【ザ・キラー】VD-973

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洋画

作品データ

公開年月 2023/10/27
ジャンル サスペンス
原作 アレクシ・“マッツ”・ノラン、リュック・ジャカモン 『ザ・キラー』
監督 デヴィッド・フィンチャー
脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
製作 セアン・チャフィン、ウィリアム・ドイル、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ある夜のパリ、目立たない服に身を包み、空きオフィスの一室から向かいの高級アパートに住むターゲットを狙う暗殺者の男。
仕事を確実にこなそうとした暗殺者が計画通りに進めていくが、ニアミスが発生して男はその場から冷静に立ち去った。
しかし、雇用主が望んでいたのは暗殺者の死であり、追われる事になった彼はドミニカ共和国と米国を相手に決死の追跡劇が始まるのだった。

登場人物&出演者

ザ・キラー(演:マイケル・ファスベンダー)

近年の出演作に『ネクスト・ゴール・ウィンズ』、『X-MEN:ダーク・フェニックス』などがあります。

主人公。孤独に仕事を確実にこなす一流の殺し屋。常に冷静な行動を心がけて自分に何度も言い聞かせる。

ターゲットが来るまで5日間も待機していて、ようやく現れると普通に失敗して逃げ出した。
恋人が半殺しになって静かにブチ切れて、クライアントが誰かを探す為に殺しまくっていく。
淡々と進んでいく中で確実にターゲットへ近づき、その間でも自分の中で冷静さを保った。
最後はクレイボーンにたどり着くと、いつでも殺せるという脅しをして恋人と余生を過ごす。

エドワード・ホッジス(演:チャールズ・パーネル)

代表作に『トランスフォーマー/ロストエイジ』、『トップガン/マーヴェリック』などがあります。

国際貿易弁護士。事務所はアナログなセキュリティで時代遅れ。ザ・キラーとは一緒に仕事をしてきた。

表向きは弁護士として仕事をしているが、副業でザ・キラーに暗殺の依頼を渡していた。
事務所へザ・キラーがやって来ると、何が起きていたのか知っていたが来た事に驚いていた。
愚かな行為だとザ・キラーを説得するが、クライアントの事を話せず心臓に釘を打たれた。
最後はザ・キラーからクライアントの情報を聞かれるが、しゃべらずそのまま息絶えた。

ドロレス(演:ケリー・オマリー)

代表作に『ケース39』、『アナベル/死霊館の人形』などがあります。

ホッジスの秘書。事務所は時代遅れのセキュリティで簡単に入れる。子供が二人いる母親で真面目に仕事をしている。

クライアントの情報を聞き出す為にザ・キラーが侵入するが、まったく気づかずに対応する。
正体を暴いたザ・キラーに状況を察して、彼の指示通りに動いてホッジスと自分を縛った。
ザ・キラーに殺されると理解し、事故死に見せかける代わりに情報を渡すと約束し帰宅する。
最後はクライアントの情報をザ・キラーに渡し、背後から彼に首を一瞬で折られて死亡した。

ザ・ブルート(演:サラ・ベイカー)

代表作に『スリープレス・ナイト』、『ワイルド・ブレイブ』などがあります。

筋トレ過剰な男。ザ・キラーの同業者。野生ような粗暴な性格をしていて、暴力を好んで躊躇いもなく使う。

ザ・キラーが仕事に失敗した事によって、正体を探る為にザ・エクスパートと家を襲った。
恋人を拷問して暴行するも正体が分からず、逆に反撃を受けてガラスで足をケガした。
逆に正体を突き止めたザ・キラーが襲撃すると、すぐに反撃して優位に立つも逆転された。
最後は部屋に隠れたザ・キラーを追い詰めていたが、銃撃を食らってあっさりと殺された。

ザ・エクスパート(演:ティルダ・スウィントン)

近年の出演作に『アステロイド・シティ』、『アラビアンナイト/三千年の願い』などがあります。

綿棒のような女性。ザ・キラーの同業者。ザ・キラーの事を知っているが、仕事は仕事として割り切っている。

雇用主の指示で暗殺に失敗したザ・キラーが何者か知る為、彼の恋人をザ・ブルートと襲う。
自分のルールで女性に手を出さないようにしたが、ザ・ブルートを止めずに見ていただけ。
街で一番のレストランに行くと、ザ・キラーがやって来て終わりだと悟って話しをしていた。
最後は外へ出て少しでも抵抗しようとしたが、あっさりと見切られて頭部を撃ち抜かれ死亡。

クレイボーン(演:アーリス・ハワード)

代表作に『フルメタル・ジャケット』、『コンカッション』などがあります。

資産家。ホッジスに殺しを依頼した雇用主。ザ・キラーが暗殺に失敗し、痕跡を消すように頼んだ。

いつも通りの日常を過ごしていて、トレーニングジムでザ・キラーに情報を取られていた。
購入したセキュリティレベルが高いペントハウスにザ・キラーが登場して、状況が分からず。
当初は強盗だと思って現金はないと説明するが、殺しの失敗だと知って状況を理解した。
最後はザ・キラーからいつでも殺せるという脅しをもらい、それに怯える人生を送る事に。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はアレクシ・“マッツ”・ノランとリュック・ジャカモンによるグラフィックノベルが原作となっています。
『第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門』にて出品された作品となります。
完全主義者として知られるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めている事もあって、映像や演出に対するこだわりを感じました。
主人公はあくまで冷静に暗殺を仕事としてこなしていくだけで、それ以上の感情を持たないようにしている。
冒頭では丁寧に主人公が自分の信念について語っているが、まさかの失敗によって運命が大きく変わってしまう。
完璧で失敗のない殺し屋が失敗した物語になっていて、自分の恋人が拷問されてブチ切れて復讐するという流れになります。
まず、失敗した時点で殺し屋として一流とは言えず、あの前フリのせいで逆に格好悪くなってしまっている。
それにプロとして仕事をしているならば、恋人がいる時点でプロではなく、料理人がタバコを吸うぐらいに説得力がないです。
あくまで漫画が原作なので仕方ないところだが、そこら辺の設定がリアリティある行動が全部滑稽に見えてしまう。
ただ、設定を無視して単純に主人公の冷静に徹した行動を見ていると、さすがはデヴィッド・フィンチャー監督だと分かります。
途中でちょっとしたトラブルがあっても、ピンチとは言えないので、逆に言えば淡々として派手なところがない。
これはこれでいいと思いますが、近年における映画の暗黒画面は個人的に萎えてしまい、せっかくのアクションもほとんど見えません。
明るすぎても雰囲気が壊れるのは分かるが、何が起きているのか分からない暗さもダメだと思っています。
ラストはターゲットを殺さず、脅迫して怯えた人生を送らせるのはいい結末だが、前提条件がちょっと残念な作品だと感じました。

コメント

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