作品データ
公開年月 | 2019/10/25 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | デニソン・ラマーリョ |
脚本 | デニソン・ラマーリョ、クラウヂア・ショウヴィン |
製作 | ノラ・グラール |
製作国 | ブラジル |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ステニオはたった一人で凶悪犯罪が多発する大都会の死体安置所で夜勤をしている。
そんなステニオには人知れず死体と日常的に会話する能力を持っていた。
ある時、ステニオには死者から彼自身にまつわる秘密を明かされ、それは命を危険にさらす事態を招く事になるのだった。
登場人物&出演者
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/08/ステニオ.jpg?resize=250%2C93&ssl=1)
代表作に『テリトリー・オブ・ゴッド』、『ロスト・パトロール』などがあります。
主人公。死体安置所で仕事をしている。死体と会話する能力を持つが誰にも知らていない。
死者の言葉に従うと呪われると思っていて彼らの願いを断るが、多少は融通を利かせている。
ある死体から妻の不倫を知って、ギャングの秘密を利用してジャイミの殺害をさせる。
ルールを破ったせいでオデッテから呪われるが、なぜか子供やララを狙われてしまう事に。
最後はオデッテを追い出せないと悟り、自分が彼女を連れ出してどこかへと走り去った。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/08/ララ.jpg?resize=250%2C94&ssl=1)
代表作に『Anjos do Sol』、『Minha Fama de Mau』などがあります。
カフェを経営するジャイミの一人娘。入院している植物状態の見舞いを毎日していた。
カフェが人手不足で頼りにされていたが、父親の不倫に勘付いても何もできずにいた。
ギャングに父親が殺されると、借金が発覚して店を売却し、新たな人生をスタートさせる。
ステニオの子供たちが母親が起こす怪現象にビビリ、その流れで面倒をみる事になる。
最後はオデッテに取り付かれるが、ステニオが取り払って、彼の子供たちと暮らす事に。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/08/ジャイミ.jpg?resize=250%2C92&ssl=1)
代表作に『クアトロ・ディアス』『歌え、マリア』などがあります。
カフェを経営している。妻は植物状態で見舞いには行かず、娘を働き手として頼っている。
店に来る客の質を上げる為にツケを断っていが、なぜかステニオだけは特別扱いにする。
実はステニオのビッチな妻と不倫をしていて、その負い目からステニオを特別扱いしていた。
ステニオに不倫が勘付かれてしまうと、オデッテと会う事を躊躇うようになるビビリに。
最後はステニオの策略でギャングたちに捕まり、誤解されたまま喉を切られて無残に殺れた。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/08/オデッテ.jpg?resize=250%2C95&ssl=1)
代表作に『ジューサーの考察』、『サンパウロ、世界で最も有名な娼婦』などがあります。
ステニオの妻。死体解剖の仕事をするステニオを毛嫌い、彼が家に帰ると愚痴しか言わない。
実はジャイミと不倫をしていて、彼から金銭の援助で好きなモノを買いまくっていた。
死体から秘密を聞かされたステニオにジャイミが殺され、叫んだせいでついでに殺された。
ゴミのように殺された恨みから悪魔のような存在に変わり、ステニオを苦しめていた。
最後はステニオが子供たちを助けるべく、自己犠牲を選んだ彼に付いていくしかなくなる。
感想
[個人的な評価]
本作は『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019』にて上映されました。
最近ではアメリカやヨーロッパだけじゃなく、ブラジルなどを含めた映画のイメージがあまりない国の作品を鑑賞する機会が増えています。
そんな本作はハリウッドやボリウッドと違った面白い設定のホラー映画となります。
死者と会話をするというのは決して珍しい設定じゃないが、本作の主人公は死体の方と普通に会話する事ができます。
超常現象とも言える状況であるけど、主人公が当たり前のように会話しているから、怖さよりも面白い設定の方が目立っていました。
主人公は会話を通じて誰も知り得ない情報を手にするが、それを自分の為に利用せず、あくまでできる影響のない範囲だけしか話しを聞かない。
しかし、主人公の妻が不倫している事から、ギャングの情報を使って相手を殺させようとして誤算で妻も殺されるという。
とにかく、この主人公の妻は最初から最悪な性格の持ち主で、死んでから夫を逆恨みする悪魔とも思えるような所業をします。
中盤までは主人公の死体と会話する面白い展開でしたが、妻の不倫が分かって陥れるところから一気に胡散臭くなりました。
なぜか妻が恐ろしい存在になって、子供たちを連れて行こうとするとワケの分からない展開になってしまった。
主人公の死体と会話ができる能力に必然性がなく、当然のように解明もされず、結局は妻のワケの分からない呪いでダラダラしてしまう。
せっかくの良い設定をまったく使い切れず、古典的なホラー映画に収まってしまったのは非常に残念でならなかったです。
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