【群がり】VD-588

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洋画

作品データ

公開年月 2020/08/29
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ジャスト・フィリッポ
脚本 ジェローム・ジュヌヴレ、フランク・ヴィクトル
製作 マヌエル・チチェ、ティエリー・ルーナス
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

将来の食糧難に備えて、ヴィルジニーは高タンパクのイナゴを養殖していた。
しかし、繁殖が上手くできず、経済的に困窮する中で血を与える事によって大量に卵を生む仕組みを発見する。
イナゴの養殖を成功させる為にヴィルジニーは自分の血だけじゃなく、業者や隣人の犬まで手を出すようになってしまうのだった。

登場人物&出演者

ヴィルジニー・エブラール(演:スリアン・ブラヒム)

代表作に『L’avare』、『Hors normes』などがあります。

主人公。シングルマザー。近い将来、世界が食糧難になると考えてイナゴの養殖を自己流でやっていた。

ネットで専門家に聞きながら養殖するが、上手くいかずにイライラして子供にあたっていた。
養殖場を破壊している時にケガして、イナゴが血を食べて繁殖した事で可能性を見出す。
自分の血だけじゃなく、業者から血を買ったり、隣人の犬をエサにしたりと暴走していく。
最後はカリムのせいでイナゴたちが解放され、娘を助ける為に水へ飛び込んで生還を果たす。

ローラ・エブラール(演:マリー・ナルボンヌ)

代表作に『Play』、『Mandibules』などがあります。

ヴィルジニーの娘で長女。イナゴの養殖で忙しい母親の代わりに毎回弟の面倒をみている。

中途半端な反抗期を迎えていて、イナゴの養殖が上手くいかないイライラが伝わっていた。
学校の同級生がイナゴを気持ち悪いというと、ブチ切れて殴りかかるも返り討ちに遭う。
母親から廃業すると言われて喜ぶが、結局は騙されたと分かって養殖場を破壊してしまう。
最後はカリムのせいでイナゴが解放され、湖に逃げ込んで、母親のおかげで生還を果たした。

ガストン・エブラール(演:ラファエル・ロマン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ヴィルジニーの息子で長男。ローラの弟でいつも面倒をみてもらっている。イナゴを部屋で飼っている。

養殖が上手くいかず、経済的に困窮している事を隠す母親だが、薄々勘づくが何も言わない。
イナゴがケガした指を食べたと母親や姉に言うが、イライラしているせいで聞いてもらえず。
飼っていたヤギが消えてしまうが、イナゴに食い殺されていると知らずに落ち込んでいた。
最後はサマーキャンプに行く事になって、母親を心配するも姉に言われて仕方なく行く。

カリム(演:ソフィアン・カーメ)

代表作に『ファスト・コンボイ』、『ワールド・イズ・ユアーズ』などがあります。

ワインを作っているアラブ系の移民。やって来た時に差別を受けていたが、ヴィルジニーに助けられた。

その時から恩を感じて何かと手伝っていたが、実際はヴィルジニーに恋愛感情を持っていた。
イナゴの養殖に苦戦していたヴィルジニーの為に業者を紹介するが、余計なお世話になる。
ヴィルジニーと距離を縮めるが、イナゴによって暴走する彼女から拒否られてしまう。
最後は危険なイナゴを燃やそうとするが、逆に解放してしまい、大群に襲われて死亡した。

デュヴィヴィエ(演:クリスチャン・ブイエット)

代表作に『メーヌ・オセアン』、『垂直のまま』などがあります。

エブラール家の隣に住んでいる老年の男性。いつも飼い犬を探し回ってエブラール家の敷地に来てしまう。

養殖が上手くいかないヴィルジニーが声を聞きつけると、追い出されるも迷惑だと気付かず。
いつものように飼い犬を探していると、見つからずイナゴの養殖場に入って血の塊を目撃。
最後は養殖場が気になったカリムが中に入ると、イナゴが群がった状態で発見される。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
久しぶりのNetflixによる適当すぎる邦題の作品で、相変わらずのフランス映画となります。
こういう適当な邦題というのは逆に目立つような気がして、戦略として間違っていないと思う事があります。
物語としては今後の食糧難に備えて、昆虫食はコストパフォーマンスが良いという事で、主人公はイナゴを養殖しています。
ただ、養殖が思うようにいかず、シングルマザーなので生活を考えて廃業して再出発するべきだと考えるようになります。
苦労する主人公たちの上手くいかない感じは悪くないけど、この家族に同情は持てないぐらい性格が悪いです。
まず、母親は世界の食糧難に向けてイナゴの養殖をしていると口で言うけど、結局は金が欲しいだけで虫に対する愛情は一切ない。
それに養殖が上手くいかないと、今度は子供たちに当たるようになって、ついに業者にもブチ切れる始末です。
あまりにも頭の悪い感情的な行動しかできないし、娘に廃業すると言って結局は続ける事になって相談もしない。
そうなると、ずっと不満を持っていた娘が裏切られた気持ちになって、色々と暴走するも、これは母親譲りな印象でした。
母親と娘は何かと感情的に動いて状況を悪くするだけだし、息子と仲が良い男友達もほとんど役に立たない。
つまり、本作の登場人物には一切魅力がなく、逆にイライラさせられるだけで、彼らがどうなろうとどうでも良くなる。
そもそも、本作ではイナゴが悪者のような印象を与えるが、実際は何も悪い事をしていないというオチでした。
この家族は大概だが、最大の罪人は男友達で、イナゴを燃やそうとするも逆に解放して自分が食われるオチは自業自得にしか思えなかった。
イナゴが大群で人を襲って食われる物語を期待したのに、クズしかいない家族の暴走だったのは本当に残念でした。

コメント

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