【王朝の死鬼】RE-3847

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あ行

作品データ

公開年月 2020/09/20
ジャンル 武侠/ホラー
原作 なし
監督 チャン・ボーウェイ
脚本 マー・シー
製作 リー・ツォンフェン、ワン・シャオフー、など
製作国 中国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

明朝・天啓6年、巨大隕石が落下し、有毒ガスが噴出され、それを浴びた動植物は変異して怪物化してしまう。
ガスを浴びた人間は理性を失って謎の寄生虫に操られる夜鬼となって襲いかかり、あっという間に町は大パニックに陥る。
何も知らず旅から帰ったズオ・リャンシャンとティエ・グィチャンは町の惨状から逃げ惑う中、娘のサンサンや傀儡術の使い手・傀儡姫らは夜鬼と死闘を繰り広げるのだった。

登場人物&出演者

左連山(演:ドゥ・イーハン)

代表作に『超西遊記』、『王朝の陰謀/謎の壁画と舞姫殺人事件』などがあります。

主人公。兵士。弟分の鉄と一緒に城の外へ出かけていた。娘の誕生日で鉄に見せないように鈴を買っていた。

城に戻ると死鬼がいると言われ、取り残された娘の桑桑を助ける為に鉄とともに向かった。
死鬼の大群から店に避難して傀儡姫たちと合流し、援軍の文書を届ける為に鉄へ託した。
娘を助け出して鉄と合流しようとした県丞が余計な事をし、多くの犠牲で助けられずにいた。
最後は噛まれて感染するが、死鬼になっても娘を門まで運んで援軍によって始末された。

桑桑(演:チュー・シーユエ)

代表作に『降魔兄妹』、『Man’s Creed』などがあります。

左の一人娘。言葉がしゃべれなくなって手話で意思の疎通をしている。周易の息子と一緒に遊んでいた。

城内が死鬼だらけになると、周易によって籠の中に入って高いところに吊るせて待機する。
食事を与える為に下りるが死鬼たちに気づかれ、周易とその息子が死ぬもまったく知らず。
父親がやって来て助け出されるも反抗的な態度になり、鉄が体を張る中で余計な事をした。
最後は父親が感染して死鬼となっても門まで送り出され、城で唯一の生存者となってしまう。

鉄帰藏(演:チャン・イーロン)

代表作に『妖魔伝/レザレクション』、『道士下山』などがあります。

兵士で左の弟分。肥満体でハンマーを武器にする。旅に出かけて城へ帰る道中、桑桑のお土産について話していた。

城門に到着して死鬼がいると言われ信じなかったが、実際に目撃して左と慌てて閉じていた。
城内に入ると傀儡の劇場まで逃げ出し、傲慢な立ち振舞をする県丞にブチ切れそうになる。
県丞のせいで多くの犠牲を出してしまい、外へ逃げす為に門を一人で持ち上げていた。
最後は噛まれて感染しながらも桑桑の余計な事を阻止するべく、歌いながら犠牲となった。

傀儡姫(演:パン・シーチー)

代表作に『The Dragon Legend』、『Immortal & Demons』などがあります。

城内で一番人気の花魁。糸を使って傀儡人形を操る美女。演劇をしていた時に死鬼が発生してみんなと隠れていた。

外から逃げてきた左たちが来ると、死鬼が気づくと傀儡人形と剣を使って倒していった。
左が外に出るとなって付いていくと、襲ってくる死鬼たちを倒しながら鉄の元まで合流する。
県丞のせいで建物に入れず傀儡人形と歌で気を引いて、左たちと安全な場所まで退避した。
最後は死鬼を操る怪物を燃やす為に舞を舞い、書生が触手を止めて一緒に焼死を果たした。

書生(演:リー・チャン)

代表作に『The Honey Enemy』などがあります。

傀儡劇場に足を運んでいた。傀儡姫の劇をみんなが楽しんでいた中、一人だけ立って鑑賞をしていた。

城内が死鬼だらけになると、外へ助けを求める為に出ていくが実際は逃げ出してしまった。
左たちが旅から帰ってきて状況が分からず、外で彼らに死鬼が溢れていると警告していた。
城内に戻ると足をケガしながらも劇場まで戻って、傀儡姫に治療をしてもらって言い訳した。
最後は怪物を倒す為に傀儡姫が犠牲を選び、察知して宝剣を取り出して一緒に焼死した。

周易(演:ハン・ドン)

代表作に『白蛇伝説/ホワイト・スネーク』、『水怪/ウォーター・モンスター』などがあります。

左の弟分。旅に出ていた左の代わりに彼の娘と自分の息子の面倒を見ていた。桑桑とは手話で会話ができる。

城内が死鬼の大群になってしまうと、子供たちを籠に入れて高いところに吊るして隠した。
子供たちに食べ物をあげようと声を上げてしまうと、死鬼たちが来て二人を隠していた。
外に出て死鬼たちを倒すも左手を噛まれて斬り落とすが、出てきた息子も噛まれて感染した。
最後は感染した息子を止めると、駆けつけた左の剣で無理心中をして謝罪をして死亡した。

県丞(演:チャン・イーキアン)

代表作に『奇門遁甲』、『王朝の陰謀/闇の四天王と黄金のドラゴン』などがあります。

城に新しく赴任した県丞。正八品の高い位を持つ。傀儡姫の劇を観ていたら死鬼たちに囲まれてしまう。

左たちが逃げてきて中に入ろうとしたが、みんなと協力して彼らを入れないようにしていた。
赤ん坊が泣き出すと外に放り出そうとして意見を出し、母子ともに外へ出て安全を確保した。
左が娘を探す為に外へ出ようとして反対するが、結局は鉄について行って安全な場所に同行。
最後はみんなを見捨てて逃げ出すが、死鬼だらけの状況に太刀打ちできず食い殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :1/5。

本作は中国の時代劇とゾンビをかけ合わせた作品となっています。
この作品は韓国映画に『王宮の夜鬼』というタイトルが存在するが、まったく関係ないです。
どうやらウェブ小説で人気になっての実写映画化のようだが、中国国内では大ヒットをしたという時代劇ゾンビ映画となりました。
『王宮の夜鬼』では王朝を巻き込むほどのスケールになったが、本作は城の中だけでスケールが非常に小さいです。
まず、冒頭のCGから本作のクォリティーがハッキリと分かってしまう微妙な感じで、上映時間も70分程度でやれる事は限られます。
なので、登場する人物は基本的に出オチのような感じになっていて、そこでドラマをやっているほどの余裕がありません。
そうなってくると、一人ずつ食い殺される中で悲しさを与える為にちょっとした回想シーンを何度も挟んでいきます。
そもそも、主人公ですらちゃんとドラマを作っていないのに、脇役が死んで悲しんでも同情どころか意味がないように感じてしまう。
そのような展開が何度も繰り返されるので、これはちゃんと感情移入した上の演出じゃないと成立しない事をやっています。
感動の押しつけにしか感じられず、典型的な自己中心な人物も予想通りの動きしかしないから面白味や意外性もありません。
そんな小悪党が退場すると今度は主人公の娘が無茶振りをして、どう考えてもヘイトした集まらないような立ち回りをしてきます。
主人公や周囲の人物にまったく魅力はないが、唯一、花魁で傀儡人形を操る傀儡姫だけが本作の中で魅力的なキャラクターでした。
彼女を主人公にした方が作品として華があるし、もっと魅力的な内容にできたのに、どうでもいい親子を中心にしたのは失敗としか思えなかったです。
似たようなタイトルの『王宮の夜鬼』とは大きな差を感じさせる内容で、間違えて借りてしまう人はお気の毒としか言えません。

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