【ブラック・フォン】RE-3748

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洋画

作品データ

公開年月 2022/06/24
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 ジョー・ヒル 『黒電話』
監督 スコット・デリクソン
脚本 スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル
製作 ジェイソン・ブラム、スコット・デリクソン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

子供の失踪事件が立て続けに起きる町で、内気な少年フィニーはある日、学校帰りにマジシャンと名乗る怪しげな男に連れ去られ狭い地下室に監禁されてしまう。
部屋には一台の黒電話が置いてあったが、断線していて助けを呼ぶ事ができないと状況で、突然として鳴り出した。
恐る恐るフィニーは受話器を取ると、そこから少年の声が聞こえ、それはかつて同じく攫われた子供たちが黒電話を通じてメッセージを伝えようとしていると知るのだった。

登場人物&出演者

フィニー・ブレイク(演:メイソン・テムズ)

本作が長編映画デビュー作となります。

主人公。学校ではイジメの対象にされる。グラバーについて危険視しているが、それを妹に小バカにされていた。

父親が妹の夢を否定して暴力を振るっても、ただ見ているだけで止められずに黙っていた。
グラバーに目をつけられて誘拐されると、地下室の繋がっていない黒電話から声を聞いた。
殺された少年たちの声から脱出する方法を聞いて、実行するも失敗しタイムリミットとなる。
最後はロビンの助言で戦う決意を固め、グラバーを殺害して生還し、妹や父親と再会した。

グウェン・ブレイク(演:マデリーン・マックグロウ)

代表作に『パシフィック・リム:アップライジング』、『ラ・ヨローナ/泣く女』などがあります。

フィニーの妹。母親と同じく夢で行方不明者を見る事ができる。父親から単なる夢だとして強く言われていた。

夢で未公開だった黒い風船について話した事で、ライト刑事たちが尋ねて理由を聞かれた。
父親に話しが漏れて夢を否定されるとともに尻をベルトで殴られ、泣きながら謝っていた。
兄が誘拐されて夢で見つけようとして、父親に話して協力してもらうも見つけられずにいた。
最後は殺された少年たちの幽霊に導かれ、兄が生還した時に見つけて父親から謝罪を受けた。

テレンス・ブレイク(演:ジェレミー・デイヴィス)

代表作に『ツイスター』、『プライベート・ライアン』などがあります。

フィニーとグウェンの父親。核施設で働いている。妻を亡くしていて子供たちを育てるシングルファザー。

家にいる間はずっと酒を飲んでいて、うるさい物音を立ててしまうとブチ切れるような状態。
グウェンが警察から事情聴取されたと知り、ベルトで何度も尻を叩いて夢を否定していた。
実は妻を亡くしたのは夢でなんでも見る能力を持っていて、娘に同じ道を歩ませたくない。
最後は息子が生還したと聞いて現場にかけつけ、再会を果たして自分の愚かさを謝罪した。

ロビン・アレアノ(演:ミゲル・カサレス・モーラ)

本作が長編映画デビュー作となります。

フィニーの親友。メキシコ系の移民。頭にハチマキをして、誰よりもケンカが強く徹底的にぶちのめす。

ケンカをふっかけたイジメっ子に対して一歩も下がらず、ケンカで圧倒してボコボコにした。
フィニーが三人組からイジメを受けそうになり、タイミング良く現れて彼らに警告していた。
外に出かけた時にグラバーに捕まり、行方不明になって反撃もできず殺されてしまった。
最後は黒電話からフィニーに戦い方をレクチャーして、代わりに倒させる為に覚悟を与えた。

ライト刑事(演:E・ロジャー・ミッチェル)

代表作に『ラスト・エクソシズム2/悪魔の寵愛』、『バリー・シール/アメリカをはめた男』などがあります。

相棒とともに誘拐事件の捜査をしている刑事。数人の子供が行方不明になって有力な手がかりが掴めない。

学校の噂からグウェンが未公開の情報を知っていると判明し、その経緯について聞いていた。
グウェンが夢で行方不明者たちや手がかりが見える事で、一つの情報源として名刺を渡す。
夢で兄の声を聞いたグウェンが誘拐犯の家だと聞いて、仲間たちと踏み込んで捜索した。
最後は迎えの家から出てきたフィニーを見かけ、事件が解決してテレビで説明をしていた。

マックス(演:ジェームズ・ランソン)

代表作に『フッテージ』シリーズ、『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』などがあります。

グラバーの弟。失職中で兄の家に居候している。就職活動をしながら誘拐事件について個人的に調べている。

ライト刑事たちが周辺の聞き込みをして家に来ると、兄の飼い犬を黙らせながら家に入れた。
個人的に探している事をライト刑事に自慢するが、真剣に受け止めてもらえずに去られれた。
兄が仕事に出ている間に事件をもう一度洗い直すと、地下室で真実を知って驚いていた。
最後はフィニーの警告を聞いた瞬間、背後から兄が振るった斧で脳天をかち割られて死亡。

グラバー(演:イーサン・ホーク)

近年の出演作に『レイモンド&レイ』、『ノースマン/導かれし復讐者』などがあります。

誘拐犯。「アブラカダブラ」と描いた黒いバンに乗って、小学生の男の子ばっかりを狙って誘拐している。

普段は不気味な悪魔のようなマスクで顔を隠し、気分によって変えて接し方も変わっている。
弟が同居しているも一切バレる事がなく、地下室を防音に改造して声が外に聞こえなくなる。
フィニーがゲームを始めない焦りで睡眠不足となり、一度逃げられるもなんとか捕まえた。
最後は弟にバレて仕方なく始末したが、フィニーの反撃を食らって呆気なく返り討ちになる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はジョー・ヒルの短編集『黒電話』を実写映画化した作品となります。
この作品は『フッテージ』や『ドクター・ストレンジ』シリーズで知られるスコット・デリクソンが監督と脚本を務めています。
やはり、ジョー・ヒルはスティーヴン・キングの息子という事もあって、ところどころに父親の影響を受けている描写があります。
スティーヴン・キングの代表作の一つである『IT/イット』を彷彿とさせる不気味な雰囲気ながら、どこかファンタジックなイメージもありました。
完全なるホラー映画とは言えないですが、ジュブナイルなダークファンタジーの一面があって広く受け入れられるだろうと思われます。
タイトルにもなっている黒電話が大活躍していて、誘拐された主人公を助ける役目を精神的だけじゃなく物理的にもしっかりと果たしていました。
特に本作は兄と妹の絆を感じさせる部分があって、これもまたスティーヴン・キングの影響を強く受けている印象がありました。
誘拐された兄は黒電話からの声に従って反撃する態勢を整える一方で、夢で居場所を探そうとする妹の健気な活躍も上手く連動していました。
ただ、個人的にマイルドな描写になっている点に物足りなさを感じていて、やるならもっと複雑に絡み合う事ができる可能性を感じました。
もしかすると、原作の方は複雑な描写があるかもしれないが、実写映画だと簡単な状況にしてしまっているような印象を受けました。
もっと黒電話と幽霊たち、それに主人公と誘拐犯と妹が複雑に絡み合い、離れていた点と点が一本の線になるような緊張感があっても良かったと思います。
どうしても子供が主人公なのでグロテスクな展開にできないのは分かるけど、本来あるべき深い繋がりを求めてしまったせいで物足りなさを感じたと思います。
それにラストはあまりにもあっさりしすぎていて、妹や警察が駆けつけなくても解決できてしまった部分に残念さがありました。
すべての点と点が一本の線になる達成感があれば個人的には傑作になったと思っただけに、そこら辺のマイルドさは期待以下になりました。

コメント

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