【バイオ・クライシス/人類最後の敵】RE-3652

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2006/10/06
ジャンル ホラー/SF
原作 なし
監督 エリオ・キロゴ
脚本 エリオ・キロゴ
製作 エリオ・キロゴ
製作国 スペイン
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

近未来、核戦争の影響で壊滅的な状態になった外の世界から、生き残った人々がシェルターの中に避難して暮らしていた。
しかし、突如蔓延したウイルスでシェルターはゾンビと化した人間の巣窟になり、生存者たちは怯えながら安全な場所に移動していた。
ついに食料や武器が底をつく状況になると、生存者たちはゾンビがいるシェルターで調達するべく、生き残りをかけた戦いに挑むのだった。

登場人物&出演者

ジーザス(演:オマル・ムニョス)

代表作に『デビルズ・レジェンド』、『マノレテ/情熱のマタドール』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の少年。生まれてからシェルターの世界しか知らない。ビデオカメラでいつも撮影している。

外の世界について何も知らずに育っていて、パブロと特に仲が良く父親のように慕っている。
ユダの倉庫へ行く前にいつも生存者に食べ物をあげて、怪物だと思ってみんなに黙っていた。
ゾンビの撃退する時に触れれて感染するが、症状がすぐに出ずペドロからユダに守られる。
最後は感染への免疫があると判明するが、外に出てゾンビの大群に囲まれ、地球を見上げた。

アナ(演:ナディア・デ・サンティアゴ)

代表作に『アラトリステ』、『ネスト』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の少女。マグダに対して「ママ」と呼び、ジーザスを弟のように思っている。

思春期を迎えて女性として成長していくが、周りの大人から子ども扱いされて気に食わず。
夜の怪物が来る時に部屋で一人いたマテオの元に来て、彼とイチャイチャしようとした。
ゾンビの撃退に向かった大人たちに代わり、ジーザスたちの面倒をみるも感染させてしまう。
最後は透明の怪物から逃げる為に外へ出ると、星空の美しさに感動しゾンビの大群に怯えた。

サウロ(演:マルコ・ゴンザレス)

本作が長編映画デビュー作となります。

シェルターから100メートル離れた場所で暮らしていた少年。いつもジーザスから食べ物をもらっていた。

食料や薬品の調達をしていたペドロたちの足音を知って、シェルターに来て助けを求めた。
近くにゾンビの大群がいると大人たちに話し、ゾンビがジーザスを感染させて看病していた。
暴走するペドロがマリアを負傷させて、透明の怪物が襲撃するとみんなと外に出ていった。
最後は初めて見る外の世界に圧倒されていたが、ゾンビの大群に囲まれる状況に怯えていた。

マグダ(演:カローラ・マンザナレス)

代表作に『Amor propio』、『Amanecer en Asia』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の女性。天文学者でアナやジーザスの保護者的な立場でいつも厳しく接している。

女になろうと背伸びするアナの行動に厳しく取り、ユダに対して良い印象を持っていない。
アナがユダから化粧道具を手に入れても気に食わず、まだ早いという態度で立ち去っていた。
マテオがアナと親しくなった事にブチ切れ、感染した彼を快く射殺して満足していた。
最後は暴走するペドロに左腕を撃たれ、外に出てマリアの死を見送り、ゾンビの大群に絶望。

ユダ(演:ペポ・オリバ)

代表作に『ポーカーフェイス』、『迷えるオトナたち』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の老齢の男性。倉庫を管理して映写機を持っている。常に一人で過ごしている。

スクラップを集めて修理してヒマを潰していて、誰も語らない核戦争をジーザスたちに話す。
サウロからゾンビたちが近いと聞くと、攻撃して殲滅するべきだと強く訴えて行動した。
感染したジーザスがゾンビ化しないと分かり、始末しようとしたペドロに救世主だと話す。
最後はペドロの暴走から透明の怪物から逃げて、外の世界をジーザスたちに見せるも悲しむ。

マリア(演:シルケ)

代表作に『ティエラ』、『殺しのセレナーデ』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の女性。精神が不安定になったペドロに代わって、生存者のリーダーとして管理している。

元恋人のペドロがいても平然とパブロとイチャイチャして、ビデオ撮影にも応じていた。
食料と薬品が底をつく現実を話し、パブロ、ペドロ、ルカに調達するように指示した。
パブロがペドロに殺された事を知らずに悲しみ、サウロの言葉でゾンビを全滅させる事に。
最後はペドロの告白を聞いて暴走を止めようとして撃たれ、外に出るも力尽きて死亡した。

ペドロ(演:ホルヘ・カサルデュエロ)

代表作に『ドン・キホーテ』、『ジブラルタルの罠』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の男性。核戦争では軍人として活躍し、シェルターで前のリーダーを務めていた。

以前はマリアの恋人であったが、精神的に不安定で他の生存者とは良い関係を築けていない。
鶏の世話をして外の怪物を見張るヒナの監視をするが、パブロに対して嫉妬を燃やしている。
食料や薬品の調達でパブロをゾンビの部屋に閉じ込め殺害するが、みんなに知られずにいた。
最後はマリアにパブロを殺した事を告白しケガさせ、透明の怪物が来ると自殺を選んだ。

マテオ(演:セルヒオ・ビジャヌエバ)

代表作に『ペネロペ・クルス/情熱の処女(おとめ)スペインの宝石』、『Los comensales』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の男性。アナに高校レベルの勉強などを教えている。ルカとは同じ部屋で同性愛者。

生存者の中でも知識を持っていて、壊れた機械などの修理をして時間を潰している事が多い。
夜にやって来る透明の怪物ではルカと一緒にいて、二人でなんとか恐怖を乗り越えていた。
パブロが死んでルカが部屋にいなかった時、アナがやって来ると彼女とキスまでをした。
最後はマグダにバレてブチ切れられ、感染してしまうと彼女に容赦なく射殺されてしまう。

ルカ(演:パブロ・スコラ)

代表作に『シューター』、『ネバー・ダイ/決意の弾丸』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の男性。同性愛者でマテオといつも一緒にいる。作業するマテオとべったり。

夜にやって来る透明の怪物ではマテオを一緒に部屋で待機し、二人で恐怖を乗り越えていた。
食料と薬品の調達で倉庫まで行くと、パブロがゾンビに殺されて帰還して責任を感じた。
マテオとは別の部屋で引きこもりとなって、彼とアナがイチャイチャしていた事を知らず。
最後はマテオが感染してマグダに殺され、ゾンビに突撃して感染し、ペドロに始末された。

パブロ(演:フリオ・ペリリャン)

代表作に『それでも恋するバルセロナ』、『記憶探偵の鍵のかかった少女』などがあります。

シェルターに暮らす生存者の男性。核戦争の前は建築を学んでいた。シェルターでは料理人として卵料理を振る舞う。

新たなリーダーとなったマリアの恋人で、平然とみんなの前でイチャイチャしていた。
生存者を思っているマリアと違って、ジーザスからビデオを借りてイチャイチャを撮影した。
食糧難に陥った状況になって薬とともに調達するべく、派遣される一人に選ばれていた。
最後はゾンビに気づかれて逃げるが、嫉妬するペドロの罠にハマって殺されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『ゴースト・オブ・チャイルド』で知られるエリオ・キロゴが監督、脚本、製作を務めています。
この作品はアクションゲームを彷彿とさせるとか、あの『バイオハザードⅢ』に並ぶという謳い文句だが、まったく方向性が違っていました。
一応はゾンビ映画というジャンルに入っていますが、基本的に生存者たちの生活を描いているような緩い感じの作品となっていました。
切羽詰まっているような様子はなく、それぞれがのんびりと過ごしていて、以前の恋人が同じ空間にいても、新しい恋人と平然とイチャイチャしていました。
本作はスペイン産の作品となっているが、前の恋人がいても今の恋人と堂々とイチャイチャするのは彼らにとって日常茶飯事だろうかと思いました。
物語の視点は基本的に主人公の少年となっているが、大人たちやテレビから世界がどのような状況になった徐々に明らかとなっていきます。
それでも満足な説明に至っておらず、特にゾンビの設定についてはほとんどが脳内補完しないと納得できないかもしれない。
更に死んだゾンビから透明の怪物が生まれるが、これについても明確な説明がなく、単純に恐怖演出を煽るだけでそれ以上の存在ではなかったです。
ゾンビはほとんど登場しないので、メインは人間関係となっているが、意外にもちゃんとやろうという意気込みがあるけど、残念ながら退屈さは解消できていない。
閉鎖された空間で同じようなシーンが繰り返されるが、飽きさせない展開の工夫がなく、魅力的な登場人物もいないから全体的につまらない。
こういうタイプの作品には必ず裏切り者がいるけど、その理由も頭が悪すぎるし、こちらもストレートすぎて面白味はあまりなかったです。
登場人物たちは聖書の聖人たちにちなんでいるが、こちらについても深い意味がなく、監督が単なるカトリック信者という印象しなかったです。
残念ながら『バイオハザードⅢ』と比べて勝っている部分は何ひとつないが、低予算ゾンビ映画としてはマシな部類でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました