【事故物件/歪んだ家】RE-3768

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作品データ

公開年月 2022/07/13
ジャンル ホラー
原作 チョン・ゴンウ 『歪んだ家』
監督 カン・ドンホン
脚本 カン・ドンホン
製作 エラ・キム、イ・ユジョン
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

挿絵作家のヒョンミンは心の病を患う妻ミョンヘを案じ、長女のヒウと長男のドンウたちを連れて人里離れた一軒家に引っ越してきた。
しかし、次々と不審な出来事が起こり始め、ミョンヘが衰弱する一方でヒョンミンが家について調べると過去に起きた惨劇が明らかになる。
そんな中、庭の奥にある倉庫で何かの気配を感じたミョンヘだったが、出てきた彼女が豹変した状態になってヒウは不信感を抱いていくのだった。

登場人物&出演者

チェ・ヒウ(演:キム・ボミン)

代表作に『出国/造られた工作員』、『君の誕生日』などがあります。

ヒョンミンとミョンヘの長女。幼い頃に娘が欲しかった二人に養女として迎えられ、今では長女として一緒に暮らす。

幽霊が見える体質の持ち主だが、精神を病んでいる母親に知られない為にずっと黙っていた。
引っ越した家で子供たちの幽霊を見ていて、倉庫に行かない方がいいと忠告を受けていた。
ミョンヘが憑依されて別人になると、ヒョンミンと困った状態になるが彼も憑依されていた。
最後は倉庫まで追い詰められ両親が死ぬと、おじさんが来るもすでに憑依されてしまう。

ミョンヘ(演:ソ・ヨンヒ)

代表作に『ビー・デビル』、『探偵なふたり』シリーズなどがあります。

ヒョンミンの妻。心の病気を患っている。常に頭痛がして家事と育児を放置して、夫が悪いとして責め立てる。

実は末娘の事故死で情緒不安定となり、まだ生きていると勘違いしながらヒウに任せていた。
倉庫に何かいると聞いて調べると、隣人の女性に言われて仮面を被って別人に憑依される。
過去に子供たちを殺した女性に憑依された状態で暴走し、夫までも仲間に引き入れてしまう。
最後は一瞬だけ元に戻って夫を殺害し、ヒウを助ける為に除草剤を飲んで一緒に死んだ。

ヒョンミン(演:キム・ミンジェ)

近年の出演作に『アジアの天使』、『新感染半島/ファイナル・ステージ』などがあります。

挿絵作家。末娘の死で妻の精神が不安定となり、療養する為に安い田舎の屋敷を買い取って引っ越していた。

倉庫での物音をまったく聞かず、急に人が変わった妻を怪しみながらも何もしなかった。
実は過去に盗作疑惑を持たれてしまい、そのせいで出版会社の社長が自殺してしまっている。
妻の異変に何もできず倉庫を見に行くと、同じく憑依されて自分の意思を失ってしまう。
最後はヒウを殺そうとミョンヘと追い詰めるが、戻った彼女に除草剤を飲まされて殺された。

ドンウ(演:オ・ザフン)

代表作に『Goodbye Bushman』などがあります。

一家の長男。妹が事故死した事について一切触れず、家族に対しても興味がなくずっとゲームしている。

何度も父親に注意されても返事すらせず、引っ越した後もすぐに自分の部屋に引きこもった。
ヒウを気遣うようなところを見せるが、心配させたくない彼女の気持ちを汲んで引っ込んだ。
外に出かけていた父親に学校へ送らせるなど、母親に対して興味を持たないような状態に。
最後は暴走する両親に何もできず棒立ちしていて、ヒウが助けを呼んでなんとか助かった。

イ・ウンヨン(演:チョ・スヒャン)

代表作に『雪道』、『8番目の男』などがあります。

ヒウたちが引っ越した家の隣人を自称する。派手な化粧と赤い服装で、突然としてミョンヘn前に姿を現した。

倉庫の物音が気になって調べるミョンヘの前に現れると、話しかけて自分の存在を示した。
病院から帰ろうとしたミョンヘの前に姿を現し、車に乗せてもらい本性を暴いてしまう。
実は過去に家の何かに憑依されてしまい、子供たちと夫を除草剤で殺して自身も自殺をする。
最後は完全にミョンヘと同化してヒウを殺害しようとするが、一瞬戻った彼女に止められた。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作は『のむコレ6』にて上映された作品となります。
この作品は「韓国のスティーヴン・キング」と呼ばれるチョン・ゴンウの小説を原作にする。
韓国映画はオリジナルの方が圧倒的に多いと思いますが、今回はホラー小説が原作という事で多少の期待がありました。
しかし、実際に物語が展開していくと、よく見るような題材をよくあるパターンで演出しているだけの特徴がまったくない作品となりました。
大前提として登場人物に一切の魅力がなく、物語のキーパーソンとなる長女の立ち位置が非常に微妙で動かすだけの力はなかった。
憑依された暴走していく母親についても、最初から精神が不安定で家事と育児を放棄しているから派手になっただけで本質は変わっていないように思えた。
そうなると、父親に期待しようとするも平凡すぎて対応できておらず、長男なんて存在感すらないようなレベルでした。
小説が原作なら登場人物は深く掘り下げられているはずなのに、本作は薄っぺらなままやっているからどんな状況になっても共感や同情も湧かない。
明らかに母親がおかしくなって父親は呆然と見ているだけだし、長男もいる意味がないから男たちがまったく役に立っていません。
逆に主人公的な立ち位置となる長女が幽霊を見る力があっても役に立たず、ただ振り回されるだけで最終的に憑依されるという微妙なオチになってしまう。
このように本作は原作が小説とは思えないぐらい雑な設定と展開で、オリジナルで作った方が面白いんじゃないかと思わせるほどです。
韓国映画はそれなりのレベルで水準が高いと思っているが、足を引っ張るような原作があると良くないと改めて思い知りました。
今の流行りで「事故物件」という邦題が付いてしまうが、一昔前だったら「悪魔の棲む家」のような感じになっていただろう。

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