【ブラッド・ブレイド】VD-517

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アクション

作品データ

公開年月 2020/12/11
ジャンル アクション/ホラー
原作 なし
監督 ジェフ・バーナビー
脚本 ジェフ・バーナビー
製作 ロバート・ヴルーム、ジョン・クリストウ
製作国 カナダ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

感染者が生ける屍となり人間に襲いかかる謎のウイルスが大流行し、滅亡の危機にある世界。
奇跡的に免疫を持つ一部の人々だけが生き延び、リーダーのトレイラーを中心に「レッド・クロー」と呼ばれる居留地で暮らしていた。
ある日、そこに三人の生存者が助けを求め、トレイラーは受け入れに反対する息子のライソールを無視して迎え入れるが、その決断は集落を地獄に落とすのだった。

登場人物&出演者

トレイラー(演:マイケル・グレイアイズ)

代表作に『ニュー・ワールド』、『ジミーとジョルジュ/心の欠片を探して』などがあります。

主人公。ウイルスの免疫を持ち、居留地「レッド・クロー」のリーダーとして住民を導いている。

パンデミックが起きる前は警察署長として居留地の問題を片付け、息子たちの扱いに困る。
ゾンビから居留地を守る為に部外者の対応に追われ、人助けする間にライソールが暴走する。
生存者たちを助ける為にゆっくりと戻って、緊張感のないまま元妻のジョスたちを救出した。
最後は押し寄せる大量のゾンビにジョセフたちを逃がし、囮となって全身を食われて死亡。

ジョセフ(演:フォレスト・グッドラッグ)

代表作に『レヴェナント: 蘇えりし者』、『ミスエデュケーション』などがあります。

トレイラーとジョスの息子。ライソールとは腹違いの弟。ウイルスへの免疫を持っている。

妊娠していた恋人のチャーリーが中絶を考えていたが、なんとか止めようと言葉をかけた。
パンデミック後は人助けするが、反対するライソールからチャーリーの危険さを忠告される。
ライソールが暴走して居留地が地獄絵図となり、トレイラーたちが来てチャーリーも助かる。
最後は裏切ったライソールを処刑し、噛まれたチャーリーから赤ん坊を取り上げ始末をした。

チャーリー(演:オリヴィア・スクリヴェン)

代表作に『Mistletoe Over Manhattan』、『Black Conflux』などがあります。

ジョセフの恋人。ジョセフとの間に赤ん坊が出来ているが、中絶しようと考えて診察を受ける。

留置所で噛まれて病院に来ていたジョセフと会って、子供を堕ろさないように説得された。
パンデミック後は積極的に外で助けを求める人間を連れて来て、危険を居留地に持ち込む。
正義だと主張する一方で危険視されるライソールに狙われ、彼の暴走を生む遠因を作った。
最後は噛まれて居留地を脱出し、赤ん坊を出産した後、ジョセフに頼んで始末してもらった。

ジョス(演:エル=マイヤ・テイルフェザーズ)

代表作に『シンデレラ・ストーリー2/ドリームダンサー』、『Night Raiders』などがあります。

ジョセフの母親。居留地の医者。トレイラーとは離婚しているが、今でも友人として交流する。

ライソールとつるんでいたジョセフが留置所に捕まり、トレイラーに頼んで出してもらった。
パンデミック後はケガ人の治療をしたり、外から助けられた人間を診るも感染を確認せず。
ライソールの暴走で居留地が地獄絵図となり、逃げ回って外にいたトレイラーに助けられた。
最後はチャーリーをから赤ん坊を取り上げ、始末された彼女の代わりにジョセフと育てる。

ギシグ(演:ストーンホース・ローン・ゲーマン)

本作が長編映画デビュー作となります。 

トレイラーの父親でジョセフたちの祖父。居留地に最も長く住んで異変について最初に気付いた。

凶暴化した犬を処理しようと訪ねてきたトレイラーに、捌いた魚が生きていると説明をした。
世界の異変を感じ取ってから数カ月後、ゾンビが蔓延る中で居留地を守る為に戦っている。
外で助けを求める人間を探すもゾンビばっかりで始末し、居留地の危機を知って戻っていく。
最後はジョセフたちが安全な場所まで行かせるべく、一人だけ残りゾンビを斬って食われた。

リリス(演:ナタリー・リコンティ)

代表作に『Havana 57』、『Crisis』などがあります。

パンデミックが起きた後、外で長らく暮らしていてチャーリーたちに助けられて居留地に来た。

ジョスから問診を受けていたが、助けったもらった分際で気に障る質問にはブチ切れていた。
トイレで噛まれた傷を見ていると、一緒に助けられた男が自殺しゾンビ化していると伝えた。
ライソールとは顔見知りで過去に肉体関係が持ち、その縁から同じ場所で寝泊まりしていた。
最後はゾンビ化してライソールを襲い、捕まるも暴走した彼により居留地を地獄絵図にした。

ライソール(演:キオワ・ゴードン)

代表作に『トワイライト』シリーズなどがあります。

トレイラーの息子でジョセフとは腹違いの兄。ウイルスへの免疫を持つ。クズとして知られている。

ジョセフを巻き込んだイタズラで留置所に収容され、釈放に来たトレイラーに注意された。
パンデミックが起きて居留地を守っていたが、外から人を連れて来るチャーリーに忠告する。
助けられたリリスがゾンビ化し噛まれ、居留地を助ける為に彼女を解き放って混乱を招いた。
最後はチャーリーを殺そうとして失敗し、仲間を裏切ったとしてジョセフたちに処刑された。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作は『シッチェス国際映画祭』にて正式出品された作品となります。
まったく知らなかったゾンビ映画で、たまたま見つかってジャケットとあらすじに期待をした。
ネイティブ・アメリカンだけが免疫を持つという設定は良かったけど、それを活かそうという気持ちはまったくなかったです。
単純にこれをアジア人や黒人に置き換えてもストーリーにほぼ影響がない時点で、ネイティブ・アメリカンにしている意味がありません。
しかも、本編が始まるまで30分も前置きがあって、実質的に1時間の作品となってしまっている。
本来なら、そういう前置きはダイジェストでやるべきであり、たっぷりと時間を使う意味がないと感じました。
ゾンビ映画が世界で初めて作られるなら分かるけど、今では数え切れないぐらいのゾンビ映画があるので、ウイルスの大流行を描く意味があるとは思えない。
そうなってしまったのは仕方ないとして、本編の方も何がしたいのか分からないようなレベルで迷走しています。
一応、本作の主人公となっているのは警察署長だが、なぜか物語の大半は息子とその恋人になっていて、視点があっちこっちに飛んでしまう。
しかも、主人公の設定は中途半端だし、その息子と恋人の物語もネイティブ・アメリカンである意味もまったくありません。
本作での登場人物で魅力的なのはなぜか日本刀を持つおじいちゃんと、安全な集落をなぜか壊すクズな兄貴だけでした。
かなりの登場人物が出ているけど、つまらない物語を動かすだけのキャラクターで、その他の魅力が一切ない。
外は危険なゾンビがいるような雰囲気がなく、緊張感を持たない息子と恋人のやり方よりもクズな兄貴の言っている事が正論としか思えない。
こういう非常事態に他人の事を考えるより、まずは自分たちの絶対的な安全を確保するべきなのに、人助けする無謀な行動の結果は当然としか思えなかった。
あとは活躍していた魅力のない登場人物たちが急にいなくなるのは、ちょっとばかり都合が良すぎるような印象を持ちました。
物語を優先した結果だろうけど、生き残っていたのに次のシーンでいなくなっているのは誰もおかしいと思わなかったのか。
ネイティブ・アメリカンとゾンビという珍しい組み合わせに期待したが、監督はゾンビ映画を100本鑑賞してから出直して欲しいです。

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