【攻殻機動隊/新劇場版】VD-834

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作品データ

公開年月 2015/06/20
ジャンル SF/アクション
原作 士郎正宗 『攻殻機動隊』
監督 黄瀬和哉、野村和也
脚本 冲方丁
製作 石川光久
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

情報ネットワークと義体技術の発達により、人々の脳がネットワークと接続され、ほとんどの人間が電脳化された近未来。
2029年3月、総理大臣が何者かが仕掛けた爆発物によって暗殺される事件が発生し、被害者の中には草薙素子のかつての上司だった501機関のクルツもいた。
早速と草薙はバトーやトグサらはぐれ者の寄せ集め集団を率いて捜査を開始するが、それは彼女自身の秘められた生い立ちへ繋がるのだった。

登場人物&出演者

草薙素子(声:坂本真綾)

近年の出演作に『THE FIRST SLAM DUNK』、『神在月のこども』などがあります。

主人公。「独立攻性部隊」のメンバー。陸軍501機関の元兵士。0歳から完全義体のサイボーグで圧倒的な戦闘力を持つ。

電脳戦でも常人以上の能力を持ち、大使館での作戦では率先して突撃して敵を圧倒していた。
情報艦で最深部まで潜って電脳に侵入すると、隠された真実を追う為にチームを解散させた。
単独で501機関まで潜り込むも偽物に破壊されるが、バトーたちに助けられて修理を受けた。
最後はクルツが黒幕だと暴いて第三世界に行く彼女を見送り、公安9課の部隊として再始動。

バトー(声:松田健一郎)

代表作に『攻殻機動隊ARISE/GHOST IN THE SHELL』、『THE FIRST SLAM DUNK』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。陸軍空挺特科第一出身の大男。眠らない眼という義眼を持ち、素子を誰よりも信頼する。

大使館での作戦では素子とともに行動して、大柄の改造兵を相手に格闘戦で制して倒した。
情報艦では素子と一緒に侵入していくと、敵の襲撃を察知して彼女を守りながら行かせた。
素子がチームを解散しても荒巻のスカウトを蹴って、ボロボロになった彼女を助け出した。
最後は素子を助ける為に参戦し、501機関の兵士をサイトーとともに倒して勝利に貢献した。

トグサ(声:新垣樽助)

代表作に『人狼/JIN-ROH』、『囀る鳥は羽ばたかない』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。新浜県警刑事部の元特捜刑事。メンバーの中で唯一の生身で直接な会話を大事にする。

大使館での作戦では素子の突撃する展開に驚きながら、ロジコマに隠れながら応戦していた。
情報艦での戦闘で敵の充実した兵器に圧倒されつつ、ロジコマに乗って反撃を繰り出した。
素子がチームを解散させると、独自に捜査する為に公安9課に残ってあらゆる資料を閲覧。
最後は素子を助ける為に参戦し、ロジコマと連携を取って敵を排除して勝利に貢献した。

イシカワ(声:咲野俊介)

代表作に『アテルイ』、『さよならの朝に約束の花をかざろう』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。陸軍情報部の元兵士。髭面が特徴的で主に電脳戦のスペシャリストとしてサポートする。

大使館での作戦では館内の状況を素子たちに報告し、すぐに対応して判断する役目を担った。
情報艦では珍しく現場に出て戦闘するが、敵が用意した多額の兵器に対して驚いていた。
素子がチームの解散を言い渡されると、独自に動いて情報部の元上官に接触して情報を奪う。
最後は素子を助ける為に参戦し、劣勢になったところで彼女に助けられて勝利に貢献した。

サイトー(声:中國卓郎)

代表作に『攻殻機動隊ARISE/GHOST IN THE SHELL』、『劇場版BEM/BECOME HUMAN』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。海兵隊の元兵士。左目を高性能の義眼にして、殺人を誰よりも楽しんでいる。

大使館での作戦では狙撃手として待機し、館内の様子を素子たちに伝えて援護射撃していた。
偽物の素子を見つけて狙撃する生身の右耳を撃ち抜かれ、すぐにブチ切れて恨みを持った。
情報艦での戦闘では敵の姿が見えず困惑するが、ボーマのサポートで狙撃できるようになる。
最後は素子を助ける為に参戦し、501機関の兵士に苦戦するがバトーと組み勝利に貢献した。

バズ(声:上田燿司)

代表作に『図書館戦争/革命のつばさ』、『すずめの戸締まり』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。陸軍警察の元潜入調査員。細身の男で地味な容姿だがナイフによる近接格闘を得意とする。

ボーマと一緒に大使館の人質たちを助ける為に兵士たちを倒し、無事に脱出させる案内する。
総理大臣が暗殺された犯人を探すべく単独で動き、荒巻に接触して状況を確かめようとした。
素子がチームを解散すると、独自に大使館での動きを調査してボーマと合流して情報を交換。
最後は素子を助ける為に参戦し、501機関の元兵士たちとナイフで挑んで勝利に貢献をした。

ボーマ(声:中井和哉)

近年の出演作に『ONE PIECE FILM RED』、『GのレコンギスタⅣ/激闘に叫ぶ愛』などがあります。

「独立攻性部隊」のメンバー。陸軍空挺特科第一出身の元特殊部隊の隊員。スキンヘッドで大柄な両目が義眼の男。

パズと行動を共にする事が多く、大使館での戦いは兵士たちを制圧して人質を救出していた。
総理大臣を暗殺した現場まで足を運ぶと、爆発を逆再生する事に成功して素子たちに見せる。
素子がチームの解散を告げてバーで飲んでいると、手に入れたデータを再現しヒントを得る。
最後は素子を助ける為に参戦し、大型戦車を破壊する機関銃を持ち込んで応戦し協力した。

荒巻大輔(声:塾一久)

代表作に『悪魔が来りて笛を吹く』、『クレヨンしんちゃん/もののけニンジャ珍風伝』などがあります。

「公安9課」の長。独立部隊となった素子たちに一目を置くが、一方的に「サル」と呼ばれて嫌われている。

大使館で素子たちの活躍を黙って見ていたが、同時に起きた総理暗殺を知って無力さを痛感。
素子たちがチームの解散を告げ単独で行動し、残されたメンバーをスカウトするも拒まれる。
残ったトグサが調査を続けるとして課のネットワークを利用させ、状況を冷静に静観する。
最後はロバートを逮捕に向かうもできず、素子たちに暗殺をさせて裏の仕事を任せる事に。

藤本修(声:NAOTO)

EXILEと三代目J Soul Brothersのメンバーで、映画の代表作に『フード・ラック!食運』などがあります。

内閣総理大臣の補佐官で息子。素子たちが「独立攻性部隊」を組織する上で会議をして認可をさせた。

大使館で素子たちがロバートたちの救出する間、総理大臣が暗殺されショックを受けていた。
素子と会って状況を話していたが、同時に彼女を口説こうとするがやんわり断れてしまう。
真実を知った素子に実際の事実として、自分が操られて父親を殺害した運び屋だと言われる。
最後は真実の記憶に耐えられず泣きながら素子に消すように頼むが、またも断れてしまう。

クルツ中佐(声:浅野まゆみ)

代表作に『シックス・エンジェルズ』、『LUPIN THE IIIRD/峰不二子の嘘』などがあります。

「陸軍501機関」の長。元々は素子の上司であったが、別の組織に移った彼女とはライバルような関係となった。

電脳による犯罪を取り締まる新たな機関の創立として、総理大臣に直接会って頼んでいた。
大使館が素子たちによって制圧される同じ頃、民営化を進める会議で爆破テロにより死亡。
その正体はファイア・スターターであり、素子たちが作られた場所にいた少女だと判明する。
最後は駆けつけた素子を前にして、第三世界へ旅立つとして水の中に入って別れを告げた。

ロバート・リー(声:麦人)

近年の出演作に『劇場版 転生したらスライムだった件/紅蓮の絆編』、『BURN THE WITCH』などがあります。

「東亜連合経済体・極東通商部」の代表を務める。あくまで金儲けをする事を第一にしてなんでも利用する人間。

国防軍の将校たちが国防省の温存を訴えるテロで、大使館のセーフルームに避難をしていた。
素子たちによる活躍でテロリストたちは排除されると、無傷で生還するも政府に賠償を要求。
実際はファイア・スターターと組んで犯罪者を生み出し、武器などを売って儲けようとした。
最後は荒巻が逮捕にやって来るもムダだと主張するが、素子たちによる暗殺で射殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は「攻殻機動隊」の25周年記念作品として製作されています。
この作品は『ARISE』の世界観を引き継いだ形で作られています。
残念ながら大前提となっている「ARISE」は未鑑賞なので、事前の知識がない状態で臨んだ。
やはり、この『攻殻機動隊』シリーズは全体的に専門用語が多く、すぐに世界観を理解できないハードSFな内容なので少し難しく感じます。
本作も「ARISE」をベースにしているので、登場人物たちの相関関係が分かりにくく、当然ながら取っつきにくい印象を持ちました。
物語を自分の中で一度消化して簡略した上で理解した方がいいかもしれないが、どうしても知識を補助していかないとすべてを把握できない。
それにオリジナルとは異なった世界観と登場人物の設定になっていたので、どうしても混乱してしまう部分がありました。
主人公たちを含めたキャラクターたちの性格が変わっていたり、立ち位置が違っていたりと、オリジナルだけの知識では追う事ができなくなっている。
そうなると、本作は「ARISE」の予備知識がないと最初から鑑賞するには相当ハードルが上がってしまっています。
しかしながら、本作はさすがの世界観で本当に未来がそうなっておかしくない細部までのこだわりがあって、ワクワクさせられる設定が盛りだくさんとなっている。
もちろん、シリーズにおけるアクションの部分も本作でも派手にやっていて、それだけでも充分に楽しめるような演出になっています。
核心部分に迫っていくと主人公たちが所属する部隊や対立する組織が入れ代わり立ち代わりで登場するので、ここら辺で混乱が始まってしまう。
誰がなんの目的で動いているのかしっかりと頭の中にいれておかないと、あっという間に置いていかれるような展開でもありました。
ただ、シリーズでもあった主人公の草薙素子を中心に動く部隊のメンバーたちの結束は変わらず、ここだけでも説得力のある展開と言えるだろう。
この作品を通して前日譚となっている「ARISE」シリーズを観たくなるほど、非常に興味深い世界観と設定という印象を持ちました。

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