【バトルヒート】VD-434

スポンサーリンク
アクション

作品データ

公開年月 2015/07/25
ジャンル アクション
原作 なし
監督 エカチャイ・ウアクロンタム
脚本 ドルフ・ラングレン、スティーヴン・エルダー、ほか
製作 ドルフ・ラングレン、クレイグ・ボームガーテン、ほか
製作国 アメリカ、タイ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

バンコクの刑事トニーは、国際的犯罪組織のボスであるドラゴヴィッチが手がける人身売買の全容解明と阻止の為に奔走していた。
一方、アメリカのニュージャージーでは、ベテラン刑事のニックはドラゴヴィッチを追い詰めるが、逆に恨みを買って家族を殺される。
復讐の鬼と化したニックがタイに逃げたドラゴヴィッチを追うが、そこには地元刑事であるトニーが待ち受けるのだった。

登場人物&出演者

ニック・キャシディ(演:ドルフ・ラングレン)

近年の出演作に『アクセレーション』、『追跡者の掟』があります。

主人公。ニュージャージーのベテラン刑事。ドラゴヴィッチが地元にいる情報を掴んだ。

荷物を受け取る現場を抑え、銃を向けたドラゴヴィッチの末っ子を射殺して彼を逮捕した。
報復で妻と娘を殺され、自身も大ケガを負うも、復讐の為にドラゴヴィッチがいるタイへ。
リードから追われて濡れ衣を着せられ、トニーに恨みを買われるが、真実を伝え誤解を解く。
最後はトニーとドラゴヴィッチを倒し、娘が生きていると知って、探し出す旅へ出て行く。

トニー(演:トニー・ジャー)

近年の出演作に『トリプル・スレット』、『イップ・マン外伝/マスターZ』などがあります。

タイの地元刑事。情報を流すミンからドラゴヴィッチの人身売買を相棒と独自に摘発する。

ミンとは恋人同士であり、危険な仕事だと言っても続ける彼女に説得されて取締りしていく。
暴走するニックを捕まえる為にリードから協力を要請され、相棒を殺されると怒りに満ちる。
ニックは無実でリードが裏切り者だと知って始末し、捕まったミンを共に助ける事になる。
最後はゴランを倒してミンを助け出し、ニックの娘の資料を手渡し、探し出す彼を見送った。

ミン(演:セリーナ・ジェイド)

代表作に『戦狼/ウルス・オブ・ウォー』、『トリプル・スレット』などがあります。

トニーに協力している情報屋で恋人。元々は母親に700ドルで人身売買組織に売られた。

商品だった時代に買い主から暴行を受けて、背中に痛々しい切り傷や火傷の跡がある。
自分と同じ目に遭わせない為、ヤンコの店にウェイトレスとして働いて情報を流していた。
ドラゴヴィッチから金を受け取って裏切っていたリードに正体がバレて、つかまってしまう。
最後は殺される寸前にトニーが来て助けられ、娘を探しに出たニックを見送った。

リード(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)

近年の出演作に『トリプル・スレット』、『ザ・ハード・ウェイ』などがあります。

FBI捜査官。人身売買撲滅班からニュージャージー警察に派遣された。警察との協調をする。

ドラゴヴィッチが荷物を受け取る港に同行し、銃撃戦の中で逃げる敵を簡単に倒した。
妻と娘を殺されたニックが暴走して、関係者を殺害すると、トニーたちに協力を要請した。
実はドラゴヴィッチから金を受け取っていて、トニーの相棒を殺してニックの仕業にする。
最後は正体がバレてトニーにボコボコにされ、騙されたニックを嘲笑って始末された。

ヤンコ・ドラゴヴィッチ(演:レオ・ラノ)

代表作に『S.W.A.T. アンダーシージ』、『Vendetta』などがあります。

ビクターと娼婦の間に生まれた息子。腹違いの兄弟から無能扱いされ、タイで仕事をする。

何も知らない田舎の少女を誘拐同然で連れ出し、父親に従って外国に売り飛ばしていた。
薬物中毒者で常に何かを摂取し、商品を適当に扱ったせいで移送の過程で30人が死なせる。
復讐の為にドラゴヴィッチを追うニックに追われるが、その前にゴランに始末される。
最後は駆け寄ったニックにドラゴヴィッチがいる場所を教えると、そのまま息絶えた。

ゴラン・ドラゴヴィッチ(演:マイク・ドプド)

代表作に『デス・リベンジ』、『バーチャル・レボリューション』などがあります。

ビクターの長男。イギリスで一流の大学を卒業している。父親に従って支部を任せられる。

ファミリーの絆で組織を動かしていて、跡取りとなる息子を二人持ち、大事に育てている。
末弟が射殺され、父親が警察に捕まると、次男を従えてニックの家を襲撃し、妻を射殺した。
タイの逃亡先で父親からロシアを含めた東欧の組織を任せられ、足手まといのヤンコを射殺。
最後は次男が殺され、ミンを人質に取るが、トニーとの対決の末に頭を砕かれて死亡。

ビクター・ドラゴヴィッチ(演:ロン・パールマン)

近年の出演作に『グレート・ウォー』、『殺し屋』などがあります。

国際的犯罪組織のボス。ホテル業とと賭博で大儲けし、人身売買まで手を広げている。

大学生の末っ子に商売を教えるべく、荷物受け取りの現場に連れて行くもニックに殺された。
ロシア政府から圧力をかけてもらい、保釈されると友人を脅してタイで匿ってもらっていた。
息子たちに支部を任せて、カンボジアに逃亡直前にニックたちの襲撃を受けてしまう。
最後はニックに打ちのめされ、娘を売り飛ばしたと笑い、どこにいるか答えず息絶えた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はドルフ・ラングレンが主演、共同の脚本と製作を務めています。
更にタイを代表するアクションスターのトニー・ジャーと共演しています。
主演する俳優が製作に関わるのはいいとして、脚本に名を連ねると大抵の場合は失敗する。
特にこれがアクション俳優になると、確実に残念な結果になってしまうパターンがほとんど。
その際たる例として、スティーヴン・セガールがいて、基本的にどの作品の出来は安定してクォリティが低いけど、彼が脚本に加わると更に劣化してしまった過去があります。
ただ、元々脚本を書いていたシルヴェスター・スタローンは別格で、上手くはないけど盛り上げるポイントを知っているのです。
そんな本作は満を辞して主演のドルフ・ラングレンが脚本に名を連ねた結果、2000年代とは思えないほど古臭い内容になりました。
共演にトニー・ジャー、ロン・パールマンとメジャー級が揃ってもB級の域は出なかった。
題材が人身売買という近年でアクション映画の流行になっているのか、最近よく見る作品で全体的に暗い雰囲気です。
主人公は敵の親玉を殺さなかった結果、報復を受けて妻と娘を殺されるのに、至近距離で背中に銃弾を2発食らっても後遺症がほぼなく生きている流れが強引すぎる。
スティーヴン・セガールの『ハード・トゥ・キル』を思い出してしまうぐらい、本作の主人公が不死身すぎました。
さすがにドルフ・ラングレンは年齢を感じさせるアクションで、キレキレなトニー・ジャーと比べてしまうのは仕方ない。
いつもながら味方と思ったら、実は裏切っているマイケル・ジェイ・ホワイトとトニー・ジャーの対決はカメラワークが悪く、2人のアクションが上手く演出できていなかった。
ロン・パールマンは顔面のインパクトで押し切っている感じで、途中から画面から消えるからキャラ立ちができていなかった。
人身売買が非道なモノだと分かるけど、せめて最後ぐらいは晴れやかでスッキリできるな終わり方でも良かった。
描きたいポイントがボンヤリしすぎて、せっかくの濃い出演者たちを活かしきれていなかった印象が残りました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました