【アフリカン・ダンク】RE-3540

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あ行

作品データ

公開年月 1994/06/04
ジャンル スポーツ/コメディ
原作 なし
監督 ポール・マイケル・グレイザー
脚本 マックス・アップル
製作 テッド・フィールド、ロザリー・スウェドリン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

セント・ジョセフ大学バスケットボール部のアシスタントコーチであるジミー・ドーランは、スカウトした選との関係悪化で契約を無効にされる。
代わりの選手をどうするかジミーが考えた時、大学の式典でチャリティー活動紹介の映像にケニアでバスケットボールをする人々が映し出された。
そこに身長が2メートルを超える青年が高いジャンプ力でダンクシュートする瞬間を見て、ジミーはスカウトできないかと現地へ向かうのだった。

登場人物&出演者

ジミー・ドーラン(演:ケヴィン・ベーコン)

近年の出演作に『レフト/恐怖物件』、『パトリオット・デイ』などがあります。

主人公。セント・ジョセフ大学バスケットボール部のアシスタントコーチ。選手時代に81年度に優勝した実績を持つ。

選手時代はフェイントが得意で体格差を苦にしないが、ヒザを壊してプロの道を断念してしまう。
バディを拒否した事で監督の信頼を失うが、才能を持つサーレのスカウトにケニアへ向かう。
ウルドゥの判断で土地と家畜を賭けたバスケの試合に、ウィナビの一人として一緒に戦っていく。
最後は見事に勝利して賭けに勝ち、サーレが大学に入り、新たな監督としてチームを牽引する。

サーレ・ウィンタンバ(演:チャールズ・ギトンガ・マイーナ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ケニアにいるウィナビ族の族長の息子。身長が2m5cmで高い身体能力を持つ。NBAに入りたい願望を持つ。

スカウトの為に遠いアメリカからやって来たジミーに興味を持ち、彼の心意味を買っていた。
ニャガとの土地と家畜の問題と、父親の判断でアメリカに行く事について半分諦めている。
土地と家畜を賭けたバスケの試合に大活躍して、ジミーのフェイントを使って逆転勝利に導いた。
最後はセント・ジョセフ大学のバスケチームに入り、監督となったジミーと一緒に喜んでいた。

シスター・スーザン(演:ヨランダ・ヴァスケス)

代表作に『ノッティングヒルの恋人』、『プルーフ・オブ・ライフ』などがあります。

医療奉仕団としてウィナビ学校で働いている。ケガや病気になったウィナビ族の為に治療をしている。

村に滞在していたジミーに声をかけるが、サーレを連れ出そうとした彼にムリだと判断する。
なんとかサーレを連れ出そうと牛を買ってきたジミーだが、ウルドゥの代わりにキレていた。
土地と家畜を賭けた試合の練習でジミーにキレるが、一族が決めた事と知って仕方なく見守る。
最後は勝利を願って必死に応援し、見事にウィナビが勝利するとジミーに喜びのキスをした。

レイ・フォックス(演:ショーン・マッキャン)

代表作に『地獄のキャッツ・アイ/呪いの爪』、『ブラック・ウィークエンド』などがあります。

セント・ジョセフ大学バスケットボール部の監督。ジミーが選手時代から監督をして7度の優勝をしている。

ヒザを壊してプロの道を断念したジミーをコーチに誘い、10年間も面倒をみて指導してきた。
バディを逃したジミーの指導者としての能力にガッカリし、引退して次の監督の推薦を考える。
勝手にケニアまで行ったジミーからのビデオが届き、サーレの才能を知って応援する立場になる。
最後は現地でバスケの試合とジミーの采配を見て、彼を次の監督に推薦して満足気に見ていた。

マーク・コリンズ(演:エリック・メンヤック)

代表作に『ゴースト・パパ』、『フィアレス』などがあります。

セント・ジョセフ大学バスケットボール部の選手採用担当係。バディをどうしてもチームにスカウトしようとした。

次々とワガママな条件を突きつけるバディに反対したジミーを止められず、入学拒否に脱力した。
別に注目した選手をスカウトしようとしたジミーに対して、すでに決まっていたムリと話した。
最後はケニアからのビデオに呆れていたが、まさかの監督が賛同されて監督の推薦がなくなった。

バディ・ウィルソン(演:キース・ギブス)

代表作に『ケーブル・ガイ』、『ベースケットボール/裸の球を持つ男』などがあります。

セント・ジョセフ大学バスケットボール部にスカウトされた有望な選手。入学する条件を突きつける。

ジミーが偉大な選手だった事を知っていて、条件を拒否した彼とバスケットボール勝負を挑む。
最後は圧倒的なテクニックを持つジミーに翻弄され、気に食わないとなって入学を拒否した。

ウルドゥ(演:ウィンストン・ヌシュナ)

代表作に『ワイルド・ギース』、『ターザン/失われた都市』などがあります。

ウィナビ族の族長でサーレとハラウィの父親。土地の買収を持ちかけたニャガに反対したせいで嫌がらせを受ける。

サーレを大学にスカウトしてきたジミーに冷たい態度を取り、一切話しを聞こうとしなかった。
事情が分からないジミーが必死に色々やっても認めず、ニャガの部下に家を燃やされて憤慨する。
土地と家畜を賭けたバスケの試合をニャガに申し込んで、ジミーを監督として頼んでいた。
最後はジミーがウィナビの一員となって勝利を掴み、サーレの大学行きを黙って認めてくれた。

ハラウィ(演:ナイジェル・ミゲル)

代表作に『カラーズ/天使の消えた街』、『アメリカン・ヒストリーX』などがあります。

サーレの兄。本来はウィナビ族の族長になるはずが、勝手に土地をニャガに売ろうとして勘当されてしまう。

現在はニャガの専属運転手として彼の下で働き、ウィナビに行きたいジミーを不審に思っていた。
牛を購入する為の資金を手に入れようとしたジミーたちを見て、サーレに忠告をしていた。
土地と家畜を賭けたバスケの試合を見ていたが、ジミーのケガによって代わりに出場した。
最後は勘当していた父親から再びウィナビの一員に迎えられ、勝利してみんなと一緒に喜んだ。

ニャガ(演:マブスォ・“キッド”・シソール)

代表作に『ホテル・ルワンダ』、『キリクと魔女』などがあります。

自称ミンゴリーの大物。ミンゴリ鉱業株式会社を経営し、バスケットボールのチームを所有している。

いずれウィナビが自分のモノになると豪語し、当初ジミーが鉱山業者だと勘違いして説明した。
牛を買おうとしたジミーたちの行動が気に入らず、結婚式の時に部下たちに村を襲わせた。
ウルドゥから土地と家畜を賭けたバスケの試合を承諾し、絶対に負けない自信を持っていた。
最後は試合をリードしていたが、ハラウィの裏切りで最終的に逆転負けして悔しがっていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は俳優や監督としても活躍しているポール・マイケル・グレイザーが監督を務めています。
この作品はバスケットボール映画として、興行収入ランキングで14位を記録しています。
当初はケニア出身の青年がアメリカの大学に渡って、近代的なバスケットボールに揉まれていく物語だと思っていました。
しかし、実際は彼をアメリカに連れ出す物語になっていて、舞台のほとんどがケニアというのは逆に新鮮でした。
確かにケニア人は身体能力が高く、アメリカのスポーツでも充分に活躍できるだけの潜在能力を持っていると思います。
ただ、本作はケニアの若者がアメリカンドリームを掴む物語じゃなく、過去にずっとこだわっている主人公が前に進む内容でした。
本来ならサーレが主人公になっても良かったが、あくまで本作はケヴィン・ベーコンが演じるジミーの物語と言えます。
元々才能に恵まれたが、ヒザをケガしたせいで華々しいプロになれず、アシスタントコーチに甘んじている主人公の葛藤を垣間見る事ができる。
やはり、才能のある人間はどうしても自分基準に物事を判断しがちだが、これが指導者になってくると考え方も変えないといけない。
日本でもプロ野球でスター選手であっても、必ずしも名監督や名コーチになれるワケじゃなく、逆に無名だった者がそうなる事は珍しくない。
本作では主人公が過去の栄光にすがっている感じだったが、物語を通じて未来を見るようになって成長していくのです。
もちろん、部族にあった問題も一緒に片付けてくれて、最終的に目的を果たすが、それはケニアに来た時と別人と言えるだろう。
さすがはケヴィン・ベーコンという感じで、過去の栄光にすがる主人公が指導者として成長していく表現を上手くやっていたと思います。

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