作品データ
公開年月 | 2020/05/07 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ルノー・ゴルティエ |
脚本 | ルノー・ゴルティエ |
製作 | ピエール・アレクサンドル・ブシャール、マタイアス・バーナード、ほか |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
卒業前に最後の週末を「ウェットバレー」という遊園地で伝統を引き継いで楽しくパーティをするバレーヒルズ高校の生徒たち。
バンドを組むジョシュも卒業生の一人で演奏を予定していたが、同級生で転校したキムと再会し、彼女がウェットバレーで働いている事を知った。
パーティが最高潮に盛り上がり、賞金のかかったスライダータイムレースが始まると、悲鳴とともにプールは血の海と化してしまうのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Inbox』、『Jeune Juliette』などがあります。
主人公。バレーヒルズ高校の生徒で卒業を控えている。仲間たちとバンドを組んでいる。
卒業パーティで演奏する予定だったが、ウェットバレーの管理員のキムと再会を果たす。
過去の出来事を忘れてキムとシャワー室でセックスし、トミーにバレて殴り倒されてしまう。
不動産王の父親がウェットバレーの権利を譲ると言われるが、反発して拒否していた。
最後はX字の惨劇で父親も殺され、莫大な遺産を手にして慰謝料をプリシラに渡していた。

代表作に『Knight Rising』、『Target Number One』などがあります。
ヒロイン。「ウェットバレー」で管理員をしている。ジョシュと同じ学校で転校している。
卒業パーティで演奏を控えていたジョシュと再会するが、嫉妬深いトミーのせいでぶち壊し。
その後もジョシュとひっそり会うと、シャワー室で欲望のままにセックスを楽しんだ。
浮気がトミーにバレるが、プリシラによりクビにされてから堂々とジョシュたちと行動する。
最後はウォータースライダーの惨劇で悲鳴を上げ、遺産を受け取るジョシュと同席した。

代表作に『Saint-Narcisse』などがあります。
バレーヒルズ高校の卒業生。ジョシュと同じバンドでドラムを担当する。いつも名前を間違えられる。
ジョシュがフィルたちにちょっかいを出されると、すぐに出てきて堂々と止めようとしていた。
アリスとは非常に仲が良くても友達以上にはならないが、プールサイドでは一緒に過ごした。
プリシラが伝説のアバズレだと知って、一人で興奮していたが、ベース担当が先に手を出す。
最後はウォータースライダーを無事に滑るが、大量の血と肉片を見た事で激しく吐いていた。

本作が長編映画デビュー作となります。
バレーヒルズ高校の卒業生。いつも二人の金魚のフンとジョシュたちを小バカにしている。
バンドの演奏を控えるジョシュたちにイチャモンをつけるが、アリスに止められてしまう。
その後も何かとイライラしているトミーに対しても、上から目線で睨みつけていた。
ジョシュがキムとシャワー室でセックスするところを映し、みんなに送りつけていた。
最後はウォータースライダーで運良く死なず、血の海と化したプールを呆然と見ていた。

代表作に『Happy Face』などがあります。
バレーヒルズ高校の卒業パーティの委員長。パーティと伝統を守る為に盛り上げていく。
まだ高校生であっても飲酒どころかドラッグをやっても注意せず、普通に楽しんでいた。
実は経営者のポールと三ヶ月前から肉体関係にあって、酒とドラッグもやっていた。
不動産王がウェットバレーを買うと聞いて、ポールを問い詰めるも何も知らずケンカした。
最後はウォータースライダーに仕込まれたX字の刃物に突進して、最初の犠牲者となった。

代表作に『Happy Face』などがあります。
「ウェットバレー」の管理員。キムの恋人。嫉妬深くてキムがいなくなるとイライラする。
キムがジョシュと親しくしているとすぐに駆けつけ、ブチ切れるも彼女に止められた。
週末を卒業生たちのパーティで潰され、一緒に作業していたコンラッドに愚痴をこぼす。
ジョシュとキムのセックス動画を見ると、殴りかかるもプリシラによってクビにされた。
最後はウォータースライダーの刃物に気付くも無視され、後から来た人により斬殺された。

代表作に『バニシング・ヒーロー』、『ホワイト・ラバーズ』などがあります。
「ウェットバレー」の現場責任者。開園した当時から働いている。過去の事故を知っている。
バンドのセッティングをする担当だが、電子機器は使えないとしてジョシュたちに注意する。
バカが酒ビンを持ったままウォータースライダーで事故を起こし、後処理をしていた。
ウォータースライダーに仕込まれたX字による惨劇を見て、監視台から落ちて足を挫いた。
最後は悪ふざけする卒業生たちにウォータースライダーへ放り込まれ、犠牲者の一人になる。

代表作に『The Favourite Game』、『Good Sam』などがあります。
「ウェットバレー」の経営者。妻のプリシラは有名なビッチで夫婦仲は冷え切っている。
卒業を控えていたアリスと三ヶ月前から肉体関係になって、パーティの会場を提供した。
プリシラがいろんな男と遊び回っていると知るが、自信も浮気しているので怒る事ができず。
実は裏でジョシュの父親で不動産王が土地の権利を買っていて、売却されようとした。
最後はプリシラの挑発でウォータースライダーに行くが、X字の刃物で見事に殺された。

代表作に『Both Sides of the Law』、『Good Sam』などがあります。
ポールの妻でウェットバレーの正社員。バレーヒルズ高校を1992年に卒業している。
卒業生たちの間では毎年男を漁っているという噂があって、本人も堂々と認めている。
夫とは冷め切った夫婦関係で、不動産王のマイケルと不倫をして土地の買収を持ちかける。
秘かにスタッフを殺し、ウォータースライダーにX字の刃物を仕込み、マイケルを射殺した。
最後はマイケルの財産をもらったジョシュから慰謝料をもらい、一人勝ちに笑顔を見せた。
感想
[個人的な評価]
本作はアートディレクターとして活躍するルノー・ゴルティエの長編映画2作目となります。
ジャケットのインパクトが凄まじくて、それだけで鑑賞する価値があると思いました。
でも、実際は殺しのパーティが始まるまで約60分もバカたちによるバカ騒ぎに付き合わないといけないという事実を突きつけられる。
高校生たちの卒業パーティを水上公園で行うのだが、どんな高校なのかと疑いたくなるぐらい下品さしかないのです。
基本的にみんな下半身で動いていて頭が空っぽであるが、まさか主人公やヒロインまで下半身で動いていると思わなかった。
こういう作品というのはヒロインだけが特別扱いになるはずが、誰一人としてマトモな貞操観念やモラルがないのです。
バカ映画なので常識を期待してもムリだが、本作はあまりにも下品すぎる上に殺しまでが長すぎて正直ダレてしまう。
一応、ウォータースライダーに刃物を仕込んだのは誰か分からないように伏線をいっぱい張っているが、頭の悪い作品にそんなモノは必要ない。
あくまで求められているのはバカたちが無残に殺されていく場面であり、それ以外はさっさと自己紹介して本題に入って欲しいです。
X字に仕込まれた刃物がスパスパと滑ってきたバカたちを斬殺していくのだが、気持ちいいぐらいに斬ってくれて爽快感があります。
下品でグダグダな自己紹介がウソのように、バカたちが気持ちよく殺されていく展開は潔いほど死んでいきます。
ただ、X字に仕込まれた刃物が動くワケじゃないので、滑ってきた人がいなくなるとそこで終わってしまうのは残念すぎる。
単なる復讐劇にしても伏線が雑すぎて思いつかなかったのは分かるし、尺を持たせる為に無意味なエロに頼っている頭の悪さがしっかりと伝わってきます。
面白い部分が殺される場面というバカ映画であるが、設置してあって勝手に死んでいくだけの工夫がないのは物足りなかったです。
それに殺人鬼の正体が途中から分かってしまうような雑なミスリードするぐらいなら、最初からサイコな殺人鬼にした方がもっと面白くなっていたと思います。
バカが作ったバカ映画という分かりやすいコンセプトに、手を抜かないグロテスクな描写は素直に評価するべきだろう。
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