【黄龍の村】RE-3884

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作品データ

公開年月 2021/09/24
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 阪元裕吾
脚本 阪元裕吾
製作 興田尚志、折上英作、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

レンタカーでキャンプ場へ向かう優希ら8人の若者たちだったが、途中の山中で車がパンクして助けを求めて歩き始める。
トンネルを抜けてたどり着いたのは、包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村「龍切村」で、馬に乗った老人が現れると車を修理するとして出迎えた。
老人の家では3人の女性が律儀に出迎えると、夕食や布団が用意されており、優希たちは強引な誘いで泊まるも翌日には不気味な面する村人を見かけるのだった。

登場人物&出演者

梶原健人(演:伊能昌幸)

代表作に『ファミリー☆ウォーズ』、『最強殺し屋伝説』シリーズなどがあります。

若者グループの男性。緑の芋ジャージを着ている。グループの中で孤立している状態でバーベキューでも一人でいた。

「龍切村」に到着して儀式が始まると、仲間が奪った銃の誤射であっさりと死んでしまう。
村人たちが油断したところで正体を暴き復活し、青春を犠牲にして鍛えた体で殺害していく。
過去に祖母が村人たちに殺され、その復讐として啓作や谷村兄妹たちと手を組んでいた。
最後は村人たちを全滅させ、睦夫から連絡を受けるとオビンタワラ様と便利屋をすると話す。

谷村睦夫(演:大坂健太)

代表作に『ファミリー☆ウォーズ』、『最強殺し屋伝説』シリーズなどがあります。

若者グループの男性。真琴の兄。常に敬語を使っている。実家がゴミ処理場をやっていてなんでも処分している。

「龍切村」に到着して儀式が始まると、真琴が連れ出されても何もできず撃たれて倒れた。
梶原の反撃をきっかけに正体を暴いていくと、ショットガンを片手に村人たちを殺害する。
頭脳派としてリスク回避をなるべく考えていて、今回の資金源と計画を立てる活躍をした。
最後は村人たちを全滅させると、梶原と連絡を取ってオビンタワラ様と便利屋をやると知る。

谷村真琴(演:石塚汐花)

代表作に『白と黒の忘年会』、『泥棒日記』などがあります。

若者グループの女性。睦夫の妹。グループの中で孤立していて、優希たちのテンションについて行けず。

「龍切村」に到着して普通に食事していたが、銃を向けられると村人の一人に連れ出された。
梶原たちが反撃に出ている間、すでに正体を暴いて村人たちと単独で返り討ちにしていた。
千代がナイフで挑んでくると劣勢になり、妹の奈穂美が合流すると二人がかりで倒した。
最後はオビンタワラ様にみんなで倒し、打ち上げをした後に兄妹揃って家へ帰っていった。

工藤啓作(演:ウメモトジンギ)

代表作に『スマホを拾っただけなのに』、『爆裂魔神少女/バーストマシンガール』などがあります。

若者グループの男性。コワモテで体格が大きい。優希たちと微妙に噛み合わない会話を展開する。

「龍切村」に到着してから新次郎に修理を手伝うように言われ、早朝から車のところに行く。
優希たちが殺害されて村人たちが油断していた時、車を取りに来た女の首をへし折っていた。
梶原と合流して田村に苦戦しながらも倒し、銃を向けてきた村長を手榴弾で爆死させた。
最後はオビンタワラ様をみんなで倒し、打ち上げをした後に梶原と一緒に家へ帰っていった。

谷村奈穂美(演:上のしおり)

代表作に『恋するだけだもの』、『最強殺し屋伝説国岡』などがあります。

「龍切村」の住人の若い女性。新入りで新次郎たちから雑用をやらされる。千代からも厳しくされている。

優希たちが新次郎の家へ案内されると、村の女性たちと揃って丁寧すぎる出迎えをしていた。
食事を出していると名簿を書くように促しながら、丁寧な言葉遣いで一歩離れて聞いていた。
その正体は谷村の兄妹の妹であり、先に「龍切村」へ潜入調査として情報を送っていた。
最後はピンチだった姉の真琴を助け、村人たちを全滅させて打ち上げをしてから家へ帰った。

北村優希(演:水石亜飛夢)

近年の出演作に『忌怪島/きかじま』、『老ナルキソス』などがあります。

若者グループのリーダー格。赤い帽子を被っている。お調子者で常にカメラに映って面白い事をする。

キャンプへ行く為に仲間たちと一緒に向かうと、誰よりも調子に乗って中心に立っていた。
途中で車がパンクして助けを求めて山を散策する中で、老人に会うも無視されて先へ進む。
「龍切村」に到着して新次郎のご機嫌取りをやっていたが、翌朝の儀式で何もできずにいた。
最後は一人だけ逃げ出してブチ切れていたが、あっさりと村人の女性に殺害されてしまう。

新次郎(演:陸野銀次郎)

本作が長編映画デビュー作となります。

「龍切村」の住人の男性。村長の指示を受けて、馬に乗った状態で優希たちに接触して村へ案内していた。

屋敷に来た優希たちに食事を用意させ、寝る場所まで提供するなど親切さを押し付けていた。
村に泊まるよう言い出すと、断れない優希が乗った事で安心して村長と儀式の話しをした。
翌朝になって一人を犠牲にして儀式を始めるが、反撃を受けたせいで追いかける事になった。
最後は死体の解体をしようとして梶原が本性を現し、正体を知ってから銃撃で死亡した。

村長(演:海道力也)

代表作に『ファミリー☆ウォーズ』、『大阪闇金』などがあります。

「龍切村」の村長。村の掟を頑なに守っている。部外者をオビンタワラ様に捧げる為に手段を選ばない。

優希が迷って村に入ってくる姿を遠くから見かけて、村人たちに儀式の準備をさせていた。
新次郎が村へ案内して食事させて寝かせると、儀式ができるとして村人たちと笑っていた。
無事にオビンタワラ様への生贄を出すが、まだ必要とするも一人が暴れたせいで追いかけた。
最後は反撃する梶原たちを奇襲で追い込むが、手榴弾が足元に転がって爆死を遂げていた。

十兵衛/オビンタワラ様(演:一ノ瀬ワタル)

代表作に『HiGH&LOW』シリーズ、『ヴィレッジ』などがあります。

「龍切村」が長らく神として崇めている存在。小さい頃に村へ来て小さい部屋に閉じ込められてしまう。

両親を食べた事から善悪が分からず、知能は遅れている代わりに体格が大きく怪力を持つ。
梶原たちの復讐によって追い詰めれた村人が来ると、腹が減って食べると部屋から抜け出す。
村人たちを全滅させた梶原たちに遭遇して、飯が食えないとして襲いかかるも倒された。
最後は村人じゃない事で命を助けられ、梶原に都会へ連れ出されて便利屋をやる事になった。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」が出資した第1回作品として作られています。
この作品は『ファミリー☆ウォーズ』、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで知られる阪元裕吾が監督と脚本を務めています。
動画配信サービスからの出資があるとは言え、基本的に低予算で作っているお手軽なホラー映画だと言えます。
低予算のホラー映画というのは2つのパターンがあって、1つはストレートにそのままわかりやすい展開を見せていく。
こちらの方は王道であるので、金がかかっている作品と比べると全体的にすべてのクォリティが低いから目立ってしまう。
低予算のホラー映画でこのパターンをやる監督には才能がなく、将来性はあまり感じられないと思います。
もう1つのパターンは王道の設定を微妙にずらして行く展開であり、こちらはしっかりと練り込まないと簡単に爆死してしまう。
これは挑戦的なやり方になるので、リスクは高いけど、上手くやればカルト的な人気を博す事ができます。
そんな本作は後者の挑戦的なやり方をやっていて、よくあるパターンを逆手に取ったような展開で面白さを出しています。
前半のどうでもいい展開とは違って、後半はまったく別の作品とも言えるような感じは個人的にありだと思っています。
本作はこれだけで飯を食うような一発ネタとなっているが、これを前半のつまらない展開で上手く面白さを引き出していました。
決して派手なリアクションを見せないところにリアリティを出しているが、ちょっとアクションに偏ってしまった部分がありました。
ここら辺は映画的な演出が強すぎてリアリティをなくしていたの微妙でしたが、オビンタワラ様が上手くフォローしてくれました。
こういう作品は一発ネタで模倣しても面白くないが、そこに目をつけた阪元裕吾監督の着眼点が良かったと思います。

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