作品データ
あらすじ
ウッズボローでのゴーストフェイスの惨劇から生還した4人は、ニューヨークに移り、新たな暮らしを始めていた。
ようやく平穏な暮らしに慣れ始めた彼らの元に、あの忌まわしき電話が入ってくる。
これまで以上に残酷となったゴーストフェイスは、ニューヨークに暮らしている4人の息の根が止まるまで追い詰めるのだった。
登場人物&出演者
・サム・カーペンター(演:メリッサ・バレラ)
代表作に『スクリーム/2022年版』、『イン・ザ・ハイツ』などがあります。
主人公。ウッズボローでの事件で生き残った一人。ビリー・ルーミスの娘としてウッズボローの真犯人と疑われる。
ニューヨークに引っ越して新たな生活をするが、ゲイルのせいで殺人鬼呼ばわりされている。
ゴーストフェイスが襲撃して過剰に妹を守っていくが、アパートを襲撃されて逃げ回った。
仲間が殺されていく中で映画館で迎え撃つが、ベイリー家だと知って妹と抵抗をしていた。
最後は父親のナイフとゴーストフェイスを被ってベイリー刑事を倒し、妹と生還を果たした。
・タラ・カーペンター(演:ジェナ・オルテガ)
近年の出演作に『X/エックス』、『スクリーム/2022年版』などがあります。
ウッズボローでの事件で生き残った一人。重傷の後遺症もなく、危険だとして姉のサムとともにニューヨークへ来た。
大学生としてエンジョイしていたが、過保護する姉に反抗的な態度を見せてチャドと急接近。
ゴーストフェイスに襲われた事で現実を知って姉を信じて、ゲイルの顔面にパンチをした。
仲間たちが殺されていくと、反撃する作戦を立てて映画館でチャドといい感じになっていた。
最後はベイリー家が黒幕だと分かってイーサンを倒し、生還を果たすと姉と仲直りをした。
・ミンディ・ミークス・マーティン(演:ジャスミン・サヴォイ・ブラウン)
代表作に『スクリーム/2022年版』、『search/#サーチ2』などがあります。
ウッズボローでの事件で生き残った一人。チャドの双子の妹。レズビアンでサムたちと一緒にニューヨークへ引っ越した。
アニカと恋人関係になって事件について話していて、オタクな知識をフル活用して分析する。
ゴーストフェイスに襲われたサムたちを分析し、犯人が誰か大演説をして独自の理論を出す。
アパートにゴーストフェイスが襲撃してアニカを失ってしまい、遅れてきたイーサンを疑う。
最後は電車内で腹部を刺されるも生き残っていて、重傷の兄を心配して病院へと同行した。
・チャド・ミークス・マーティン(演:メイソン・グッディング)
代表作に『ブックスマート/卒業前夜のパーティーデビュー』、『FALL/フォール』などがあります。
ウッズボローでの事件で生き残った一人。双子の妹ミンディとともに、サムたちと一緒にニューヨークへ引っ越した。
ルームメイトでオタクなイーサンを盛り上げようとする一方、タラに特別な思いを抱く。
ゴーストフェイスが現れて危険だと判断して、妹が大演説する中で容疑者から外れている。
黒幕を暴く為に映画館で待機するが、ゴーストフェイスたちの襲撃を受けて全身を刺される。
最後は重傷を負いながら生き残っていて、タラといい感じになって病院へ運ばれていった。
・アニカ・カヨコ(演:デヴィン・ネコダ)
代表作に『ザ・スイッチ』、『スニーカーシンデレラ』などがあります。
ニューヨークに暮らすミンディの同居人でレズビアンの恋人。ウッズボローの事件について知っている。
勝手に動き回るタラを心配するサムに頼まれ、監視役としてパーティーにミンディと行く。
ゴーストフェイスがニューヨークで殺人を行うと、ミンディから容疑者の可能性を言われる。
アパートにゴーストフェイスが襲撃すると、ナイフで腹を切り裂かれて重傷を負ってしまう。
最後はダニーのアパートに逃げようとしたが、高所から突き落とされて無惨にも死亡した。
・クイン・ベイリー(演:リアナ・リベラト)
代表作に『チャット/罠に堕ちた美少女』、『かけがいのない人』などがあります。
ベイリー刑事の一人娘。過去に兄を亡くしている。そのせいで父親が過保護になってニューヨークまで追ってきた。
サムとタラ姉妹の同居人で、いろんな男を連れ込んでイチャイチャする趣味を持っている。
ゴーストフェイスによる殺人事件が発生し、状況を分析するミンディから容疑者にされる。
アパートをゴーストフェイスが襲撃し、連れ込んだ男と一緒にあっさりと殺されてしまう。
最後は実は生きていて父親たちと共謀していたが、サムに銃で頭を撃ち抜かれて死亡した。
・イーサン・ランドリー(演:ジャック・チャンピオン)
代表作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』などがあります。
チャドの同居人。オタク気質で童貞。おしゃべりで陽気なチャドに先導され、パーティーで行動しようとする。
ゴーストフェイスによる殺人が発生すると、ミンディの大演説で犯人の可能性を言われる。
電車でミンディが襲われて倒れると、すぐに気づいて介抱して病院まで連れて行った。
その正体がベイリー家の次男で、ゴーストフェイスとして妹のクインと殺人を行っていた。
最後は父親が正体を明かしてタラを追い詰めるが、サムたちの反撃によって殺された。
・ダニー(演:ジョシュ・セガーラ)
代表作に『オーバーボード』、『スクリーム/2022年版』などがあります。
ニューヨークへ引っ越したサムたちのアパートの向かい側に住むイケメン。ワザと肉体を見せつけるように着替える。
以前から同居人のクインからイケメンだと言われ、サムにオススメされる事を知らない。
実は性欲が爆発しているサムと肉体関係を持っていて、タラたちに隠れて付き合っている。
アパートをゴーストフェイスが襲撃してサムたちを避難させ、同行するも信用されておらず。
最後は心配になって警察と救急車へ通報して映画館に来て、サムに信用できると見せていた。
・ベイリー刑事(演:ダーモット・マローニー)
近年の出演作に『デッドリー・イリュージョン』、『ザ・クーリエ』などがあります。
ニューヨーク市警の刑事。過去に長男を失っていて、残された娘の為にニューヨークまで転属しきた。
ゴーストフェイスによる殺人が始まるとサムたち重要人物として出頭させて事情聴取した。
カービィがアトランタからやって来ると、一連の事件をまとめる彼女を怪しいとして調べる。
娘を殺された事で担当から外されるが、その正体は黒幕でサムを犯人にしようと暗躍する。
最後はサムとタラの反撃で子供たちが殺され、自身も油断してあっさりと殺されてしまう。
・カービィ・リード(演:ヘイデン・パネッティーア)
代表作に『リーマン・ジョー!』、『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』などがあります。
元ウッズボロー高校の学生で現在はFBI捜査官となる。ゴーストフェイスに襲われた経験を持ち生き残っている。
ゴーストフェイスによる殺人がニューヨークで始まると、それを知ってアトランタから来た。
ベイリー刑事と情報共有して、今までの犯人たちをまとめて次の犯人について捜査をする。
ゴーストフェイスを追い込む為に映画館へ行くが、ベイリー刑事から犯人と言われ撃たれた。
最後は生きていてベイリー刑事に反撃して、生還を果たすと家族だとサムに言っていた。
・ゲイル・ウェザーズ(演:コートニー・コックス)
近年の出演作に『スクリーム/2022年版』、『フレンズ:ザ・リユニオン』などがあります。
ワイドショーの司会者でレポーター。ウッズボローでの事件について小説を書いて、大ヒットして有名人となる。
ニューヨークでゴーストフェイスによる殺人事件が発生し、サムたちに近寄るも殴られた。
ゴーストフェイスがアパートに来て友人が殺されると、サムたちに無償で協力すると誓った。
事件の証拠品を買収して映画館へみんなを案内していたが、信用されず仲間から外される。
最後は自宅でゴーストフェイスに襲われ重傷を追うが、サムたちのおかげで生還を果たした。
感想
[個人的な評価]
本作は『スクリーム』シリーズにおいて6作目となります。
この作品は『V/H/Sシンドローム』や『スクリーム/2022年版』の監督コンビが続編を手がけています。
1996年に1作目が公開されてから27年の月日を経て、シリーズとしてまだ続いているのは逆に珍しいと言えます。
同時期に公開されて類似作品である『ラストサマー』は早々に撤退し、名だたる殺人鬼映画もリブートなどをしています。
そう考えると、純粋に1作目から続いているシリーズとして目を見張るべきであり、劇中でも言っているように「遺産」とも言えるだろう。
ただ、昔から続けているからこそ常にマンネリ化との戦いであり、シリーズの特徴としてホラー映画のセオリーとのリンクにあります。
劇中でもホラー映画のパターンを明言しながら鑑賞する側との駆け引きを持たせ、終盤での驚くような展開が最大の特徴となります。
本作でも生き残った主人公でも死んでしまう可能性がある事を示唆しながら、ミスリードを誘って緊張感を持たせようとしていました。
主人公や重要な登場人物を退場させると、作品として盛り上がるけど、シリーズとして見ると大きな損失なのは間違いありません。
だから主人公が退場した時点でシリーズとしての終わりを示唆してしまうが、本作はそれを覆そうとするミスリードをやたらと見せます。
ですが、結果的にシリーズ化を考えると退場させる事ができず、結局はポッと出のキャラクターを退場させる事しかできなかった。
いくら本作でホラー映画のセオリーを逆手に取っても、単独の作品としての面白さよりシリーズを優先させる呪いから脱却できなかったように感じました。
新たな世代を取り入れながらシリーズを続けるのはいいけど、そろそろ遺産とのお別れをしないと潰れるだろうと感じました。
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