【ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ】VD-554

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あ行

作品データ

公開年月 2021/05/14
ジャンル サスペンス
原作 A・J・フィン 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
監督 ジョー・ライト
脚本 トレイシー・レッツ
製作 イーライ・ブッシュ、スコット・ルーディン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

児童専門カウンセラーのアナ・フォックスは、夫のエドワードと別居してからマンハッタンのアパートで一人暮らしをしていた。
アナは広場恐怖症を患っており、家に閉じこもりがちで、いつも2階の窓から近所の人々を観察するようになっていた。
そんなある日、ジェーン・ラッセルという女性と知り合いになるが、彼女が居間で刺されて亡くなった姿を目撃するのだった。

登場人物&出演者

アナ・フォックス(演:エイミー・アダムス)

近年の出演作に『ヒルビリー・エレジー/郷愁の哀歌』、『バイス』などがあります。

主人公。児童専門のセラピスト。広場恐怖症を患っていて、主治医の指示に従って家に引きこもっている。

向かい側の家に引っ越した一家の息子イーサンと仲良くなるが、父親の虐待を心配する。
イーサンの母親と会って談笑するが、彼女が殺される現場を目撃して外に出るも気絶した。
警察を呼んで大事にしたが、薬漬けと殺人はないと言われ、自分の家族が死んだと再認識。
すべては薬による妄想だと思ったが、グラスに映ったイーサンの母親の姿で殺人を確信した。
実際はジェーンだと思っていたのはケイティで、それが判明してイーサンに狙われてしまう。
最後はサイコパスだったイーサンを倒し、広場恐怖症を克服して新たな人生を踏み出した。

ケイティ/ジェーン・ラッセル(演:ジュリアン・ムーア)

近年の出演作に『秘密への招待状』、『ベル・カント/とらわれのアリア』などがあります。

外に出て行ったアナが気絶して、たまたま通りかかったところで助けて家に入れていた。

当初は怪しまれるもイーサンの母親ジェーンだと言われ、特に否定せずに会話をしていた。
そのままアナの家にいて意気投合し、イーサンが赤ん坊だった頃の写真を見せていた。
悲鳴とともに向かい側で刺される場面をアナに見られるが、妄想だとみんなに言われた。
最後はデヴィッドと寝ていて、ラッセル家に殺され、死体をどこかへ遺棄されていた。

デヴィッド・ウィンター(演:ワイアット・ラッセル)

代表作に『カウボーイ&エイリアン』、『オーヴァーロード』などがあります。

アナの家にある地下室を間借りしている青年。歌手志望だが、金を稼ぐ為に雑用をこなしている。

外に出る事ができないアナの代わりにゴミ出しや買い物をして、何かと気にかけていた。
何度か隣の州で仕事する為に家を空けるが、実際は元犯罪者で勝手に州を出てしまっていた。
ジェーンだと思っていたケイティを部屋に泊めて、彼女が殺害された事を証言しなかった。
最後は正体がバレたイーサンに一度刺され、アナを助けようとしてトドメを刺された。

イーサン・ラッセル(演:フレッド・ヘッチンジャー)

代表作に『ヒューマン・キャピタル』、『この茫漠たる荒野で』などがあります。

アリステアとジェーンの息子。もうすぐ16歳になる。アナの向かい側の家に引っ越してきた。

母親に言われてアナに挨拶へ来るが、そこで父親と問題があると見抜かれて助言をもらう。
悲鳴を聞いたアナから母親が夫に殺されたと言われるが、何も問題がないと証言した。
実際はジェーンの息子じゃなく、ケイティが母親だったが、邪魔しに来た彼女を殺している。
最後は首を突っ込んできたアナを殺そうとやって来るが、高所から落とされて死亡した。

ジェーン・ラッセル(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)

代表作に『バックドラフト』、『ヘイトフル・エイト』などがあります。

アリステアの妻でイーサンの母親。アナの向かい側の家に引っ越すもすぐに顔を見せなかった。

イーサンの母親が刺されたとして警察に電話したアナだが、彼女の前に出て違うと言われる。
家族で仲良く暮らしていたが、怪しんでいたアナがずっと覗かれ、電話をして忠告した。
最後はイーサンの実母じゃなく、継母でやって来たケイティを殺害するもバレて逮捕された。

アリステア・ラッセル(演:ゲイリー・オールドマン)

近年の出演作に『クライシス』、『Mank/マンク』などがあります。

イーサンの父親でジェーンの夫。アナの向かい側にある家に引っ越すも挨拶をしていない。

アナに観察されると、イーサンと言い合いになっている場面を何度も目撃されていた。
イーサンがアナの家に入り浸っている事を知って、ブチ切れながら強い口調で警告をした。
ジェーンが刺されたと通報したアナの家にやって来るが、妄想だとして笑っていた。
最後はアナの証言がすべて事実だと判明し、ケイティの殺害容疑でジェーンと逮捕された。

リトル刑事(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー)

代表作に『ロスト・マネー/偽りの報酬』、『ジョーカー』などがあります。

何者かが家に侵入した通報を受けて相棒とやって来るが、問題がないとしてアナを安心させていた。

二度目の通報で向かい側の家でジェーンが刺されたとアナに言われるが、またも問題がない。
相棒からアナの家族がすでに亡くなっていると言って、彼女の証言に信用がないと判断した。
実際はケイティが殺されていると発覚し、デヴィッドも殺された事でアナが正しいと認めた。
最後は自殺しようとしたアナの動画を見て、消す事で彼女の容疑を晴らす機会を与えた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はA・J・フィンの同名小説を実写化した作品をNetflixで独占配信されています。
この作品は元々20世紀フォックスが劇場公開を予定していたが、テスト試写とコロナの影響で断念しています。
まず、出演者がかなり豪華で主役を張れるキャストで埋まっていて、劇場公開されるだけの規模があると感じました。
しかし、冒頭から主人公の広場恐怖症という精神が不安定な状態に付き合う事になり、鑑賞している側も混乱させられます。
これは物語に潜んでいる事実を上手く隠す為の演出や構成だろうが、ヒステリーを起こす主人公に共感はできない。
更に向かい側の家族についても描写がかなり中途半端で、主人公の一方的な主観で語られるから判断がちゃんとできません。
あくまで本作は精神が不安定な主人公の主観ですべてを形成しているので、共感できないと納得ができる部分が少ない。
ストレートなミステリーが作れず、このような精神を不安定にした主人公ならば、多少強引でもやれる感じがしてならなかった。
やはり、向かい側の家族に関する描写がもっと必要で、どのような人物から中立的な立場からみないと納得できない部分が非常に多い。
クラシックなサスペンス映画を意識しているだろうけど、どうにも視点を置く場所が間違っているような気がします。
一方的な主観だけにするならば、もっと相手の動きを見せるべきであり、主人公の行動が間違っていない事を鑑賞する側に納得させないといけないと感じた。
典型的な豪華なキャストだけで終わったような作品で、やはり、脚本だけで読んだら面白くない印象となりました。

コメント

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