【ホラー・ストーリーズ】RE-3762

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2012/07/25
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ミン・ギュドン、イム・デウン、ホン・ジヨン、ほか
脚本 キム・ゴク、キム・ソン、ほか
製作 ミン・ジンス、キム・ヨンホ
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

概要

「オープニング」の殺人鬼、「太陽と月」の幽霊、「恐怖のフライト」の航空パニック、「秘密のレシピ」のスラッシャー、「救急車」のゾンビ、5話からなるオムニバス形式の韓国産ホラー映画。

登場人物&出演者

【オープニング】

ジウォン(演:キム・ジウォン)

代表作に『ロマンティックヘブン』、『朝鮮名探偵/鬼〈トッケビ〉の秘密』などがあります。

女子高校生。どこかも分からない小汚い部屋に監禁された状態で目が覚める。手足が縛られ口にテープが貼られていた。

目の前には言葉を発さない殺人鬼がいて、筆談で怖い話をしてくれと頼まれて話しをする。
一話目で眠っていたと思ったら電話のせいで起こし、またしても怖い話をする事になった。
何かの内蔵を食事として用意され、食べるも吐いてしまい、殺人鬼に心配されてしまう。
最後は再び逃げようとして携帯電話が鳴り、殺人鬼に喉へ包丁を当てられて切り刻まれた。

殺人鬼(演:ユ・ヨンソク)

代表作に『建築学概論』、『バニシング:未解決事件』などがあります。

ジウォンを誘拐して監禁する殺人鬼。一切言葉を発せず、筆談でジウォンに謝罪して手のヒモを切った。

怖い話をしてもらわないと眠れない事からジウォンに頼み、口元のテープを剥がして聞いた。
一話目でウトウトするも目を覚まし、次の話しを聞いてから生の内蔵を食事として差し出す。
腕に噛み跡がある事からジウォンに病院へ行くべきと言われるが、まったく気にしなかった。
最後は逃げようとしたジウォンを捕まえ、喉に当てた包丁と言葉を出して静かに切り刻んだ。

【太陽と月】

ソニ(演:キム・ヒョンス)

代表作に『トガニ/幼き瞳の告発』、『剣客』などがあります。

ムニの姉。仕事が忙しい母親の代わりに弟の面倒を見ている。いつも母親の帰りを携帯電話で確認している。

英語の塾で先生が送ってくれるが、不気味な笑みを見てすぐに家へ入って安心していた。
宅配便が来てドアの前に荷物を置いて取るが、鍵の調子が悪く男が入ってくるも夢を見る。
トイレに行くと何かいると気付いて弟と隠れるが、幽霊だと分かって二人で1階まで逃げる。
最後は開いたドアに逃げていくが、そこには焼身自殺した女の幽霊がいて二人は叫んだ。

ムニ(演:ノ・ガンミン)

代表作に『ホラー・ストーリーズ2』、『消えた時間』などがあります。

ソニに弟。姉とともに英語の塾へ行っている。両親は別居状態で姉とともに母親に引き取られている。

塾の帰りに先生たちに送り出され、母親がまだ帰ってこない事から家の前まで付いてきた。
家に入ると安心して姉と一緒に遊んでいて、母親が帰ってくると分かって後片付けして寝た。
姉がトイレから帰ってきて泥棒がいると言われ、二人で家から出るも外に出られずに叫ぶ。
最後は開いたドアに入っていくが、そこには幽霊が待っていて姉とともに悲鳴を上げた。

【恐怖のフライト】

ソジョン(演:チェ・ユニョン)

代表作に『マイ・ブラック・ミニドレス』、『ハナ/奇跡の46日間』などがあります。

客室乗務員。連続殺人鬼を護送する貸し切りの飛行機に搭乗する。出発する前から不安視をしていた。

飛行機が離陸してパイロットたちにコーヒーを差し出し、刑事たちが殺されていると知った。
捕まってコクピットに連れ去られるが、合図の違いから知らせるも副操縦士がケガをした。
生きていた刑事から銃の事を聞いて取りに行くが、すでにバレていたが反撃で発砲して倒す。
最後は副操縦士が殺人鬼に殺され、驚いていたところで満面の笑みを見せられて恐怖をした。

パク・トゥホ(演:チン・テヒョン)

代表作に『愛しのサガジ』、『悲夢』などがあります。

客室乗務員ばっかりを狙っていた連続殺人鬼。警察に逮捕されて護送する為に貸し切りの飛行機に乗った。

殺した客室乗務員の亡霊を何度か見ていたが、意識から取り払って冷静になって状況を把握。
落ちていたペンを拾って刑事を殺害し、もう一人も手錠で首を締めて奥の方に運んでいった。
パイロットを殺害してソジョンを追い詰めるが、足にペンを食らってケガを負ってしまう。
最後は銃で撃たれるも生きていて、副操縦士を殺害してソジョンの前に笑いながら現れた。

【秘密のレシピ】

コンジ(演:チョン・ウンチェ)

代表作に『超能力者』、『安市城/グレート・バトル』などがあります。

パッチとは腹違いの姉。ミン会長との結婚が決まっていて、妹や継母にとって立場の違いを見せつける。

ミン会長が家まで食事にやって来ると、部屋で「ザクロ」のような肌だと言われていた。
あくまで妹にはミン会長の相手になるのはムリだと話し、メイドが帰る時に送っていった。
パッチの母親による策略で眠らされ、メイドに助け出されると、ミン会長の家に向かった。
最後は妹が解体される現場を見て、家に帰ると贈られたキムチがそれだとして継母に言った。

パッチ(演:ナム・ボラ)

代表作に『サニー/永遠の仲間たち』、『サスペクト/哀しき容疑者』などがあります。

コンジとは腹違いの妹。姉がミン会長と結婚が決まると、顔を似せる為に整形までして近づけようとする。

部屋で姉とミン会長のやり取りを覗いていたが、バレて目を潰すと言われて諦めてしまう。
母親の策略でコンジを眠らせると、代わりとして結婚式に出てすべてを捧げるとして説得。
結果的にミン会長に認められ、姉の代わりに妻として迎え入れるが薬で眠らされていた。
最後は意識がある状態でミン会長に解体され、彼の若さを保つキムチの材料にされていた。

パッチの母親(演:ナ・ヨンヒ)

代表作に『暗闇の子供たち』、『折れた矢』などがあります。

コンジの継母。夫は家を出てしまい、実の娘であるパッチとともにコンジと三人暮らしをしている。

ミン会長と結婚が決まったコンジに対し、立場の違いを言われるも怒る事なく認めていた。
実際は娘のパッチこそがミン会長に相応しいと思っていて、彼を誘い出す作戦を練っていた。
コンジを監禁してガスで眠らせると、その間にパッチを代わりとして結婚に差し出し成功。
最後はミン会長からのキムチが贈られ食べるが、コンジにパッチだと言われ吐いてしまう。

メイド(演:イム・ソンミン)

代表作に『壯土の夢』、『私の愛、私のそばに』などがあります。

ミン会長に仕える女性のメイド。いつもは老化防止になる鹿肉を使ったキムチの仕込みをやっている。

6回目の結婚をするミン会長が次に選んだコンジの元に来て、高級なドレスを持ってきた。
帰ろうとした時にコンジが気を利かせて送ってもらい、雨が降る事から傘を貸してもらった。
鹿肉の仕込みをしていた時に目覚めたコンジに事情を話し、指輪を渡そうとして肉に投げた。
最後はパッチが新たなキムチになった事でミン会長が更に若くなり、当たり前に褒めていた。

ミン会長(演:ペ・スビン)

代表作に『テレシネマ7/結婚式の後で』、『メモリーズ/追憶の剣』などがあります。

有名な整形外科医で会社の会長を務めている。60代でありながら見た目が20代という若々しさを保っている。

メイドから特別製のキムチがそろそろなくなると言われ、新しい材料が入ると話していた。
コンジと婚約して家にやって来ると、妹のパッチから誘いを受けて拒否する素振りを見せず。
結婚式にコンジじゃなくパッチがやって来ると、母親の説明を受けて納得して結婚をした。
最後は捕まえたパッチを解体し、新たなキムチにしてメイドから若くなったと褒められる。

【救急車】

(演:キム・ジヨン)

代表作に『僕の妻のすべて』、『EXIT/イグジット』などがあります。

車の事故に遭って救急車を呼んで、意識不明となった娘とともに病院へ向かおうとしていた。

娘の腕の傷から噛み跡に見えてしまい、医者たちに疑われるもずっと違うと主張していた。
病院にワクチンがなく娘を下ろそうとした医者を看護師が裏切り、ゾンビたちから逃げ出す。
看護師が隠れて再び検査をすると、感染しているという疑いを持ってしまい銃の奪い合いに。
最後は感染した運転手に噛まれ、目を覚ました娘にゾンビ化した状態で襲いかかってしまう。

看護師(演:キム・イェウォン)

代表作に『プロミス/氷上の女神たち』、『ドアロック』などがあります。

救急車に乗っている女性の看護師。車の事故で意識不明の女の子に応急処置し、母親を落ち着かせようとする。

女の子の腕の傷が噛み跡に見える事で、疑う医者の為に検査をさせて感染していないと判明。
病院にワクチンが残っていないと医者に言われるが、信じられず確認しようとして拒まれる。
医者が女の子を下ろそうとするが、銃を拾って撃ってしまい、そのせいでゾンビに見つかる。
最後は女の子が感染していると考え、車から下ろそうとして母親に撃たれて外へ出された。

医者(演:チョ・ハンチョル)

代表作に『8番目の男』、『三姉妹』などがあります。

救急車に乗っている男性の医者。車の事故で意識不明となった女の子への応急処置をしながら状況を把握する。

女の子の腕に噛み跡のような状態を見ると、感染しているという疑いを持って母親に迫った。
看護師から検査をするべきとして敢行し、ギリギリで感染していないと分かって納得する。
病院にはワクチンが残っておらず、指示を受けて女の子を置いていこうと母親に銃を向けた。
最後は看護師の裏切りで撃たれ、追ってきたゾンビに捕まって母親に車から振り落とされた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はみんな大好きアルバトロス・フィルムが配給した作品です。
この作品は全4話からなるオムニバス形式のホラー映画となります。
オムニバス形式の作品というのは一つのテーマでぞれぞれが独立した短編を一本にしている。
本作もその例には漏れないが、物語の基本として殺人鬼に監禁される女子高生が怖い話をしていく中で展開されるも話しとなります。
なので、現実として女子高生と殺人鬼があって、他の物語は彼女の口から語られる架空の話しと言えるだろう。
一話目の「太陽と月」は姉弟を示すモノで高級マンションで母親の帰りを待っていたが、泥棒が入ってきて逃げ回るという内容でした。
とは言っても、最初は夢オチとなって安心していると本物が来て、姉弟が逃げた先には幽霊が待っている結末になる。
二話目の「恐怖のフライト」では貸し切りの飛行機で護送される連続殺人鬼が刑事たちを殺害し、主人公たちを殺そうとする。
殺人鬼は逃げる事が目的じゃなく、殺す事が目的だから一切迷う事がなく、飛行機が墜落しようが関係ないところに恐ろしさがある。
三話目の「秘密のレシピ」は一番物語に力を入れていて、60歳でも見た目が20代の会長を姉妹が取り合うという物語。
結果的に継母の娘である妹に取られてしまうが、会長の若さの秘訣こそ人肉をキムチにしているという事実を知った時の継母と姉のリアクションが記憶に残る。
四話目の「救急車」はゾンビ物で作品の中で一番現実離れしていて、助けた女の子が感染しているかしていないかという揉め事になる。
結局は感染していなかったというオチになるが、母親の強硬すぎる姿勢で疑われ、挙げ句は暴挙にまで発展するも最終的に自身が感染して娘を襲うという結末になる。
ラストでは女子高生が眠りについた殺人鬼から逃げようとするが、携帯電話がなると同時に起こしてしまい喉に包丁を当てられて殺されるという事になる。
やはり、韓国映画は物語を練り込んで登場人物に感情移入させるタイプが多いせいか、こういうオムニバス形式はあまり向いていないと思います。
短い物語の中でインパクトだけを残してしまうと薄っぺらに感じられ、せっかくの韓国映画の良さが発揮できていないと思う。
それぞれの物語はもっと深掘りができるはずなので、短編にしてしまったのは残念でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました