【キャッシュトラック】VD-653

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アクション

作品データ

公開年月 2021/05/07
ジャンル アクション
原作 ニコラス・ブークリーフ 『ブルー・レクイエム』
監督 ガイ・リッチー
脚本 ガイ・リッチー、アイヴァン・アトキンソン、ほか
製作 ガイ・リッチー、アイヴァン・アトキンソン、ほか
製作国 アメリカ、イギリス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ロサンゼルスにある現金輸送専門の武装警備会社「フォーティコ・セキュリティ社」に、ヨーロッパの警備会社で働いていたパトリック・ヒル通称“H”が新人警備員として雇われる。
ある日、Hが乗った現金輸送車が強盗に襲われると、彼は驚異的な戦闘スキルで犯人たちを皆殺しにしてしまう。
数カ月後、全米で最も現金が動く日と言われる“ブラック・マンデー”に、フォーティコ・セキュリティ社に約1億8000万ドルの大金を狙った強盗計画が秘かに進行していたのだった。

登場人物&出演者

パトリック・“H”・ヒル(演:ジェイソン・ステイサム)

近年の出演作に『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などがあります。

主人公。ヨーロッパの警備会社で働いていたが、倒産した事で「フォーティコ・セキュリティ社」に転職した。

テストの結果はギリギリの合格ラインだが、現金輸送車を狙った強盗犯をあっという間に殺害。
その正体はFBIが25年も探していた指名手配犯で、ジャンに息子を殺されて犯人探しをしていた。
当初は組織を使って片っ端から犯人を探すも見つからず、マイクの助言で内部犯を探す事になる。
最後はバッグにスマホを入れてジャンの居場所を探し当て、息子の無念を晴らして立ち去った。

ブレット(演:ホルト・マッキャラニー)

近年の出演作に『アイス・ロード』、『ジャスティス・リーグ』などがあります。

「フォーティコ・セキュリティ社」の警備員。新人警備員が入社する際にテストを担当している。

実技テストでHがギリギリの合格を果たし、他の警備員たちに新入りについて紹介をしていた。
デイヴと組ませた時に現金輸送車を狙った強盗犯を倒したHについて一目を置く事になった。
その正体はチャックの元部下であって、彼らに現金輸送車の情報を流して分前をもらっていた。
最後は仲間を射殺してジャンと逃げるが、危険視して処分しようとして先手を取られて殺された。

デイヴ(演:ジョシュ・ハートネット)

近年の出演作に『マイナス21℃』、『オー・ルーシー!』などがあります。

「フォーティコ・セキュリティ社」の警備員。強盗犯によって警備員が殺された事を残念だと思っている。

新入りのHが相棒の仕事を取った事から厳しい態度を取るが、小バカにされて苛立ちを見せた。
現金輸送車を狙った強盗犯をあっさり片付けたHを見て、イカれているとブレットに話していた。
すぐに職場復帰したHと組む事なく、その堂々とした態度を危険視して上司に警告していた。
最後はチャックたちの襲撃で反撃を試みて一人を倒すが、ブレットに油断して射殺されてしまう。

デイナ・カーティス(演:ニアム・アルガー)

代表作に『フロム・ザ・ダーク』、『Calm with Horses』などがあります。

「フォーティコ・セキュリティ社」の警備員。唯一の女性として働いているが、男勝りの性格を持っている。

新入りのHに対してひと目で惹かれる事になって、バーでの言動からその強さを確信していた。
仕事に慣れてきたHを飲みに誘うと、そのまま自分の家に連れ帰って彼と一夜を共にした。
内部犯を探していたHから色々と質問を受け、関係ないと分かって解放されて仕事を続ける。
最後はジャクソンたちの襲撃で抵抗をして、ブレットの裏切りを知らず油断して彼に射殺された。

テリー(演:エディ・マーサン)

近年の出演作に『ジェントルメン』、『フィードバック』などがあります。

「フォーティコ・セキュリティ社」の責任者。転職を希望したHの面接をして、彼をすぐに採用した。

ブレットにテストをやらせてギリギリの合格点と分かり、何も疑う事なく現場に向かわせいた。
現金輸送車を狙った強盗犯をあっさり片付け、動揺一つ見せないHに対して恐怖を抱いていた。
当初は現場に出すのは問題だとして休暇を提案するが、オーナーから言われて昇進をさせた。
最後はジャクソンたちの襲撃に抵抗するデイヴを止めていて、自身は何もせずに助かる事になる。

キング捜査官(演:アンディ・ガルシア)

近年の出演作に『ネイビーシールズ/全滅領域』、『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』などがあります。

FBI捜査官。現金輸送車を狙った強盗犯をあっさりと片付けたHについて、部下から指名手配犯だと聞かされる。

部下たちが逮捕するには絶好のチャンスだと言われるが、そのまま何もせず監視する指示を出す。
実はHとは顔見知りで彼の息子を殺した候補のブラックリストを手渡し、何もしないと宣言した。
Hの組織が次々とブラックリストの人間を殺害しても、部下たちに何もしないように釘を刺す。
最後はHが目的だったジャンを殺害すると、後片付けとして一人だけ現場に言って処理した。

マイク(演:ダレル・デシルバ)

代表作に『ダブル・リベンジ/裁きの銃弾』、『ノース・ウォリアーズ/魔境の戦い』などがあります。

Hが束ねている組織の幹部で右腕。現金輸送車の監視をボスに頼むが、そのせいで彼の息子が殺されてしまう。

復讐の為に組織の人員と金を大量につぎ込むが、犯人までたどり着けずボスに報告していた。
まだ足りないとして大物まで狙って拷問させると、可能性のあるギャングまで手を出していた。
残酷すぎるボスのやり方を咎めて、内部犯の可能性を提案して警備員として探すヒントを出す。
最後はボスがずっと探していたジャンを見つけて処刑すると、ケガした彼とともに立ち去った。

ジャクソン(演:ジェフリー・ドノヴァン)

代表作に『チェンジリング』、『バーン・ノーティス/元スパイの逆襲』などがあります。

アメリカ軍の元兵士。アフガニスタンなどで従軍するが、帰国後はモールの警備員として家族を養っている。

部下たちも年金をマトモにもらえないような状態から、持ち前のスキルで金持ちから金を奪う。
効率に良い方法として現金輸送車を襲う事を思いつくと、元部下のブレットから情報を手にする。
一生遊んで暮らせる金を手に入れるべく、ブラックフライデーを狙って綿密に計画を練っていた。
最後はHの反撃で首を撃たれ、瀕死状態でジャンを殺そうとして、先手を打たれて殺された。

ジャン(演:スコット・イーストウッド)

近年の出演作に『アウトポスト』、『パシフィック・リム:アップライジング』などがあります。

アメリカ軍の元兵士でチャックの部下。仲間の中で最も若く何を仕出かすか分からないような性格。

現金輸送車を狙った時に警備員の反撃で銃殺し、Hの息子を射殺して彼まで重傷を負わせる。
金を手に入れてチャックから派手な使い方に釘を差されるが、カードを使って贅沢をしていた。
ブラックフライデーを狙って「フォーティコ・セキュリティ社」を襲撃し、ほぼ無傷で脱出した。
最後は軍曹とブレットを殺害するが、Hに居場所がバレて、抵抗できずに銃弾を浴びて死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は2004年に公開されたニコラス・ブークリーフ監督の『ブルー・レクイエム』のリメイクとなります。
この作品は監督を務めるガイ・リッチーと主演を務めるジェイソン・ステイサムとは4度目のタッグを組んでいます。
いつもなら正義の味方である主人公を演じるジェイソン・ステイサムだが、本作はそれらとは一線を画するキャラクターでした。
当初は単なる警備員として雇われて、テストの成績についてギリギリの合格点ながら雰囲気が他とまったく違います。
メタ的なところではジェイソン・ステイサムだからこそ、単なる警備員じゃない事は分かるが、その正体が判明するまでが面白い。
現金輸送車を強盗犯が襲撃して、二人の警備員が犠牲になってしまうが、その裏にある出来事こそが物語の中心になります。
この演出については王道のアクション映画とは少し違っていて、時系列が前後してしまうも、現金輸送車強盗の裏側をしっかりと描いている。
そのおかげで主人公がなぜ正体を隠して警備員に成りすますのか、犯人たちの目的や手口についても知る事ができる。
すべてをネタバラシすると面白くないかもしれないが、本作は逆に効果的な演出になっていて、ほとんど語らない主人公の代弁になっている。
特に本作で主人公を演じるジェイソン・ステイサムの存在が大きく、息子が殺され涙を流さない静かで不気味な怒りが伝わってきます。
そもそも、主人公は人を殺害する行為に一切の咎めがなく、そこに感情を感じないところにも不気味さがありました。
本当に息子の為に復讐したのか、それとも奪われた事への怒りなのか、そこら辺が曖昧にしているからこそ面白さがあると思いました。

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