【FALL/フォール】RE-3849

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洋画

作品データ

公開年月 2022/08/12
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 スコット・マン
脚本 ジョナサン・フランク、スコット・マン
製作 ジェームズ・ハリス、マーク・レイン、ほか
製作国 イギリス、アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

夫をフリークライミング中の事故で亡くし、悲しみに暮れるベッキーは、1年経っても立ち直れない彼女の為に親友のハンターが新たなクライミングに連れ出す。
登るのは地上600メートルの使われなくなったテレビ塔で、錆び付いた梯子を慎重に登り、なんとか頂上へ到達したベッキーとハンター。
だが、地上へ降りる為の唯一の手段だった梯子が突然崩落し、携帯の電波も圏外で助けを呼ぶ事ができず、自分たちだけで生き延びる方法を必死に模索するのだった。

登場人物&出演者

ベッキー(演:グレイス・キャロライン・カリー)

代表作に『アナベル/死霊人形の誕生』、『シャザム!』シリーズなどがあります。

主人公。夫のダンや親友のハンターとフリークライミングを楽しんでいた。ビビリなせいで夫に毎回励まされる。

ロッククライミング中に夫が落ちてしまい、それ以来、酒に溺れるような生活を送っている。
夫を散骨するべくハンターに誘われ、アメリカで3番目に高いテレビ塔に登る決意をした。
ハンターに過激な映像を撮る為にノリノリとなるが、梯子が崩れた事でパニックになる。
夫とハンターの不倫になぜか気付いて言い訳を聞くと、あっさりと結婚指輪と別れていた。
水とドローンを確保しようと無茶したハンターが生還するが、実は自分の幻想だと知った。
孤独となってしまうが、なぜか生きる気力が湧いて傷を突っつくハゲワシを捕まえて食べた。
最後はハンターの死体を使って助けを呼んで、父親がすべて正しいと認めて抱擁していた。

ハンター(演:ヴァージニア・ガードナー)

代表作に『プロジェクト・アルマナック』、『最高に素晴らしいこと』などがあります。

ベッキーの親友。ベッキーやその夫のダンとフリークライミングを楽しむ。ダンが落下死してしばらく離れていた。

現在は各地でロッククライミングをしながら、収入としてYouTuberとして活動している。
落ち込んでいたベッキーの為にアメリカで3番目に高いテレビ塔に登ろうと誘っていた。
誰にも伝えずベッキーとテレビ塔を登ると、ダイナミックな映像を撮って満足をしていた。
降りようとして梯子が崩れてしまい、取り残された状態になっても冷静に対処していく。
ベッキーにダンとの不倫がバレてしまうと、言い訳をして自分も悲劇のヒロインだと話した。
実は途中でアンテナに落下して死亡し、現実を受け入れないベッキーが幻想を見ていた。
最後はハゲワシに食われた腹部にベッキーがスマホを入れ、彼女を助ける役目を果たした。

ダン(演:メイソン・グッディング)

代表作に『ブックスマート/卒業前夜のパーティーデビュー』、『スクリーム/2022年版』などがあります。

ベッキーの夫。妻とハンターとともにフリークライミングを趣味としている。ベッキーの精神的な支えとなる。

ロッククライミングをしている時、怖がっていたベッキーを励ましながら崖を登っていた。
崖の巣穴に手を入れると、鳥が飛び出して落ちてしまい、命綱一本だけで体を支えていた。
ベッキーが助けようとするも間に合わず、高所から落下して妻たちの目の前で死亡した。
最後はハンターとの不倫がバレると、ベッキーが結婚指輪を充電の導体にされてしまった。

ジェームズ(演:ジェフリー・ディーン・モーガン)

近年の出演作に『アンホーリー/忌まわしき聖地』、『ランペイジ/巨獣大乱闘』などがあります。

ベッキーの父親。ダンを失った事で自堕落な生活を送る娘を心配する。こまめに連絡を取るも無視されている。

バーで酔い潰れていた娘の元にやって来て、前向きになるべきと助言するも逆ギレされた。
娘がハンターとテレビ塔に登るという事を知らされず、電話をかけるも無視されていた。
メールを送っても電波が届かないというメッセージを知って、心当たりのある場所を探す。
最後はテレビ塔に到着して死体を娘と思ったが、本人は生きていて安堵して抱擁していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はいわゆるサバイバルスリラーという極限状態を切り抜く作品となっています。
この作品は『ザ・トーナメント』や『ファイナル・スコア』で知られるスコット・マンが監督と共同脚本を務めています。
『海底47m』のスタッフが作っているので、それなりの緊張感の演出があって高所でのハラハラが感じられるのは分かりやすい。
ただ、基本的にはワンシチュエーションの展開となっていて、ずっと鉄塔の上でのサバイバルとなるから映像的には退屈してしまう。
こういう場合だと結末は助かるか死ぬかの選択しかなく、そこまでどうやって物語を展開させていくがポイントとなります。
まず、主人公が悲劇のヒロインという立場を取っているが、そもそも自分から危険なところに行っているから自業自得としか思えない。
夫のミスで落下死してしまったので、完全なる自業自得であるけど、妻であった主人公が自暴自棄になって父親の助言に逆ギレをする。
どれだけ夫に依存していたのか分かるけど、その後に明かされる親友との不倫であっさりと見切りをつける時点で説得力がなくなる。
それで、一番重要な説得力としてフリークライミングをやっている人間は、基本的に筋肉質で自分の体重を片手でも支えられる。
だが、本作における主人公と親友には贅肉がたっぷりあって、とてもフリークライミングをやっているような体型ではなかったです。
役作りという出発点をサボっている時点で本作にはリアリティを追求せず、目先だけのスリリングしか演出していないと分かりました。
案の定、本作にはリアリティよりも映像的な怖さにしか魅力がなく、登場人物たちはほぼクズだからどうなっても同情心が湧かない。
尺稼ぎの三角関係もありがちであり、主題からハズレているから必要性を感じられなかった部分でも微妙だと思いました。
いくら低予算であっても、費用をかけずに面白くできるけど、本作はあまりにも違うところに力を入れているような印象でした。

コメント

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