【ルシッドドリーム/明晰夢】VD-602

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作品データ

公開年月 2017/02/22
ジャンル SF/サスペンス
原作 なし
監督 キム・ジュンソン
脚本 キム・ジュンソン、イ・ヨンジョン
製作 ホン・ヨンス、チェ・ソンジュン
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

大企業の不正の告発を専門とする記者テホの息子ミヌは、遊園地でこつ然と姿を消してしまう。
3年後、なんの手がかりも掴めずに焦っていたテホは、夢を自覚しながらに見る事ができる明晰夢という技術の存在を知る。
失踪事件を担当する刑事ソンと協力し、明晰夢を利用して真相に迫ろうとするのだった。

登場人物&出演者

テホ(演:コ・ス)

代表作に『超能力者』、『天命の城』などがあります。

主人公。記者。大物政治家や社長の闇を暴露して世間で名を売っている。妻と離婚して息子と二人暮らしする。

上司ですら止められない暴走をするが、珍しい血液型を持つ息子のケガに人一倍気にする。
遊園地で息子と遊びに行くが、何者かに誘拐され、明晰夢を使って独自で捜査を始める。
誘拐犯たちを追うが、昏睡状態と自殺で迷宮入りしそうになって、共有夢で新たに見つける。
最後はギョンファンの夢に入って黒幕のソン刑事を倒し、息子の居場所を知って再会した。

ミヌ(演:キム・カンフン)

代表作に『メタモルフォーゼ/変身』、『EXIT/イグジット』などがあります。

テホの一人息子。MkMkという韓国で20人しかいない珍しい血液型を持つ。母親がアメリカにいると聞かされている。

ベビーシッターが目を離した時にケガしてしまい、見つけたテホが形相を変えて怒っていた。
実はチョ会長の息子と同じ血液型であり、輸血の為に誘拐されたとテホが推測していた。
本当は誘拐犯だったギョンファンに父親がいなくなったと聞かされ、教会に預けられていた。
最後はギョンファンから居場所を聞いたテホがやって来て、3年ぶりの再会に喜んでいた。

ソヒョン博士(演:カン・ヘジョン)

代表作に『オールド・ボーイ』、『犬どろぼう完全計画』などがあります。

明晰夢の研究をしている女性。テホとは知り合いで、息子を探したい彼から強く明晰夢の捜索を依頼される。

当初は治療の為に研究していると拒否したが、モノを破壊して覚悟を見せたテホに負けた。
しっかりとルールをテホに言い聞かせて何度か明晰夢を繰り返すが、副作用が出て止めた。
ヨンヒョンの共有夢について知り、テホがギョンファンの夢に入り込む手伝いをした。
最後はソン刑事に共有夢を話してしまい、テホをギョンファンの夢に送り込んで成功させた。

サンピル(演:パク・イナン)

代表作に『春の日は過ぎゆく』、『感染家族』などがあります。

人材派遣会社を経営する。過去にテホの記事によって助けられた縁を持ち、何かと協力てしてくれる。

警察が3年もかけて息子を見つけられず、明晰夢から手がかりを得て人探しを頼まれていた。
すぐに犯人を見つて海外へ高飛びすると警告し、もう一人は昏睡状態になっていると話した。
テホの信号が途絶えると、危険を察知して手下を連れて近くの川で手分けして探していた。
最後はテホを助けようとしてソン刑事の部下に刺されるが、平然と倒して手下に助けさせた。

ヨンヒョン(演:パク・ユチョン)

代表作に『海にかかる霧』、『奇跡のピアノ』などがあります。

車椅子の男。勝手に人の夢に入り込む「共有夢」ができる。ディス・マンとも呼ばれている。

ミヌが誘拐された日にも勝手に夢へ入り込んで、明晰夢で姿をテホに確認されて追われた。
誘拐犯の昏睡状態と自殺で行き詰まったテホに見つかり、共有夢について説明をしていた。
テホをギョンファンの夢へ送り出し、そこで手がかりを得るも殺されそうになって助けた。
最後はソン刑事が来て強引にギョンファンの夢へ送るが、結局は帰って来れずに終わる。

チョ会長(演:イ・ジュニュク)

代表作に『僕の中のあいつ』、『真心が届く』などがあります。

大企業ハンビグループの会長。過去にテホによって息子の兵役を取り上げれられて大変な状況になった。

息子が交通事故で亡くなってしまい、治療の一環としてソヒョンの明晰夢を取り入れていた。
ソヒョンにとって重要な出資者の一人だが、息子の血液型がミヌと同じでテホの疑いを持つ。
明晰夢を行っている時にテホがソヒョンに協力を持ちかけれ、そのまま連れ出されてしまう。
最後はボディガードが助けに来ると、テホの強い覚悟を知って黒幕のヒントを与えていた。

ギョンファン(演:チョン・ソクホ)

代表作に『侵入者』、『7号室』などがあります。

実際にミヌを誘拐した犯人。兄貴と呼ぶチンピラと組んでいたが、黒幕のソン刑事に脅されてやっていた。

誘拐する日には兄貴がテホを気絶させると、隙を見てミヌを連れ出して殺す計画に反対した。
結局はミヌを殺す事ができず孤児と称して教会に預け、ソン刑事によって昏睡状態になる。
共有夢を使ったテホが夢に侵入すると、誘拐犯だとバレるもヨンヒョンにより逃げられた。
最後は死が迫る中でテホが再び夢に入り込み、ミヌがいる教会の写真を渡して消え去る。

ソン刑事(演:ソル・ギョング)

代表作に『シルミド/SILMIDO』、『殺人者の記憶法』などがあります。

誘拐されたテホの息子ミヌを捜索していた。生まれつき難病の娘がいて、何がなんでも助けようとしている。

3年に渡る捜索で手がかり一つも見つけられず、暴走するテホを何度も止めて説得していた。
明晰夢を捜査に取り入れたいテホに案内され、実際に体験すると役に立つと考えて協力する。
誘拐犯が昏睡状態と自殺を遂げるが、実はその黒幕でどこかへ送られたミヌを探していた。
最後はギョンファンの夢に入り込むが、ミヌの居場所を知るも脱出できず夢に取り残された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
タイトルにあるように物語のメインとなるのは「明晰夢」というモノになります。
この明晰夢というのは、夢の中で自分自身が夢である事を認知して、なんでもできてしまう魔法のような技術です。
明晰夢の概念に近いモノを取り入れたのは、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でしょう。
『インセプション』では明晰夢と表現しなかったが、夢の中である事を自覚しているのでテーマとして遠くはないです。
そんな本作では装置を使って訓練しなくても明晰夢を見る事ができて、誘拐された息子の手がかりを探す内容になっていきます。
ただ、その分だけリスクがあって、脳に直接ダメージを食らうが、子供を見つける為に主人公はそれすら覚悟の上である。
しかしながら、明晰夢はあそこまで万能なのかと思ってしまう部分があって、途中からファンタジーっぽい印象になってしまった。
更に「共有夢」という新要素が出て、本格的に韓国版『インセプション』になってしまい、残念ながら劣化版のように感じてしまった。
本格的に共有夢を使うつもりはなかったので、控え目に使っていたが、結局は物語の帰結はそこになってしまいました。
やはり、明晰夢では限界があって、他人と夢を共有する方が物語に広がりがある事を作品の中で示したのは失敗だった気がします。
どうせなら、最後まで明晰夢だけで押し通すべきで、違う方面に頼ってしまったのは作品としての軸がブレてしまったように感じました。
韓国版『インセプション』とは言えない微妙な立ち位置で、そこにオリジナリティがあまり感じられなかったは痛かった。
それでも、主人公の息子を誘拐する犯人の心情や行動は納得できたので、もう少し明晰夢に迫った内容にして欲しかったです。

コメント

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