【着信アリ】RE-579

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作品データ

公開年月 2004/01/17
ジャンル ホラー
原作 秋元康 『着信アリ』
監督 三池崇史
脚本 大良美波子
製作 黒井和男
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ある日、女子大生の由美が合コンで友人の陽子の携帯電話から聞き覚えのない着信音が鳴る。
陽子自身の番号で発信され、伝言メッセージには彼女の悲鳴が録音され、3日後の時刻という不気味な現象が起きてしまう。
その3日後、陽子は伝言メッセージ通りに悲鳴を上げて転落死すると、それは噂になっていた「死の予告電話」だと判明するのだった。

登場人物&出演者

中村由美(演:柴咲コウ)

近年の出演作に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』、『大奥』などがあります。

主人公。女子大生。過去に母親から虐待を受けて、首吊り自殺した祖母を見てトラウマに。

陽子が死の予告電話を受けるが、何かのイタズラ電話と思ってあまり気にしなかった。
陽子が電話中に死に、合コンしたケンジも死に、刑事に危険だと主張するも無視される。
廃病院で山下と水沼マリエの死体を発見し、死の予告電話から生還して家に帰っていた。
最後は美々子こそが殺人鬼で、家まで来ると、魂が共鳴して憑依されて山下を殺した。

山下弘(演:堤真一)

近年の出演作に『ALWAYS/三丁目の夕日’64』、『プリンセス・トヨトミ』などがあります。

建築会社を辞めて葬儀屋に転職している。妹が不可解な死を遂げて、独自に調査していた。

妹が亡くなり死体から飴玉を見つけ、次に陽子も死んで勝手に彼女の携帯電話を拾った。
死の予告電話で友達を亡くした由美に声をかけ、何かの関係性があると考えて調べる。
水沼マリエのたどり着くと、彼女が長女の美々子に虐待をしていると推測して探す事に。
最後はマリエの死体を見つけるが、殺人鬼は美々子と分かり、共鳴した由美に殺される。

小西なつみ(演:吹石一恵)

代表作に『ゲゲゲの女房』、『さらば愛しの大統領』などがあります。

女子大生。由美と陽子の友人。合コンに参加して、由美が覗き穴にトラウマがあると話す。

陽子が死の予告電話から本当に死んでしまい、心配になった由美の家に泊まりに行った。
死の予告電話を受けてしまうと、怯えてしまい、由美に言われて携帯電話を解約した。
テレビ番組に目をつけられ、除霊ができると分かり、由美の警告を無視してついて行く。
最後はインチキ霊能者が役に立たず、ブチ切れた美々子の念力で首を捻られ落とされた。

河合ケンジ(演:井田篤)

代表作に『GO』などがあります。

大学生。由美たちと合コンしていた。ペンションに遊びに行く約束して電話番号を登録。

陽子が死の予告電話で死んだ噂を聞いて、話しに来た由美に事実じゃないと考えていた。
死の予告電話が来ていたが、仲間のイタズラだとして由美の前から立ち去ろうとした。
最後は時間が来ると、呼んだエレベーターから美々子の引っ張られて下まで落ちて死亡。

岡崎陽子(演:永田杏奈)

代表作に『バトル・ロワイアル』、『マスター・オブ・サンダー/決戦!!封魔龍虎伝』などがあります。

女子大生。由美となつみの友人。俊介という恋人がいるが、合コンしたケンジを気に入る。

先輩の葬儀から合コンに来て、女子トイレで着替えている時に死の予告電話を受ける。
気味悪いと思いながらも、そこまで気にしておらず、ケンジと付き合えるか考えていた。
最後は帰る途中で由美と電話するが、時間となって線路に飛び込み体がバラバラになる。

本宮勇作(演:石橋蓮司)

近年の出演作に『行きずりの街』、『アウトレイジ』などがあります。

死の予告電話を受けた被害者たちの事件を担当していた。実際は単なる自殺だと考える。

ケンジが死んで目撃者だった由美から事情聴取するが、超常現象のせいと聞いて笑った。
死の予告電話が人を殺していると由美と山下に言われるが、逆にブチ切れてしまう。
テレビでなつみの除霊番組が放映されるが、まるで興味がなくラーメンを食っていた。
最後は死の予告電話が本物だと理解し、菜々子が差し出した飴玉を見て普通に引いた。

水沼菜々子(演:清水聖波)

本作が長編映画デビュー作となります。

水沼マリエの次女。美々子とは異父姉妹。失語症になって、養護施設に預けられていた。

山下がマリエの行方を追っていると、養護施設まで来るが、当然のように何も話さない。
母親から虐待を受けて失語症になったと山下たちが予測したが、実際は美々子が原因。
マリエが仕掛けたビデオカメラから、美々子に包丁で腕を切られた場面が映っていた。
最後は虐待を受けていたが、飴玉をもらっていたと山下や本宮たちに話していた。

水沼美々子(演:大島かれん)

本作が長編映画デビュー作となります。

マリエの長女。家に押し入った男に性的暴行を受けたマリエが堕胎せずに産んでいた娘。

喘息持ちで発作を起こしマリエに何度か病院に運ばれるが、妹が生まれて嫉妬心を持つ。
マリエじゃなく、実際に妹を虐待していたが、バレて発作を起こすも放置されて死んだ。
幽霊になって強い念力と怨念で携帯電話のアドレス帳からランダムに人を無差別に殺害。
最後は幼少期に虐待を受けていた由美と魂が共鳴し、憑依して心配した山下を殺した。

水沼マリエ(演:筒井真理子)

近年の出演作に『家族X』、『人の砂漠』があります。

美々子と菜々子の母親。何度も子供たちを病院に連れて行き、周りから虐待を疑われる。

長らく家を空け菜々子が養護施設に入り、美々子は発作を起こして死んでしまっている。
由美と山下の調べで代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性を推測され真犯人を思われる。
廃病院まで来た山下に死体として見つけられ、襲おうとするも由美に泣きつかれて成仏。
最後は真犯人が美々子が隠し撮りしたビデオから判明して、虐待していた事実が消えた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は秋元康による同名小説の実写映画化となります。
この作品はその後に続編が2本、リメイクが1本と、テレビドラマ化もされています。
そもそも、秋元康がテレビ業界に強い影響力を持っているので、そのブランドで売っているだけという印象を持っています。
本作が作られたのはまだまだジャパニーズ・ホラーが面白かった時期だったと思います。
その為、予算はそれなりに用意され、キャストも豪華さが際立っています。
当時はまだ『リング』による影響が残っていて、どのジャパニーズ・ホラーも貞子をモデルにしている流れがありました。
小説家ではない秋元康が書いたなんちゃってホラーであるけど、さすがに物書きという事から体裁はそれなりだと思います。
ただ、オリジナリティの面は弱く、本作では殺人鬼の設定を盛りすぎた印象があった。
まだジャパニーズ・ホラーが元気だった頃なので、じっくりとした怖さの演出が思っていたよりはしっかりしていました。
しかしながら、脇役を消す時はちゃんとルールに従って丁寧に仕事をするのに、主人公がターゲットになると途端に雑になるのはなんとかならないのだろうか。
他と違って特別だから主人公になっているのは分かるけど、それに合わせて殺人鬼を動かすのはご都合主義すぎたと思う。
しかも、続編を意識した終わり方はまさしく、ビジネス大好きな秋元康とテレビ局との感じがかなりしました。

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