中を歩いていった。

アンジェリ(演:アゴット・イシドロ)

代表作に『カルメラ』、『Changing Partners』などがあります。

移民たちを仲介するブローカー。病気の息子がいて、手術の為に大金が必要で余裕のない状態にある。

仕事について何も知らないJCに部外者だと思われるが、移民のブローカーだと主張していた。
息子の手術にすぐお金が必要としてJCの父親に報酬をせがみ、結局は半分だけしかもらえない。
キャシーから生まれた怪物を捕まえると、気持ちが分かり、JCが燃やした事が悲しんでいた。
最後は息子が死んで希望をなくし、怪物を孕んでJCに殺さないように言ってそのまま死亡した。

キャシー(演:タリア・ザッカー)

代表作に『Lake Mungo』、『ケリー・ザ・ギャング』などがあります。

車の事故でさまよっていたJCを助けたカップルの女性。恋人とともに国境を越えようしていた。

雪嵐をしのぐ為に一時的にモーテルの中にいたが、少ない食べ物をもらって部屋も貸してもらう。
IDを書き換える事が可能であるが、逆に恋人の方は国境を越えられないと聞かされて不満になる。
怪物がいるベッドに入ってしまうと、恋人が食われ、孕んでお腹を自分で切って出産させた。
最後はアンジェリを追ったJCを裏切って金と車で逃げるが、最終的に体が木に変化してしまう。

ドン(演:ニコラス・サプットゥラ)

代表作に『ビューティフル・デイズ』、『ゴールデン・アームズ/導かれし者』などがあります。

会計士。アンジェリに連れて来られた移民の一人。事故から帰ってきたJCに自己紹介していた。

管理人であるJCの父親からIDをもらわない事に不満を持ち、代理のJCに厳しい態度を取る。
ようやくJCが食べ物を持ってきても少ないと文句を言いつけ、苦しい道のりを話していた。
キャシーから生まれた怪物に仲間の二人が殺され、今度はアンジェリが怪しいとして尋問した。
最後はJCに怪物がいるベッドに誘導され、結果的に抵抗を受けてそのまま食われてしまう。

JCの父(演:ヤン・ベイヴート)

代表作に『オーバー・ザ・ブルースカイ』、『インビジブル/暗殺の旋律を弾く女』などがあります。

モーテルの管理人。フィリピンの女性との間に生まれたJCを引き取り、モーテルの仕事を引き継がせる。

あくまでJCを他人のように扱っていて、モーテルに到着すると説明もせずに指示をしていた。
ベッドの怪物に同行した男が食われても顔色を変えず、自分の血を使って飼い慣らしていた。
納得が出来ていなかったJCが不平不満を漏らすが、人間性を捨てるべきだと助言をしていた。
最後はJCに殺人鬼だと言われ、モーテルの神だと自称するが、車の事故で死亡して木になった。

感想

[個人的な評価]

評価 :1/5。

本作は『第32回東京国際映画祭「アジアの未来」部門』にて出品された作品となります。
この作品は「モータル・アカシア」というタイトルで上映されていました。
どうやらモチーフになっているのはフィリピンにある木の精の伝説らしく、そのせいで主人公も東南アジア系となります。
とにかく、本作は最初から最後まで典型的な説明不足の内容であり、そのせいでストーリーの土台が非常に弱いです。
冒頭で木の精の怪物を妊娠した女性が映り込むも、あくまで映像だけで説明がほとんどない状態でスタートします。
次には白人の父親とフィリピンとのハーフの息子が登場し、仕事を引き継ぐ場面に切り替わるも説明が一切ないです。
当然ながら主人公が仕事内容について聞いても父親は答えず、ただ、起きている事を受け止めるように指示するだけになります。
そもそも、本作に登場する怪物の正体に言及する以前の問題となっていて、それから逃げるだけで精一杯となっている。
それと、最大の問題となっているのは主人公であり、あまりにも優柔不断すぎて最後まで何がしたいのか分からない。
まず、父親の仕事を引き継ぐという名目で一緒にモーテルに行くが、なぜそのような経緯に至ったのか説明がありません。
多分だが、父親に息子だと認めてもらいたいだろうけど、二人の関係性がまったく分からないから確信は得られない。
あまりにも不親切すぎる構成であるが、物語のテンポにしても非常に遅く、優柔不断な主人公の言動もまたイライラさせられます。

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