【THE WITCH/魔女 増殖】RE-3951

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アクション

作品データ

公開年月 2023/05/26
ジャンル アクション/サスペンス
原作 なし
監督 パク・フンジョン
脚本 パク・フンジョン
製作 パク・フンジョン、キム・ヒョヌ
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

韓国の済州島の秘密研究所「アーク」が何者かの襲撃を受け、惨たらしい殺戮の中で一人の少女が生き残っていた。
その少女は遺伝子操作によって作り出された超人的なアサシンを養成する「魔女プロジェクト」の実験体で、初めて外の世界へ出ていく。
心優しい牧場主の女性ギョンヒとその弟デギルと暮らす中で人間らしい感情に目覚めるが、プロジェクトの創設者であるペク統括は彼女を抹殺するべく工作員を送り込むのだった。

登場人物&出演者

少女(演:シン・シア)

本作が長編映画デビュー作となります。

主人公。殺人兵器を養成する「魔女プロジェクト」の実験体。別名「アーク1データムポイント」と呼ばれる。

完璧に最も近い超人的な身体能力と超能力を持ち、アークから出るとギョンヒに助けられる。
ヨンドゥたちの襲撃を顔色一つ変えず撃退し、金稼ぎができるとしてデギルから説明される。
チョ隊長や土偶たちに狙われるもデギルによって逃げるが、姉弟を助ける為に戻っていく。
最後は土偶たちを簡単に倒し、姉のジャユンと再会して説明を受け、眠らされ連れ出された。

ギョンヒ(演:パク・ウンビン)

代表作に『少女の祈り』、『シークレット・ミッション』などがあります。

牧場を営んでいる女性。弟のデギルと一緒に住んでいる。父親が亡くなる前にアメリカへ行っていた。

父親の死を受け帰国して弟と一緒に住むが、土地を欲しがるヨンドゥに手放すよう迫られる。
連れ出される道中に少女が反撃した事で助かると、治療を受けさせて面倒を見るべく帰った。
ヨンドゥたちが来ると少女の力で助かり、弟が金儲けできると話していてそのまま放置した。
最後はチョ隊長から少女の正体を知るも助けようとして、ヨンドゥにあっさり殺された。

デギル(演:ソン・ユビン)

代表作に『隻眼の虎』、『ジャンルだけロマンス』などがあります。

ギョンヒの弟。父親と牧場で一緒に住んでいた。姉がすでに家を出て行ってしまい、ずっと不満を持っている。

姉が少女を連れて帰っていたが、ヨンドゥの部下にやられたと分かりながら嫌味を口にする。
ヨンドゥたちが家に来て反撃するも勝てず、少女が圧倒的な力を見ると金儲けできると話す。
少女と仲良くなっていくが、真実を知った姉から説明を受けると逃げるように説得をした。
最後はヨンドゥに姉を殺され、流れ弾によって致命傷を負うとそのまま死亡してしまう。

チョ・ヒョン隊長(演:ソ・ウンス)

代表作に『君の結婚式』、『キングメーカー/大統領を作った男』などがあります。

ペク統括の組織の海外支部に所属する。元々は韓国のアーク出身であり、超人的な身体能力と戦闘技術を持つ。

勝手に動いて単独で問題を解決するが、その度に部下で相棒のトムに文句を言われていた。
ペク統括に呼び出されると、ジャユンの妹を抹殺する為に指示を受けてトムと探していく。
アークの責任者から監視されるもトムが片付け、ギョンヒを見つけて少女の危険さを話した。
最後は土偶たちと戦うも圧倒的な力に勝てず倒れるが、ジャユンたちが去ると立ち上がった。

トム(演:ジャスティン・ハーヴェイ)

代表作に『白頭山大噴火』、『貴公子』などがあります。

ペク統括の組織の海外支部に所属する白人。チョ隊長の部下で相棒。超人的な身体能力と戦闘技術を持つ。

最新式のテクノロジーを崇拝していて、チョ隊長に買っているが使われず不満を漏らす。
ペク統括の前で堂々とお菓子を食べていて、少女の抹殺について特に何も思わず従っていく。
ギョンヒを見つけると真実を見せる映像を出して、チョ隊長と抹殺する為に牧場へ向かった。
最後は土偶と戦う圧倒的な力の差で倒され、死んだフリをすると落ち着いてから復活した。

ヨンドゥ(演:チン・グ)

代表作に『甘い人生』、『母なる証明』などがあります。

ヤクザのボス。長年に渡ってギョンヒたちの面倒を見ていたと話す。土地を買収しようと企んでいる。

部下にギョンヒを連れてくるように命令するが、全員が行方不明になってブチ切れてしまう。
ギョンヒの家へ行くと銃を向けられるも余裕を持つが、少女の乱入で圧倒され逃げ出した。
土偶のリーダーに会って情報を差し出すとして超人的な力をもらい、ギョンヒの家へ戻った。
最後はチョ隊長に腕を折られ、戻った少女に両足を折られ、回復できず苦しみながら死亡。

土偶のリーダー(演:チェ・ウォンビン)

代表作に『ヨガ学院/死のクンダリニー』、『ストロング・アンダードッグ』などがあります。

上海にあるアークの実験体。ジャユンの襲撃によって解き放たれて自由になる。念力のような超能力が使える。

4人組の中心的な人物で圧倒的な戦闘力や身体能力を持ち、他の3人を恐怖により支配する。
少女がいたアークを襲撃して全員を抹殺し、抵抗しない彼女の頭に何発も銃弾を撃った。
まだ少女が生きていると知って探し出し、ヨンドゥが接触すると彼を使って居場所を知った。
最後はチョ隊長たちを片付けるが、少女の圧倒的な力に勝てず、ジャユンに始末された。

ペク統括(演:チョ・ミンス)

代表作に『嘆きのピエタ』、『The Witch/魔女』などがあります。

「魔女プロジェクト」の創設者。妹が開発をしていたが、脱走したジャユンの逆襲を受けて殺されている。

過去に完璧な超人を作る為に一般人として暮らす実験体を取り戻し、双子を誕生させている。
ジャユンは姿を消してアークにいた少女も逃げ出すと、現在の責任者から話しを聞いてた。
海外の支部からヒョンを呼び出すと、逃げ出した少女を抹殺するように命令をしていた。
最後はジャユンと少女が接触した事をなぜか知ると、母親を連れ出して逃げる準備をする。

ク・ジャユン(演:キム・ダミ)

代表作に『The Witch/魔女』、『ソウルメイト』などがあります。

とある施設から脱走した実験体。養父母の元で育つと、計画的にペク博士たちに捕まって復讐を遂げた。

病気が発覚して体が回復していない状態で、上海の土偶を使って妹を探し出す為に利用する。
土偶たちが勝手に妹を殺してしまうが、それでも生きていると分かっていて様子を見ていた。
引き続き表に出ず土偶たちに捜索をやっていくと、妹が姿を現して邪魔者を消して挨拶する。
最後は妹を強制的に眠らせると、病気を治す為に母親を一緒に探そうと強引に連れ出した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『THE WITCH/魔女』の続編となります。
この作品は『新しき世界』や『隻眼の虎』で知られるパク・フンジョンが監督、脚本、共同制作を務めています。
前作は上手くミスリードを使って素朴な少女だったはずの主人公は、その正体が生まれつきの殺人兵器というところが良かった。
特に主人公を演じたキム・ダミの演技力が素晴らしく、本性を見せた時のギャップが作品を面白くしたと思います。
物語として完結していなかったので、必ず続編があると思って期待をして、今回の作品がどのような話しになるか気にしていました。
結果として、ガッカリという言葉が似合うぐらい方向性を間違えてしまい、単なる超能力バトルに成り下がってしまった。
なんだか最近の韓国映画は以前のような上手い構成の作品が少なくなっているような印象で、本作はまさにその典型でした。
せっかく前作は構成が素晴らしくキャラクターも良かったのに、本作はそのどっちの要素を自分で潰してしまっている。
確かにやりたい事は伝わってくるが、物事には段階があって、作っている側と鑑賞する側では認識が違っています。
作っている側は物語の全容を把握しているので迷子にならないが、初めて鑑賞する人間にとって本作はそこの配慮を忘れてしまっている。
内容としてはドラマシリーズをダイジェストでやっているような感じだが、登場人物の相関関係を全部ふっ飛ばして物語をやってしまっている。
登場人物たちはそれぞれの目的があっても、これをしっかりと鑑賞する側に伝えないと意味が分からなくなる。
本作はなぜか必要な説明まで割愛してしまい、風呂敷を広げたのはいいが、片付けるのは全員を退場させる強引さから分かります。
あまりにも雑な構成で前作の良さを潰しており、期待するキム・ダミもオマケ程度になってしまったのが痛い。
それに主人公の少女も物語のカギであるのに中心となっておらず、あっちこっちに視点が飛ぶからたちが悪いとしか言えなかったです。
3作目でここら辺の問題を解決するならいいけど、最近の韓国映画の動きを見ると間違った咆哮に暴走しそうで心配しかない。

コメント

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