作品データ
あらすじ
2016年12月2月、フィリップは朝一で荷物を受け取り、夜のフライトでハワイへ旅立つ計画を立てていた。
現地では愛するブリタニーと自身の兄ベンとの結婚式が行われる予定だったが、フィリップは彼女にプロポーズして奪い取ろうとしていた。
しかし、何度見ても郵便ポストに荷物が見当たらず、なぜか配達完了となっていた事でフィリップが暴走していくのだった。
登場人物&出演者
・フィリップス・トレス(演:マイケル・シェネフェルト)
代表作に『Wicked Games』、『Life-Size 2』などがあります。
主人公。27歳のスーパーの店員。ハワイで結婚式するブリタニーにプロポーズする為、婚約指輪の荷物を待つ。
荷物が配達完了になるも手元になく、カスタマーセンターの自動音声に何度もキレていた。
ようやくケヴィンに電話が繋がり、事情を話すもできる事はないとして切られようとした。
プロポーズすると話すもゴールド会員じゃないと分かり、再配達できずブチ切れてしまう。
我慢の限界であらゆる物を破壊し、配達人じゃない人間にも罵声を浴びせ殴り倒されていた。
現実に戻ってブリタニーへのプロポーズに自信をなくすが、ケヴィンの励ましで立ち上がる。
ケヴィンのおかげで荷物を手に入れるが、店の金を盗んだとして告訴されて逮捕された。
最後はインタビューで反省の弁を話し、今後は現実に向き合うとして強く宣言をしていた。
・ケヴィン・ピネド(演:エリック・ベガ)
本作が長編映画デビュー作となります。
「配送会社ブロンコ」のカスタマーセンターの担当者。40歳で妻のアンジェラのおかげで今の自分がある。
カスタマーセンターに電話をかけたフィリップスを担当し、彼の荷物についての状況を調査。
フィリップスがプロポーズする話しを聞いて感動し、できる範囲内で手を尽くすも及ばず。
罵声を浴びせられる形で一度電話を切るが、再びフィリップスからの電話で脅迫を受けた。
前から嫌いだった上司を車椅子から落として、小便をかけた事でクビにされてしまう。
フィリップスの荷物を届けるべく勝手に配送センターに不法侵入して手に入れてしまう。
警備員に隠れている間、フィリップスが気弱になると大声で励まして居場所がバレて捕まる。
最後は服役中のインタビューでフィリップスに同情し、自分も同じ事をやると宣言していた。
・ブリタニー・アーヴィング(演:エリース・デュフォー)
代表作に『サイレン』、『The Night Sitter』などがあります。
ヒロイン。ベンの婚約者。12歳の誕生日で会って以来、フィリップスが片思いしている事にまったく気付かず。
フィリップスの誕生日に満面の笑顔で祝福したせいで、彼の勘違いを暴走させた事を知らず。
過去にゴキブリが服に入ると、みんなが嫌がる中でフィリップスが取って感謝を述べていた。
プロポーズされてから家に来ると、フィリップスからの告白を聞けずに去ってしまう。
最後は結婚式の邪魔をする情報を聞いて電話するが、フィリップスから否定されて安心した。
・ベン・トレス(演:ニック・マドリック)
代表作に『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』、『ダイバージェント/FINAL』などがあります。
フィリップスの兄。小さい頃からフィリップスのトラウマを受け付けた張本人。嫌がる弟を見て楽しんでいた。
過去に卒業アルバムを見てブリタニーに電話しようとした弟にゴキブリを食わせてしまう。
大人になってプロポーズが決まると、弟の気持ちはまったく知らずに一人で喜んでいた。
最後は弟がブリタニーに告白しようとした時にタイミング良く現れ、それをぶち壊していた。
感想
[個人的な評価]
本作は実際に起きた事件を実写映画化した作品となります。
この作品はタイラー・ファルボ監督にとって長編映画デビュー作となります。
完全に主人公がヤバい人間であって、妄想の中で作り上げた物語で勝手に暴走して多くの人間を巻き込んだ危険人物だと分かりました。
とにかく、こういう人物は感情にすべてをぶつけて後先考えずに動くから、最悪な方向に転がっていくという見本になっています。
確かに注文した荷物が届かないだけでイライラしますが、大事な結婚指輪をネットで注文している時点で間違っています。
そもそも、この主人公であるフィリップスという人間の正体自体も、今回の出来事じゃなくてもいつかやらかすと分かります。
今回は時間がなく決断する場面が多かっただろうけど、それ以上に行動しなかったフィリップス自身に問題しかなかったです。
まず、兄の結婚式を中断させる時点で間違っていて、恋人でもない相手にプロポーズするのは迷惑の何物でもないです。
それに自分の欲望だけの為に動く主人公だが、第三者から見るとただのヤバい人間として映らないような感じでした。
根本的なところで危険人物という感じで立ち回っていて、何一つ同情できないところが逆にリアな部分があります。
しかも、類は友を呼ぶという感じでカスタマーセンターの担当者であるケヴィンもまた、相当の曲者で同調してしまった危険人物だと分かります。
世の中にはルールがあるからこそ秩序が守られ、社会の安全が守られているので、このような目的の為ならルールを破る人間はどれほど危険か分かります。
とにかく、本作は社会のルールを守る事がどれだけ大切であり、社会人なら理性を持って動く事が大事から分からせる作品でした。
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